暗記…この言葉に嫌な思い出が浮かんでくる人も多いのではないだろうか。かくいう筆者も学生時代は英単語や漢字の書き取りに苦労したものだ。社会人になってから意識的に暗記をすることは少なくなったが、読者の皆さんのなかには資格勉強などで苦労している人もいるだろう。
そんな暗記が苦手な人に朗報? なのかはわからないが、とある暗記力向上テクニックを耳にした。それはなんと、両耳をふさぎながら声に出すと暗記力がアップするというのだ。うーん、正直にいって怪しすぎる…。
両耳をふさいで声を出すことと、暗記力になんの関係があるのだろうか。今回の雑学では、その真相をくわしく調べてみた!
【人体雑学】両耳をふさぎながら声を出すと暗記力がアップする?
【雑学解説】暗記したい内容を声に出す「音読法」という勉強方法がある
調べてみると、両耳をふさいで声を出す暗記方法というのは一般的に「音読法」「音読学習法」と呼ばれていることがわかった。その概要は以下の通りである。
まず「音読法」のやり方だが、これは先でも触れているように、両耳をふさぎ覚えたい内容を繰り返し声に出すだけだ。両耳をふさぐときは市販の耳栓などを使うといいだろう。
なぜ「音読法」で暗記力がアップするのか
この方法でなぜ暗記力がアップするのかというと、2つの理屈がある。
1つ目は両耳を塞ぐことによって外部の雑音を遮断し、集中力を向上させるというもの。これは筆者もなんとなくわかる理屈だ。実際に耳栓をして勉強をするだけなら、読者の皆さんも経験があるかもしれない。
肝心なのは2つ目の理屈だ。なんと両耳をふさいで音読することによって脳が活性化するといわれている。
皆さんも耳をふさいで声を出したことはあると思うが、普通に声を出すより振動を感じることはないだろうか。これはつまり、声がダイレクトに脳に伝わっているらしい。
このことによって脳が活性化され、より暗記力が増すといわれている。ただし、暗記力は個人によって差があるし、暗記方法も相性があるだろう。確実に効果があるとは言い切れないというのが正直なところだ。
この方法でどれだけ暗記力がアップするのかは、ぜひ読者の皆さんが実践してみてほしい。
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【追加雑学】古代に伝わる「記憶の宮殿」という暗記方法がある
さて、両耳をふさいで声に出すという暗記方法を紹介したが、一般的に古典的でメジャーな方法といえば、ひたすらノートに書き取ることではないだろうか。今でこそスマホアプリのような補助ツールもあるが、紙とペンで覚えるのが従来の方法だろう。
だが、よく考えてみると紙とペンがなかった時代はどうしていたのだろうか。ふと気になったので調べてみると、古代に伝わる「記憶の宮殿」という、ずいぶん壮大な名前の暗記方法があった。その内容も驚異的なものなので、ぜひ紹介したいと思う。
「記憶の宮殿」は別名「場所法」ともいわれ、紙もペンもなかった古代のヨーロッパなどで使われた記憶テクニックだ。
「記憶の宮殿」のやり方
まず、頭の中に「場所」をイメージする。これは自宅だったり、職場だったり、細部まで想像できるならどんな場所でもいい。
あとはイメージで作った場所のどこかに覚えたい内容を「保管」するだけだ。たとえば英単語を1つ1つ机の引き出しにしまうようなイメージである。
これを繰り返せばイメージで作った場所を思い出すだけで、保管した内容も自然と頭に浮かんでくるそうだ。
皆さんも自分の部屋や通いなれている学校・職場は意識しなくても、どこになにがあるかを覚えてはいないだろうか。人間は場所に関することなら無意識に長期間覚えているという特性がある。この特性を応用したのが「記憶の宮殿」だ。
実践している人のなかには脳内イメージで巨大なマンションや宮殿を作り上げて膨大な知識を記憶しているとか…なんともすごい話だ。
紙がなかった古代ではこのようなやり方で情報や知識を保存していた。皆さんも「記憶の宮殿」で、当サイトの膨大な雑学を覚えてみてはどうだろうか。
雑学まとめ
今回の雑学では暗記方法に関するあれこれを紹介した。世の中には色んな暗記方法があるので、自分にあった方法で試験を突破したり、知識を得たりしてみてほしい。
ちなみに筆者はメンタルが弱いので、暗記方法よりも、嫌なことをスパッと忘れられるような記憶消去術が知りたいものだ。いずれ調べてみよう…。