オリンピックで1位をとったら金メダル・2位は銀メダル・3位は銅メダルがもらえる。これは小学生でも知っている常識だ。「赤信号は止まれ」レベルのお話である。
しかし、これは知っているだろうか? オリンピックでは8位以内に入賞すると賞状がもらえることを。これを知らない人は多いだろう。
知らなくても恥じることはない。この雑学記事でしっかり説明していくぞ。
【オリンピック雑学】五輪では、8位以内に入賞すると賞状がもらえる
【雑学解説】オリンピックでは4位から8位にも賞状が授与される
テレビでオリンピックを見ていると、実況が「見事6位入賞を果たしました!」なんて叫んでいることがある。「入賞ってなんだよ…。メダルはとれてないんでしょ?」とツッコミたくなってしまう。
しかし、今後オリンピックを見る機会があるのなら「入賞」という言葉の意味はしっかり知っておいたほうがいい。選手が入賞しているか、という観点でも楽しむことができるからだ。
さて「入賞」とは、辞書的な意味だと「競技会・展覧会などで、賞をもらうことのできる順位にはいること」だ。
原則、賞状でもトロフィーでも参加賞の飴玉でも、なにか賞を貰えれば「入賞」したといえるのだが、参加者全員に参加賞が与えられる場合まで「入賞」としてしまうとおかしなことになるので、実際には大会ごとに、大会規約で「〜位までは入賞とする」と定められているのだ。
では本題の、オリンピックでは何位までを入賞とするかだが、オリンピック憲章で「1位~3位にはメダルと賞状、4位~8位には賞状」としっかり記載されている。
そう、オリンピックでは8位までが入賞者であり、賞状も授与される。1位~3位はメダリストという呼び名が浸透しているが、同時に賞状も授与されているので、入賞者でもあるのだ! ちょっとややこしい…。
「なんで8位までを入賞としたの?」と疑問に思うが、まあベスト8とよくいうし、トーナメント形式なら準々決勝まで進んだチームや個人を称えるということで、ちょうどいいだろう。
【追加雑学①】裸足のアベベのお兄さんは7位だったのに、入賞を逃した
1960年のローマオリンピックで裸足で駆け抜け、金メダルを獲得した「裸足のアベベ」。続く東京オリンピックでもアベベは金メダルを獲得した。近代オリンピック史上、マラソンの種目で2連覇を果たしたのはアベベがはじめて。
おすすめ記事
-
"裸足のアベベ"は最初から裸足じゃない!途中で脱いだんです
続きを見る
そんなチョーすごい選手アベベのお兄さんとされる「アベベ・ワギラ」もマラソンのすごい選手だった。アベベと一緒にローマオリンピックを走り、弟にはかなわなかったが、みごと7位!
しかし、このときアベベのお兄さんは入賞することはできなかった。それは、当時はオリンピックの入賞が6位までだったためである。とてもかわいそうだ。しかし、当時はそういうルールだったのだから仕方あるまい…。
スポンサーリンク
【追加雑学②】金メダリストはなぜ金メダルを噛むのか?
メダリストが表彰台の上やインタビューのときに、メダルを噛んでいる光景をよく見かけないだろうか? なぜわざわざメダルを噛む必要があるのだろうか?
それは、メダルを首からぶら下げてしまうと縦に長くなり、メダルとメダリストの顔が一緒に画面に映り切らないからである。
対して、メダルを噛めば、メダリストの表情とメダルが同時に画面に収められる。つまり、メダリストがメダルを噛む理由は「カメラマンからのリクエスト」だったのだ。
最後に実際にメダリストが、メダルを噛んでいる光景をご覧いただこう。
どの選手も晴れやかな表情である。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。オリンピックでは8位の選手までが賞状をもらえるのだ。3位までがメダルをもらえることは知っていたが、賞状がもらえることは知らなかった人も多いだろう。
だから8位まで入れば十分凄いことなのだ! メダルがとれなかったとしても、入賞を果たしたら褒め称えてあげよう。
おすすめ記事
-
【個人/メダル別】オリンピックの獲得メダル数ランキングTOP5
続きを見る