「眠れる森の美女」といえば、呪いによって眠らされたお姫様が、王子様からのキスで目を覚ますという、プリンセス物の定番のストーリーだ。ディズニー版のアニメで、知っている人もいるだろう。
ところで、「眠れる森の美女」のお姫様の年齢を知っているだろうか? 呪いをかけられたときは15歳の少女だったのだが、実は目を覚ました時の年齢はとんでもない数字になっているのだ! その驚きの雑学を紹介していこう。
【サブカル雑学】「眠れる森の美女」が王子様と結婚した時の年齢は115歳
【雑学解説】100年眠らされていたお姫様
「眠れる森の美女」の原作では、お姫様は呪いによって100年間眠らされてしまう。
原作によると、お姫様は悪い魔女によって「15歳の時に糸車の針に指をさして死ぬ」という強い呪いがかけられるのだが、別の魔女から「呪いを解くことはできないが、死ぬ代わりに100年眠るだけ」と書き換えられる。
その後の展開は、原作が収録されているグリム版とペロー版によって違ってくる。
グリム版では、100年後、お姫様の国を王子様が訪れる。茨に囲まれた城に興味をもって突き進むと、ちょうど100年の呪いが解けて茨の道が開き、お姫様の眠る場所へたどり着くのだ。そして、王子様のキスで目を覚まし、ハッピーエンドとなる。
ペロー版では、100年間の呪いが解けたので、王子様のキスなく目を覚ますという流れになっている。そのあとはグリム版同様、王子様と結婚する。
このことから、「眠れる森の美女」が王子様と結婚した時の年齢は、115歳となるのだ。つまり、お姫様の呪いを解いたのは、王子様のキスというより対抗する魔法をかけた魔女の力によるものだったということになる。
王子様は、たまたま100年経って呪いが解けるタイミングで訪れただけなのだ。グリム版ではキスによって目覚める描写があるが、実はキスは目覚めには関係ないので、なんだか少し味気ない気がする。
ちなみに、115歳というと相当なお婆さんになっていると思われる。しかし、特に問題なく結婚しているし、ペロー版では子供も生まれているので、100年間成長が止まったまま時間だけを過ごしていたのだろうと考えられる。
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【追加雑学①】お姫様が魔女に呪いをかけられた理由がしょぼい。
そういえば、どうしてお姫様は呪いをかけられることになったのだろうか? その原因は些細なことだったというトリビアがある。
「眠れる森の美女」の物語は、お姫様の誕生パーティから始まる。そのパーティは、国中の魔女を招いて行われたのだが、1人だけ招かれなかった魔女がいた。
自分のことを忘れられたことに怒った魔女は、仕返しとしてお姫様に呪いをかけたのだ。「仲間外れにされた」という些細なことが原因だったのだが、その代償がお姫様の命というのが何とも恐ろしい…!
【追加雑学②】「眠れる森の美女」ペロー版の衝撃的な展開
「眠れる森の美女」の原作はいくつかあり、その中でも有名なのがグリム版とペロー版だ。ペロー版の「眠れる森の美女」では、結婚した後の話も描かれていることを知っているだろうか?
ペロー版では、ハッピーエンドのその先に、さらに恐ろしい展開が待っていた。実は、王子様の母親が人食いという設定があったのだ!
結婚したお姫様には2人の子供がいるのだが、王子様の母親は、お姫様と子供たちを食べようとする。しかし、王子様がお姫様と子供たちのピンチを救い、王子様の母親は悪行がバレたことで死んでしまうというものだ。
ペロー版「眠れる森の美女」の王子様は、キスシーンがないためイマイチ見せ場がなかったが、後日談できちんと活躍している。しかし王子様の母親が人食いというのも、なかなか衝撃的な設定だ。
「眠れる森の美女」の雑学まとめ
「眠れる森の美女」の雑学について述べてきた。100年間眠り続けたお姫様。実年齢は115歳というのは、何とも驚きだ。もしかしたら、お姫様系の童話の中では最年長に当たるのではないだろうか?
グリム版では呪いが解けるタイミングが合ったことから、王子様がたまたま通りかかっただけのラッキーな人物になってしまっているが、ペロー版ではきちんと活躍しているのがおもしろい。
ちなみに、ペロー版には教訓が書かれており、「結婚は遅れたところで幸せなことに変わりがなく、待つことで失うものもない」というものとなっている。
この教訓をみるに、けっこうな年の差婚となった「眠れる森の美女」と王子様は、幸せに暮らしたに違いない。