「挿入中にすぐ乾いてしまって、コンドームが擦れるのが痛い…」
これってけっこうありがちな悩みなんですよね。かといって生で挿入するのは危険だし、なにより痛がると彼に気を遣わせてしまって申し訳ない…と、自分を責めてしまう女性も多いのでは?
濡れにくいのは体質の問題で、誰が悪いわけでもありません。そしてコンドームを変えることで解決できる場合も多々あります。今回はそんな悩めるカップルに向けて、おすすめのコンドームを中心に対策を考えていきましょう!
【性の雑学】挿入中に乾いて痛い…おすすめのコンドームは?
最近は、「コンドームは男女ともに持ち歩くもの」という認識を広めようという意識が各メーカーに広がっているんです。以下より、そのなかでもイチオシの製品を紹介していきます!
ジェクス「ZONE」
最初に紹介するのは、ジェクス社が2019年に発売した「ZONE」です。
新開発の特殊技術により、従来の2倍の潤滑ゼリーが塗布されているこの製品。特別薄い素材ということもないのですが、装着感・ゴム感がとっても少なく、まるで何も着けていないかのような感覚を味わえます。
その密着感もそうですが、なによりゼリーの塗布量が群を抜いているので、挿入がとってもスムーズです。
以下はZONEの紹介動画。女性目線で開発が進められたという点でも信頼感が高いですね。
オカモトゼロワンたっぷりゼリー
「コンドームが擦れて痛い」という状況は、膣が乾いてしまっているのではなく、ラテックスアレルギーの可能性もあります。
一般に出回っているコンドームは9割近くが天然ゴムラテックス製なのですが、このラテックスに含まれているたんぱく質にアレルギー反応を起こす人…実は珍しくないんです。
そんな人におすすめなのが、「オカモトゼロワン たっぷりゼリー」。アレルギーのないポリウレタン製なのと、潤滑剤が多めに塗布されているので性交痛を和らげる効果があります。
ただ「ポリウレタンは乾くとシャカシャカして微妙…」という声もあるので、アレルギーが原因でない場合は合わない場合もあるようです。
不二ラテックス「SKYN」
不二ラテックスの「SKYN」もイソプレンラバーという、アレルギーのない素材で作られています。
しかもこちらは、哺乳瓶の飲み口や医療用の手袋にも使われているもので、肌へのフィット感は抜群。伸縮性もあるので、ポリウレタンのようにシャカシャカすることもありません。
ただ、ほかの2種類に比べて潤滑ゼリーが多めということはないので、気になる場合は別売りのゼリーを使うのもいいですね。同じく不二ラテックスから出ている「ウーマン潤滑ゼリー」などがおすすめです。
こういった潤滑ゼリーを使えば、他製品で解決することもあるかもしれませんね。
そもそも前戯が足りないのかも?
このようにコンドームを変えるのもいいのですが、プレイ自体を見直すのもまたひとつ。挿入中に膣が乾いて痛いのは、男性の前戯が足りていない可能性もあります。
女性の膣内分泌液は、挿入したあとのピストン運動よりも、挿入前の愛撫によって多くが分泌されることを知っていますか? なので「十分濡れた」と思って挿入しても、そのあとのピストン運動ではあまり濡れが促されないため、途中で乾いてしまう場合があるのです。
挿入前に愛撫を長くするのももちろんですが、もし挿入して「濡れが足りない、途中で乾く」という状態になったら、一度ピストン運動を止めて、挿入したままの状態で愛撫するのがいいですよ。そうしているうちに、彼のものを受け入れるように、じわーっと濡れてくるはずです。
濡れにくい人は血行をよくする習慣を
そもそも、どうして濡れにくい人と濡れやすい人がいるのかというと、膣内分泌液の生成に血流が関係しているからです。
唾液などもそうですが、体内の分泌液はだいたいが血液が原料になっています。そのため血行が悪いとそのぶん膣内分泌液も生成しにくくなり、濡れにくくなってしまうのです。これは生活習慣によって改善することができます。
血行をよくするためには、まず水分を小まめに摂ることが大事です。大人が1日に必要とする水の摂取量は1.5リットル。「そんなに飲んでないかも…」っていう人も多いのでは? 1時間に一度ぐらいの頻度で意識的に飲むようにするといいですね!
またお風呂に入って身体を温めるのも大切。シャワーで済ませる習慣も、血行を悪くする原因です。
雑学まとめ
「挿入時に乾いてしまって、コンドームが擦れるのが痛い…」
そんな問題は潤滑ゼリー多めのものや、アレルギーのない素材のコンドームを使うことで解決する場合が多々あります。また前戯を十分にすることも重要なので、いろいろと試行錯誤してみましょう。
なにより大切なのは、女性が責任を感じすぎないことです。体質も改善できるとはいえ個人差のあるものなので、一概に生活習慣がどうこうと言い切れません。