当たり前のことだが、人前で遠慮もせずにおならをするのはマナー違反である。そんなわかりきったこと…という人もいるだろうが、世の中には人前でも平然と大きなおならをする輩はいるものだ。
そんな失礼なヤツらは全員取り締まってほしい…と思ったこともあるだろうが、たかがおならで逮捕というのは、さすがに行き過ぎである。しかし、アフリカでは「おなら禁止法」が成立する可能性があったらしいのだ!
いったい、なぜそんな法律が検討されたのか? 今回の雑学ではおならにまつわる法律について、いくつか紹介していきたい。
【面白い雑学】世界の「おならの法律」がスゴすぎる。
【雑学解説】マラウイ共和国で「おなら禁止法」が検討された理由とは?
おなら禁止法が検討されたのは、アフリカ大陸南東部にあるマラウイ共和国。
2011年に現地のラジオ番組に出演したのチャポンダ法相が、「公共の場でおならをするのを禁止するべきだ」と語り、おなら禁止法の成立を示唆したのである。
もちろん、おならのニオイが嫌いだったから、おなら禁止法を制定したかったわけではない(はず)。マラウイ共和国では、タイヤなどの野焼きが野放しになっており、大気汚染がひどいという現状からこの発言に至ったようなのだ。
おならも大気汚染の原因の1つであり、公共の場では禁止すべき…と考えて、おなら禁止法を検討したようである。チャポンダ法相の所属する政党は多数派であり、もし法案が国会に提出された場合、可決される可能性はかなり高かった。
もちろん、この法案に対して国民は大反発。結局、この反発を受けておなら禁止法は廃案になったという。
国民の反発を受けたチャポンダ法相は、火消しに大変だったに違いない。
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【追加雑学①】「おならOK」という勅令を出したローマ皇帝
マラウイ共和国とは対照的に、古代ローマにおいては「人前でおならをしてもいい」という勅令を出した皇帝がいたそうだ。
その皇帝とは、クラウディウス帝。彼はおならを我慢することは体に悪いと考え、晩餐会などの公共の場においてもおならをする許可を与えており、皇帝の前でおならをすることも問題なしとしていたのである。
なんとも寛大な皇帝ではないか…と思うかもしれないが、古代ローマにおいては過食嘔吐が当たり前だったり、ゲップが食事に満足した証拠とされていたり…。このような現代では考えられない価値観が支配していたようだ。
そうなると、皇帝の前での放屁も全然失礼ではない…と考えるのは、当然のことかもしれない…。
【追加雑学②】アメリカの教会でおならをしたら逮捕!?
アメリカは州ごとにさまざまな法律があるが、ちょっと変わった法律も多いようだ。そのなかでも、ミズーリ州セントルイス地区では、教会でおならをしたら終身刑になる可能性があるらしい。
この法律は、厳密にいうと教会でのおならを禁止するものではなく、教会で著しい悪行をした場合に罪になる…というもののようだ。しかし、実際に教会でおならをしたことが著しい悪行と判断され、逮捕されたというケースがあるらしい。
さすがに、教会でおならをしただけで終身刑になることはないだろうが、おならで聖歌を演奏なんてしたら、終身刑になってもおかしくはないかも。
おならの雑学まとめ
今回の雑学記事で紹介したように、おならにまつわる法律は世界中にいろいろとあるようだ。やはり、あのニオイと音は不快であり、取り締まってほしいという要望は全世界共通なのだろう。
日本では問題ないが、海外ではうかつにおならをすると罪になるかもしれないので、ふだんから公共の場で大胆に放屁するのは控えるように気をつけよう。
とくにアメリカの教会では、絶対にしないように! 逮捕されて、一生出られない…という可能性もあるのだから。
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