雨の日の必需品・傘。最初は撥水性も高く、雨水を弾いてくれるのだが、使い続けると雨を弾かなくなってしまう。撥水性の衰えた傘を使っていると、気が付けば足元が濡れている…。
「もう買い替えないといけないかなぁ」と思っている方、ちょっと待ってほしい。
実は、簡単に傘の撥水性を復活させることができるのだ! 今回は、そんな便利な雑学を紹介しよう。
【生活雑学】雨を弾かなくなった傘はドライヤーの温風を当てると元に戻る
【雑学解説】温風で撥水性のあるフッ素樹脂が回復!
傘の撥水性がなくなってきたなと思ったら、まずはドライヤーの温風を当ててみよう。傘から大体5センチぐらい離して、5秒くらいゆっくりと温風をかけていこう。
特に折り目の部分は雨水がたまりやすく、撥水性が弱くなりがちなので、念入りにするのがコツだ。
たったこれだけで、傘の撥水性が回復する。
しかし、これは布製の傘に適応される方法だ。ビニール傘では、ドライヤーの温風で撥水性を復活させることはできないので覚えておこう。
なぜ傘の撥水性が復活するのか?
さて、一体どうして傘の撥水性が復活するのだろうか? それは、傘に使われている成分に秘密がある。
布製の傘の表面には、雨水を弾くためにフッ素加工が施されており、フッ素の樹脂を細かく並べて加工している。そうすることで空気の層ができ、雨水を弾けるようになる。
ただ、このフッ素樹脂も使い続けているとやがて倒れてしまう。そうなると、空気の層もなくなって、雨水を弾くことができなくなるのだ。
しかし、ドライヤーの温風を当てることで、倒れていたフッ素樹脂が元に戻り、また水を弾くことができるようになるというわけ。
とはいえ、布製であっても何年も使い込まれた傘の場合は、フッ素加工自体が取れてしまっている可能性がある。そうなると、ドライヤーで回復させることはできないので、新しい傘を買うようにしよう。
「数か月前に買い替えたばかりなのに、もう弾かなくなってる…」と思っても、諦めるのはまだ早い。ドライヤーの温風でケアをして、できるだけ長く大切に傘を使えるようにしよう。
実際に動画で見てみよう!
さて、ドライヤーを使って傘を復活させる動画を見つけたので、最後に確認しよう!
ドライヤーをかけるだけで、撥水性が復活するとは、なんともお手頃だ。梅雨や長雨で傘の撥水性が弱まってきたら、ぜひ試してみよう。
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【追加雑学】「傘の日」という日がある
せっかくなので、1つ傘にまつわるトリビアを紹介しよう。実は傘には「傘の日」という日が設けられているのをご存じだろうか?
「傘の日」にあたるのは6月11日。日本洋傘振興協会という団体によって、1989年に制定された日だ。
どうして6月11日が「傘の日」なのかというと、この日が「入梅(にゅうばい)」の時期に当たるからである。「入梅」というのは、暦でみると梅雨入りの時期。梅雨に入れば傘が活躍するので、この日に「傘の日」を作ったというわけだ。
ちなみに、同じ理由で「雨漏り点検の日」というのも、この日に作られている。
「傘の日」だからといって、特別何かをする日ではないのだが、梅雨に向けて傘の確認や雨具の準備などをしたほうが良いのかもしれない。
雑学まとめ
今回は傘にまつわる便利な雑学をご紹介してきた。傘の撥水性がなくなってくるのは、相当使い込まれていない限り、フッ素加工が崩れたのが原因だ。そうなったら、ドライヤーの温風を当てて、傘をケアしよう。
「また傘を買い変えないと」と諦めるのはまだ早い! お気に入りの傘を少しでも長く使うために、ドライヤーでの回復方法は覚えておこう。
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