「黄金比」
賢明な読者諸君はご存じの方も多いのではないだろうか。自然界にも数多く存在する「1:1.618…」という比のことだ。
この比を利用した螺旋状のラインはひまわりの花や台風、貝殻などどれも魅力的に見えるものばかりだ。
では、この「黄金比」より日本人に馴染みがあるといわれている「白銀比」をご存じだろうか? 今回はデザイン関連の仕事をしている人以外にはほとんど知られていない、この「白銀比」についての雑学を紹介しよう。
【生活雑学】「黄金比」とは別に「白銀比」というものがある
【雑学解説】「1:√2」を「白銀比」と呼ぶ
「黄金比」の「1:1.618…」と比較すると少し小さい「1:√2(1.414…)」を白銀比と呼び、日本人にはとても馴染みが深い比率となっている。
日本の建築物の法隆寺はこの白銀比を利用して作られており、別名「大和比」と呼ばれるくらい日本人が古来から使っていたとされている。
…といわれて、「そうか、あれが白銀比か!」となる人はほとんどいないと思うから、もう少し身近なもので、どのように使われているのか紹介しよう。
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【追加雑学①】「白銀比」を使っているもの
一番わかりやすいのは「A判」・「B判」の用紙サイズだ。「A1」も「B1」も、「縦1:横√2」の白銀比でできており、この比率は何度半分にしても変わらない。
つまり、A1・B1だけでなく、A2・B2もA3・B3も白銀比ということだ。学校や会社でよく使うA4用紙ももちろん白銀比ということになる。
また、現代の建築物だとスカイツリーにも白銀比が潜んでいる。
さらには、ドラえもんやとなりのトトロ、ちびまる子ちゃんなんかも縦横比がほぼ白銀比となる。日本の人気キャラクター上位20位のうち、40%が白銀比キャラなんていう説もあるくらいだ。
なんかすごい白銀比を身近に感じるようになってきた。すごいぞ、白銀比!
あんなに細長いんだから、どう見ても縦横比じゃないよね?
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【追加雑学②】「黄金比」をつかっているもの
せっかくなので、最初に紹介した黄金比を使っているものも少しだけ紹介しよう。
古代からあるものとして、エジプトのギザにあるピラミッドや、ギリシアのパルテノン神殿にも使われているそうだ。レオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザなんかも有名だ。
最近でいえば、ツイッターやペプシのロゴマークにも使われてる。
なんかすごいスケールが大きいな。
雑学まとめ
今回は「黄金比」ならぬ「白銀比」についての雑学をご紹介した。さかのぼって探していくとスケールが大きくなってしまうが、実は「白銀比」は私たちの日常にとても馴染みが深いことがわかってくれたと思う。
プロのデザイナーはこの「白銀比」や「黄金比」を考えてロゴやキャラクターをデザインしているそうだが、素人でも「なんとなく落ち着く形」や「デザイン」というものがあり、それを数値化すると「白銀比」や「黄金比」が隠れていることが多いそうだ。
まぁ、「1:√2」なんていう数値を知らなくても「白銀比」という言葉を知っているだけで、周りから尊敬の目で見られそうだから、ぜひ言葉だけでも覚えておいてほしい。
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