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リモコン次第かい!鉄人28号は主題歌で"悪魔の手先"と呼ばれている|サブカル雑学

鉄人28号は主題歌の中で悪魔の手先と呼ばれているという雑学

鉄人28号は日本で最初の巨大ロボットアニメとして知られている。1956年に始まった作品でテレビアニメは5作作られ、実写映画も制作されるなど非常に根強い人気を誇る。

そんな鉄人28号だが、主題歌を聞くと驚く人も多いだろう。主題歌の中で、なんと悪魔の手先と呼ばれている。一体どういうことだろうか? 

今回は、謎多き鉄人28号についての雑学をご紹介していくぞ!

【サブカル雑学】鉄人28号は主題歌の中で「悪魔の手先」と呼ばれている

鉄人28号は、正義の味方にも悪魔の手先にもなると歌われている。良いも悪いもリモコンしだいなのだ。

【雑学解説】鉄人28号はあくまで道具でしかない

鉄人28号は昭和30年代に制作された作品だが、平成になってからも、3度のテレビアニメや実写映画が制作されるなど根強い人気を誇る作品だ。

日本に巨大ロボットモノというジャンルを作り上げた元祖の作品なのである。そんな鉄人28号だが、主題歌の歌詞の中に驚くような一節があるのをご存じだろうか?

その歌詞とは「ある時は正義の味方 ある時は悪魔の手先 良いも悪いもリモコンしだい」である。下に主題歌を歌った動画がある。

はっきり悪魔の手先と歌っている。ロボットなので当然ともいえるが、操縦する者の意思で善にも悪にもなると、はっきり歌詞になっているのだ。

これは最初のテレビアニメの頃から歌われているオープニングテーマで、その後のアニメでも何度も採用されている。

50年以上前のことなので正確なことはわからないが、1作目のアニメでは鉄人28号が悪魔の手先扱いされる部分はカットされていたようだ。しかし、レコードでは、はっきりと「ある時は悪魔の手先」と歌われていたのは間違いない。

2004年のテレビアニメでは、OP曲として2回目の採用となった。深夜に放送されたためか、本来の歌詞のままOPに採用されている。2004年のアニメでは、暴走した鉄人28号が街を破壊するシーンも存在する。たしかに歌詞通りっぽい。

2016年のギャグアニメ「鉄人28号ガオ!」でもこの曲が採用されているが、こちらのOPでは鉄人28号が悪魔の手先と呼ばれることはなかった。

ちなみに、歌詞にもあるように実際の原作では、悪人が操縦した鉄人28号が現金輸送車や銀行を襲うなど、まさに悪魔の手先となる展開も描かれている。鉄人28号自体には一切の意思はなく、あくまで道具でしかないのだ。

鉄人28号は勧善懲悪ものばかりだった当時の作品のなかでは非常に斬新なもので、その後のロボットものに大きな影響を与えたという。しかし、子供が見る作品の主題歌をこのような歌詞にしてしまったのはすごいことである。

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【追加トリビア①】鉄人28号の主人公は超人的な少年探偵の原点?

鉄人28号は日本の巨大ロボットものの原点だが、少年探偵ものとしても重要な作品といわれている。主人公の金田正太郎は優れた運動能力と推理力を持つ少年探偵で、鉄人28号がいなくても大人とやり合う能力を持っている。

この辺りは、名探偵コナンと重なる部分もあるといえるだろう。少年探偵という言葉自体は、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズから生まれたといわれている。これらの作品に登場する少年探偵は、あくまで主人公の名探偵をサポートする子供であり、超人的な活躍をするわけではない。

しかし、鉄人28号の金田正太郎は大人から一人前として扱われ、警察署にも出入りをしている。さらに拳銃を携帯し、銃撃戦をすることも珍しくない。彼は子供ながら名探偵として活躍する主人公だ。

2004年版のアニメでは能力的には優秀だが、精神的には少年として描かれている。それ以外のほとんどの作品では、内面も大人のような性格に描かれることが多い。

【追加トリビア②】鉄人28号は本当に悪魔に手先だった

実は初期の鉄人28号では、悪役がリモコンを持っていた。この時点から鉄人28号に意思はないが、あくまで悪役だったのである。鉄人28号を正太郎が操縦する予定もなかったという。

しかし、人気が出たためストーリーが変更される。鉄人28号は、主人公が操縦する正義のロボットになったのである。ただしそのストーリーは今までの鉄人28号を偽物にして、本物を登場させるというものだった。

正太郎が本物の鉄人28号を操縦して、偽物を倒すことで鉄人28号は正義のロボットになることができた。歌詞の中で鉄人28号が悪魔の手先と歌われているのは、元は悪役だったことと関係があるのかもしれない。

ちなみに、鉄人28号はアメリカの爆撃機B29が名前の元ネタだ。

ほかにも、年下の少年に恋愛感情を持つことをショタコンというが、これは「ショウタロー・コンプレックス」の略である。冗談ではなく、鉄人28号の金田正太郎が語源になった言葉なのだ。

【追加トリビア③】鉄人28号にはロボットより強い警察署長が登場する?

鉄人28号には大塚署長という警察署の署長が登場する。正太郎のことを息子のように大事に思っている人物で、作中ではコミカルな言動で周りを和ませるムードメーカー的存在である。

作品によって多少外見が変化することもあるが、基本的に顔も体型も丸く描かれている。正太郎の影に隠れて目立たないが、それなりに有能な人物である。

鉄人28号に登場する大塚署長は有能ではあっても、空を飛んだりはしない普通の人間だ。しかし、この大塚署長が巨大ロボット以上に強い超人と勘違いされることもある。

別作品で大塚署長が超人化

鉄人28号と同じ横山光輝の作品「ジャイアントロボ」のOVA作品「地球が静止する日」は、巨大ロボ以上に強い超人が当たり前に登場するという世界観である。

地球が静止する日は、横山光輝作品のさまざまなキャラが総登場するお祭り的な作品で、いずれ鉄人28号や大塚署長も登場する予定であった。

大塚署長は地球が静止する日の続編で登場する予定だったが、続編が作られることはなくジャイアントロボのアニメに大塚署長は登場していない。

地球が静止する日には巨大ロボット以上の戦力を持つ悪役十傑集が登場する。それに対する九大天王のメンバーに、大塚署長の名前が入っていたのである。冗談半分のつもりで大塚署長を九大天王のメンバーにしたらしい。

後にこのアニメの設定を取り入れた漫画「地球が燃え尽きる日」では九大天王の大塚署長が本当に登場した。原作の28号よりも強そうな十傑集と互角に戦う戦闘能力を持ち、手錠をかけた相手をカツ丼型の結界に閉じ込めて尋問するというユーモラスな能力を持っている。

結界の中では、刑事ものの尋問の定番だったカツ丼が出されることになる。このカツ丼を食べた後に、嘘をつくと体を引き裂かれてしまうという恐ろしい能力でもある。

結界の中で大塚署長に、嘘をつくことはできないという意味でこんな能力になったらしい。とはいえ、カツ丼を食べなければ意味がないため、ツッコミどころの多い能力である。

結局、カツ丼の力で体が引き裂かれるシーンは作中に描かれていない。

「地球が静止する日」の監督が鉄人28号のアニメの監督に

大塚署長が超人というのはジャイアントロボの中での話。しかし、九大天王の大塚署長のイメージが強烈なせいか、鉄人28号の大塚署長も超人のように勘違いされることもあるようだ。

さらに地球が静止する日の監督だった今川泰宏が、2004年の鉄人28号のアニメの監督をしている。今川監督のロボットアニメは、巨大ロボットと互角以上に戦える超人が登場することが非常に多い。

担当した作品では、あしゅら男爵がマジンガーZを殴り倒したのは有名な話である。そういうこともあり、鉄人28号の大塚署長が九大天王のような強さを見せて、戦う展開を本気で期待するファンは少なくなかった。

しかし、戦闘シーンを少なくするように指示されて作られた作品だったせいか、超人的な強さの人間は登場しなかった。当然、大塚署長も普通の人間のまま話は終わっている。

アニメで空を飛ぶ大塚署長の姿を見たかった人は少なくないだろう。

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【追加トリビア④】2004年のアニメは超人の登場しない今川監督作品

今川監督の作品はロボットアニメにもかかわらず、ロボットよりも人間の戦闘シーンが多いのは当たり前である。加えて人間の方が巨大ロボットよりも強そうに見えるのだ。

この作風は批判されると同時にコアなファンもおり、賛否両論が分かれるものなっている。2004年の鉄人28号のアニメはロボットの戦闘シーンが少ないドラマ重視の内容だが、原作の雰囲気を再現したものになっている。

いつもの今川監督作品ような過剰な演出が少ない正統派の作品である。鉄人28号の戦闘シーンが少ないせいで賛否両論になってしまったが、ストーリーの完成度は高い。

本来、横山光輝が描きたかったラストを再現したという最終話の展開は必見である。

トリビアまとめ

鉄人28号についての雑学をご紹介したが、いかがだっただろうか。

鉄人28号は、最初に巨大ロボットを描いた作品として知名度は非常に高い。その主題歌がこのような歌詞になっていたとはかなり驚きである。ロボットアニメは基本的に勧善懲悪のものが多い。

昭和50年代に入って、ガンダムの監督でもある富野由悠季によって勧善懲悪ではないロボットアニメが多数作られた。その後、勧善懲悪ではないロボットアニメも当たり前になった。

しかし、鉄人28号は20年以上前の時点ですでに勧善懲悪ではないのである。まさに時代の先を行く作品だったのだ。

主人公が大人顔負けの活躍をする少年探偵だった点も、革新的であった。長く愛されているという意味でもこの作品の影響力は計り知れない。

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