コンドームの装着において、裏表を間違えないことはとっても大切。これについては精液溜めの向きや、袋の表記などを参考に見分けている人が多いでしょう。
しかしその見分け方って、実は通用しない場合もけっこうあるんです。万全に備えておくなら、コンドームの淵、リングの部分を触った感じで裏表がわかるようにしておくのがおすすめ。以下より具体的に解説していきますね!
【性の雑学】コンドームの裏表は"触った感じ"でわかる必要がある!その理由とは?
巻き下ろせる方向が「裏側・男性側」、その反対の面が「表側・女性側」と、仕組みを理解していればリングの部分を触った感じで判断できるんですよね。
Twitterなどでコンドーム着用の啓発活動をされている「コンドームソムリエAi」さんの質問箱での解説がとってもわかりやすいので参考にしてみてください! リング部から中央に向かって指を沿わせてみるとよくわかります。
で、問題はどうして精液溜めや袋に頼らない方法を身につけておいたほうがいいのかですね。理由はいくつかあります。
裏表がわかりにくいコンドームが多い
まずひとつは、「裏表が見た感じで明確にわかるようになっている製品は少ない」ということです。まず袋の表記に関しては、
こんな感じで書かれていればわかりやすいですが…
最後まで
切って取り出すコンドーム
必ず確認、表と裏と。#コンドーム短歌というより#コンドーム標語 pic.twitter.com/tHlaXiCd0T
— コンドームソムリエAi🌈保健室の先生(現役) (@Ai_con_j) September 14, 2019
こんな風に明確に表記されていないものも多いです。
ただ上の感じだと「精液溜めでわかるじゃん」と思いますよね。その精液溜めで判断できない製品もまたあります。
オカモトゼロツーシリーズはポリウレタンに「選ぶ楽しみ」を与えた救世主!
先端キノコのリアルフィットは精液だまりが邪魔しないのでオーラルにもオススメ。
ラージサイズ、先端太めのグランズフィットはサイズ難民にぜひ! pic.twitter.com/jMxH8kDg8z— コンドームソムリエAi🌈保健室の先生(現役) (@Ai_con_j) September 26, 2019
画像左端の製品は「オカモト ゼロツー リアルフィット」という、精液溜めのないタイプのコンドーム。
精液溜めをなくすことでゴムの密着感をより向上させたものなのですが、同時に精液溜めでの裏表の判断もできなくなります。相模ゴム工業の「ミラクルフィット」なんかもこの構造ですね。
目で見て確認できないシチュエーションがほとんど
ふたつめは「セックスのシチュエーションで、そんなにまじまじとコンドームを見て判断できることが少ない」ということ。
まずセックスは雰囲気が大事ですから、明々と電気を点けたままやる人はあんまりいないですよね? コンドームの装着のときだけ「ごめん、ちょっと電気点けさせて」なんていうのも無粋ですし。
また裏表の判別に慣れていない人というのは、セックス自体の経験がまだ少ない人が多いでしょう。コンドームを着けるときって「彼女を待たせたくない」と焦ってしまいがちなのですが、そんなとき目で見て確認する方法だと時間がかかって余計に焦ってしまい、失敗の原因にもなります。
触って確認する術を身につけておけば、これらのどの場面に出くわしても対処できますよね。裏表の判別においてはこの方法が無敵というわけです!
コンドームの裏表を間違えたら即交換を!
裏表を確実に判別することも大切ですが、もっと大切なのは「着け間違えたときにそのコンドームを裏返して着け直そうとしないこと」です。
コンドームの表面に一度勃起したペニスが触れた時点で、微量の精子やHIVなどのウイルスが付着している可能性があります。射精前に出てくるカウパーは勃起時から分泌され始め、そのなかに精子やウイルスが潜んでいることがあるからです。
そのまま挿入を行えば、それらが付着した表面が膣内に触れるわけですから、妊娠も性病の感染も十分にあり得ます。間違えたら即交換。もったいなくても徹底しましょう!
雑学まとめ
コンドームの裏表は本体を触った感じでわかるようにしておくのがベスト。袋の表記や精液溜めのない製品もあれば、部屋が暗かったり緊張していたりで、目で見て確認するのが難しい場合も多々あります。
少しでも確実なコツを身につけて、装着の失敗を減らしていきましょう!