サザエさん一家は知っての通り7人家族だ。
磯野家の波平・フネ・カツオ・ワカメに、同居するフグ田家のマスオ・サザエ・タラオ。うん、たしかに何回数えても7人である。
しかし…実は8人家族という設定もあったりなかったり。そう、原作にはタラちゃんの妹「ヒトデちゃん」が登場する。
といってもこのキャラクター、アニメにはもちろん出てこないし、原作でもかなりのレアキャラだ。
いったいどんな子なのだろう? 今回はそんなサザエさんのヒトデちゃんの雑学を紹介するぞ!
【サブカル雑学】サザエさんの幻のキャラ「ヒトデちゃん」とは?
【雑学解説】タラちゃんの妹「ヒトデちゃん」は公認されている【画像】
タラちゃんの妹・ヒトデちゃんの存在が確認できるのは、1954年(昭和29年)に発表された雑誌『漫画読本』創刊号において。この中に「サザエさん一家の未来予想図」という一コマ漫画があり、サザエさん一家の10年後の姿が描かれているのだ。
その内容は、かつて磯野家があった場所にサザエさんたちがやって来て、昔を懐かしんでいるというもの。10年後の磯野家は道路の新設により、元居た住まいを立ち退くことになっていたのだ。
その一コマには見慣れない小さな女の子が描かれていて、マスオさんが声をかけている。
「これ ヒトデ あぶないよ」
この描写の登場が「ヒトデ!? 誰!?」と世間を騒がせたのだ。画像左のほう、一見ワカメちゃんのような女の子が走っている姿が確認できる。
10年後のサザエさん一家には、タラちゃんの妹ヒトデちゃんがいる。 pic.twitter.com/Tv7EZ9K2x5
— 【悶絶!!】思わずワロタwwww (@warotamon) February 12, 2020
個人的には「覚えてねえや。子どものころだもの」というタラちゃんの口調も気になるが…。かなり性格変わってない?
…と、それはいいとして、画像が出回るとネット上ではすぐさま噂になり、「タラちゃんの妹では?」という説が徐々に広がっていった。
波平さんとフネさんにはさすがにもう子供はできないし、マスオさんはよその子を呼び捨てするような人ではない。順当に考えて、ヒトデちゃんはタラちゃんの妹としか思えないのである。
そして2016年のこと、このタラちゃんの妹疑惑は急展開を迎える。現在、サザエさんの著作権を管理している世田谷区の「長谷川町子美術館」が「ヒトデはタラちゃんの妹という認識で問題ありません」と公認したのだ!
ただ、ヒトデちゃんは今後もアニメに登場することはない。なぜって、長谷川先生が描いた10年後のサザエさんはあくまでもしもの話である。
実際のサザエさんは、原作でもアニメでも、ずっと時間が止まったまま。登場人物は誰も歳を取らないし、ヒトデちゃんが生まれてくることもないのだ。
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【追加雑学①】実写で「ヒトデちゃん」が復活!
ヒトデちゃんは今後も、テレビで姿を現すことはない…と思っていたそんな矢先。なんと2019年11月24日に放送されたフジテレビの特番『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』において、65年ぶりに「フグ田ヒトデ」が復活した!
このドラマでは、磯野家の波平・フネ・カツオ・ワカメの4人家族と、フグ田家のマスオ・サザエ・タラオの3人家族。そこに幻のキャラ「ヒトデ」が加わり、8人家族として放送されたのだ!
ヒトデちゃんを演じるのは雑誌『Seventeen』の専属モデルで、女優としては映画『東京喰種 トーキョーグール』などにも出演している桜田ひよりさん。アホほどかわいい。
《読者プレゼントあり🎁》【桜田ひより】インタビュー♪あの名作が帰ってきた!『男はつらいよ お帰り 寅さん』https://t.co/9faeDxyRS6 pic.twitter.com/e1odUSDwln
— EMMARY by TeamCinderella 公式 (@emmary_mag) December 26, 2019
なんつー透明感や!!
そして、桜田さんが演じたヒトデちゃんのビジュアルがこちら。
『磯野家の人々〜20年後のサザエさん〜』フグ田ヒトデ #桜田ひより ちゃん(1) pic.twitter.com/rwl58hnnHy
— Quadlancer (@Quadlancer) November 25, 2019
…男を骨抜きにする困り顔である。こんなキャスティングされたらとりあえずヒトデちゃんにはいいイメージしかわかない。
「原作でも1回しか出ていないとてもレアなキャラクターで、とても演じがいがあるなと感じました」と本人談。はっきりしないキャラクター像は、サザエさんやマスオさん、タラちゃんら家族を研究し、どこか似ている感じに表現できれば…とも語っている。
17歳の高校生にサザエさんはそれこそ大抜擢だもんな。そりゃあ、気合も入るよね!
そう、桜田ひよりさんとヒトデちゃんはともに17歳。ヒトデちゃんも美少女になって本望だろう(死んでない)。
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【追加雑学②】「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」のストーリーは?
『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』は原作から20年後の設定ということで、一家には大きな変化がある。
ヒトデちゃんのキャラクター
ヒトデちゃんは完全に現代の女子高生で、スマホを手放さないタイプ。末っ子の地位を利用し、ズバズバ言っちゃう系女子だ。思春期真っ盛りで、お母さんであるサザエさんと若干の距離があるところもまたかわいい。
サザエさんが作ったキャラ弁に全く手を付けない。サザエさんつらみ。17歳にキャラ弁を作るサザエさんもアレだけど。
一家の面々の20年後は?
新キャラのヒトデちゃんにも注目だが、一家の面々もなかなか大変な感じになっている。
- 波平(74歳)…定年退職しており、家では若い世代とのギャップに苦しんでいる。波平のノリだと老害認定されそうで怖い
- マスオ(48歳)…中間管理職。いい感じに会社員をしているが、上司と部下の板挟みで辛そう
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サザエ(44歳)…いつもの感じ。傍から見るとおもしろいけど、なかなかめんどいおばさん。
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カツオ(31歳)…夢追い人を卒業して洋食店のシェフ。まったくカツオらしからぬ職業だけど、なんとなく才能ありそう。が、経営不振なうの状況。
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ワカメ(29歳)…アパレル系のデザイナー。うん、なんか似合う。仕事の悩みも抱えているが、これはしょうがない。社会人みんなそうやで。
- タラオ(23歳)…絶賛就活中。でもいまいち方向性が定まらず、面接に落ちまくっている。まあ、これもみんなそんなもんやで。
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フネ(70歳)…最強の人物。あたたかくみんなを見守るのみ。なんていい立ち位置。
なるほど、それぞれ大変なこともありそうだけど、そのままが彼ららしいのかもしれない。マスオさんはずっと板挟みでいてほしいし、カツオはずっと経営不振であってほしい…。キャラ的に。
こんな感じでフネ以外はみんなどよーんとしている磯野家。
ドラマの展開はこの状況に空気を(いい意味で)読まないサザエさんが、盆踊り大会に家族で行こうと提案するというもので、そこからまたひと悶着ある。
ネタバレになるといけないのでストーリーに関してはこの辺で黙っておこう。とりあえずいえることは…アニメでもドラマでも、やっぱりサザエさんはほっこりするということだ。
【追加雑学③】タラちゃんのもう1人の妹は「サンゴ」?
実は、タラちゃんにはヒトデちゃんのほかに、もう1人「サンゴ」という妹がいるという噂がある。
しかし…この説は完全に都市伝説だ。ヒトデちゃんと違って原作に登場した話もなければ、長谷川町子美術館も一切触れていない。
ヒトデとサンゴってブツブツしてる感じがどことなく似てるし、おもしろがって噂流す人がいるんだよ。きっと。
サザエさんの「ヒトデちゃん」|雑学まとめ
今回は、サザエさんに登場するタラちゃんの妹「ヒトデちゃん」の雑学を紹介した。
一時は都市伝説のような扱われ方をしていたヒトデちゃんの存在は、長谷川町子美術館の公認となったことで正式な事実と認められていた!
登場人物が一切歳を取らないサザエさんだが、ドラマにもヒトデちゃんが登場したということで、アニメにもひょっとすると…があるかもしれない。一話限りとかでもいいから、出てきたらおもしろいのにな~。
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