セックスのときにコンドームを着けるのはもはや最低限のマナー。しかし「そう言われてるよね」と思うだけで、このマナーを本当の意味で理解している人って、割に少ないんですよね。
コンドームの装着は男性にゆだねられる部分が大きいので、男性には特に意識しておいてもらいたいことですが、残念ながら軽はずみに「生でやりたい」なんて言い出すのはだいたいが男性だったりもします。
今回はそんなコンドームを着けたがらない男性の意見を中心に、コンドーム装着の意味を今一度見直していきましょう!
【性の雑学】男性がコンドームを着けたがらないことに深い意味はない?
2019年に雑誌『andGIRL』が行った聞き込みによると、セックスのときに男性がコンドームを着けたがらないのは
・めんどくさい/気持ちよくない
・妊娠しても結婚すればいい
というのが大半の理由。コンドームを着ける意味なんて、そこまで深く考えていない人が多いとわかります。
「めんどくさい」などの理由に対しては「妊娠したら責任取れるのか! 中絶ってかなり大変なんだぞ!」と言えますが…「結婚すればいい」という意見は一見まとも…?
いやいや、これもまた問題ありで、いかにもセックスに対するリテラシーが低い人の言うことなんですよね。コンドームに性病予防の意味があること、みなさんは考えたことありますか?
性病予防を意識していない人が多い
そう、コンドームって単なる避妊具じゃなくて、性病予防の効果を併せ持っているから重宝されているんです。避妊だけなら、ピルなどを使ったほうが失敗率は低いですからね。
HIVや梅毒は90年代にはとても稀な病気だったのに、今では年間数千人が感染するようになっています。こういった性病が現代で蔓延しているのは、コンドームに性病予防の意味があることを意識していない人が多いからなんです。
「妊娠してもいい」と思っている人は、彼女がクラミジアなどにかかって、妊娠できない身体になったとしたらどう思うでしょう。
性病は密かに潜伏しているものが多く、パートナーがひとりでも、前の恋人から移されていたなどで感染しているのに、気づいていないことが多々あります。
「妊娠してもいい」ぐらいの中途半端な気持ちが、彼女の身体を傷つける可能性があることを十分に認識しておきましょう。妊娠は本来、「してもいい」ではなく、「したい」と思ってするものですよね。
生がよく感じるけど…コンドームありもけっこう気持ちいい
…と、これではコンドームがあまりに義務的なイメージになってしまいそうですので…最後にちょっと意外な話をしておきましょう。
男性は「生がいい、生がいい」と言いがちですが、コンドームって着けててもけっこう気持ちいいんです。むしろ着けているほうが気持ちいいまであったりします。
たとえば相模ゴム工業の「バキューム密着」や、ジェクス社の「ホーネット リアル」のような内側にゼリーが塗られたコンドームなら、性器に吸い付く感じになってすごく感度がよくなったりします。なかには「これ着けてオナニーしたい!」なんて人もいるほど。
またセックスで一番気持ちいい瞬間って、射精のときですよね。このとき、コンドームを着けていないと外出しは必須です。これってイク感覚に集中できなくて、実はあんまり気持ちよくなくないんですよね…。その点コンドームをしていれば、心置きなく中でイケます。
こうしてよく考えてみると、コンドームってめちゃくちゃ優れものじゃないですか?
雑学まとめ
コンドームを着けたがらない人のなかには、「妊娠してもいい」と思っている人も多いですが、コンドームを着ける意味は避妊のためだけではありません。
予防を怠って性病になれば、そもそもその「妊娠してもいい」すら叶わなくなることもあるのだと、心に留めておきましょう。