クラシックを聞かない人でも、その名を知らない人はいない作曲家・モーツァルト。
ハイドンやベートーベンと共にウィーン古典派を代表する巨匠であり、幼い頃から神童の呼び声高く、あのマリー・アントワネットにプロポーズした逸話もある。
その優美な作風もあいまって、華やかな時代に生きた天才のイメージが強いモーツァルトだが、実は意外な一面ももっているのだ。
悪いことは言わない。モーツァルトのイメージを崩したくない方は、ここで読むのをやめることをおすすめする。そうでない方には、彼のとっておきの秘密をお教えしよう!
【歴史雑学】モーツァルトは下ネタが大好きだった
【雑学解説】曲はいいのに…モーツァルトは下ネタが大好きな天才
モーツァルトは35歳の若さで亡くなったが、生涯の作品数は約900作! ジャンルも交響曲からオペラまで多岐にわたり、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』や『トルコ行進曲』など代表作を上げればきりがない。
そんな有名どころとは対照的に、教科書には絶対載りそうにない『俺の尻をなめろ』は、1782年、モーツァルトが26歳の時に作ったカノンである。カノンとは声楽曲のこと。そう、つまり、このお下品なタイトルの曲には、歌詞が存在するのだ!
念のためくり返すが、これは26歳のモーツァルトが作った曲である。
小学生くらいの男の子なら「も~ほんとに下品な子だな!」と微笑ましく思うかもしれない。しかし、成人男性(しかもキャリアも地位もある)の作品だと思うと、「こいつ大丈夫か?」と真顔にならないだろうか。
大丈夫! モーツァルトの名誉のため説明しておくと、彼はただ単に下ネタが大好きだっただけだ。
ドイツ語の「俺の尻をなめろ」は日本語でいえば「クソくらえ」くらいの意味なので、何も本当に尻なめを強要しているわけではない。むしろしてたらどうしよう。
ちなみに一時期付き合っていた、いとこ宛てには「ぼくらのお尻を和平の印にしよう」だの「君のベッドをウンコで汚しちゃうぞ! 僕のお尻が火事になっちゃった! どういうこと?」だのと、お尻とウンコ満載のラブレターを送っている。
どういうことって言いたいのはこっちだよ!
残念ながらモーツァルトが特殊な性癖の持ち主だったことはたしかなようだ。…全然大丈夫じゃなかった。
スポンサーリンク
【追加雑学】実は変人だらけ?残念な偉人たち
天才はやはり普通の人とは違うというべきか、モーツァルトのように素顔が残念だった偉人は他にも大勢いるぞ!
アンデルセン
『みにくいアヒルの子』・『人魚姫』など数多くの名作を世に送り出した「童話の神様」ことアンデルセンは、極度の心配性である。
なかでも一番恐れていたのは「生き埋めにされること」! 埋葬されてから息を吹き返した人の話を聞いたことがきっかけで、「眠ったり気絶している内に埋められたらどうしよう…」と震え上がったアンデルセン。
「死んでません」と書いたメモを常に持ち歩いていたという。こちらもモーツァルト同様、とっくに成人してからのエピソードである。なんかかわいそうになってくる。
おすすめ記事
-
童話作家アンデルセンの性格は超心配症。寝るときに何をしていた…?
続きを見る
ノーベル
ダイナマイトを発明したスウェーデンの科学者・ノーベル。彼の遺言に従って創立されたのが、毎年人類に多大な貢献をした人物に贈られるノーベル賞だ。
現在、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門の賞があるが、ラインナップ的にあってもよさそうな数学賞はない。
その理由は、ノーベルが嫌っていた最大の敵・レフラー博士が数学者だったからだ! 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというが、才能ある数学者には残念な仕打ちである…。
ルソー
『社会契約論』を著したフランスの啓蒙思想家・ルソーは、モーツァルトがかすんで見えるほど、筋金入りの変態である。
少年時代から公然わいせつ罪の常習犯だったばかりか、ムチでお仕置きされたいがためにイタズラする超ドMでもあった。
ついでに、5人の子供は全て自分で育てず孤児院に入れてしまう。その理由は「ノラ猫は丈夫だから、捨て子もたくましく育つはず」という謎理論…。
ルソー、倫理や道徳を学ぶべきはどう考えてもお前の方だぞ!
雑学まとめ
いまだにウンコ・チンチンでゲラゲラ笑える少年の心をもった筆者でも、モーツァルトのラブレターにはさすがにドン引きしてしまった。大事に保管しておく女の方もどうかしてない? モーツァルトの血筋はみんなああなのだろうか…。
モーツァルトは胎教にもいいといわれているが、こんな一面を知ってしまうと、天使のような神童より、ケツだけ星人のような子が生まれてきそうなイメージだ。まあ、クレヨンしんちゃんはお下品だけど元気ないい子だし、それも悪くはないかもしれない。