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製造の都合だったとは…!板チョコの溝は割るためではない

雑学カンパニー編集部

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Twitterで募集した「あなたの雑学教えてください!」企画。

編集部のちぶりが、独断と偏見で気になった雑学を記事にしちゃうという企画だ! さて、今回ご紹介する雑学は…

「にう」さんからいただいたこちらの雑学。それでは記事本文をどうぞ。

板チョコの溝は割るためではないというトリビア

みんな大好き甘~いチョコレート。スーパーでお手軽に買えるものから、たったこれだけの量で?! と、目が飛び出しそうなお値段のものまで。世の中にはさまざまなチョコレートで溢れかえっている。

その中でも板チョコレートはシンプルで、チョコ本来の美味しさを再認識させてくれるお菓子だろう。そうそう、溝もあってこうやってパキッと割ってみんなと分け合えるし…あれ? あれれ? うまく割れないぞ…。

正直、板チョコを溝に沿って割ろうとすると変な形に折れてしまうこともあり、ションボリしてしまったこともある。しかし、あの溝おかしいんじゃない?! なんて怒ってはダメだ。

あの溝は割るためにあるものではないため、うまく割れないのも仕方がないのである。それじゃあ何の溝? チョコレートの溝には意外な秘密が隠されていた!

【食べ物雑学】板チョコの溝は割るためではない

製造の都合上、均一に素早く冷やし固めるためにあの溝は必要なものなのである。

【雑学解説】食べる側というより、作る側の都合だった!チョコを製造するうえで溝は必要なもの!

板チョコの溝は割るためではなく、作り手側の都合だった

板チョコレートの溝は割るためではないという衝撃の事実…。あれを見たら普通なら一口サイズに食べやすく割るものだと思ってしまうだろう。…よくわかる。

実はあの溝は、板チョコレートの製造の都合でなくてはならないものなのだ。チョコレートは作る段階で冷やし固める必要があることは、皆さんもきっとご存知だろう。

実はチョコに溝をつけて表面積を増やし、熱を効率よく逃して冷気を行き渡らせる方法でチョコを固めていたのだ。その方法でやると板チョコレートを綺麗にムラなく、素早く冷やし固めることが出来る。

昭和のチョコレートのCMを見てもしっかり溝がある。

やはり溝は折るためのものではないのかもしれない。CMのお姉さんも溝で折らずにバキッと豪快に割っている。

昔から真っ平らの板チョコというものはなかった。溝をつけて効率よく冷やすことで、大量生産を可能にしたのである。

ちなみに、この溝をつけて短時間で冷やすことは、どこのチョコレートメーカーに共通している。明治のチョコレートは溝をつける理由として、冷やし固める以外に「製造中に型から取り出しやすくするため」という2つ目の理由があることもいっていた。

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【追加雑学①】綺麗に割る方法ってあるの?

板チョコレートの溝は製造の都合によるものだったので、きれいに割れなくても仕方がない。納得!

…でもやっぱりきれいに割れたほうが気持ちいい。なにか方法はないの? という欲張りなあなたへ。板チョコレートが上手に割りやすくなるかもしれない方法を3つご紹介する。

まず1つめは、板チョコの溝に軽く切れ目を入れ、その線に沿って折る方法。これなら線に沿ってまっすぐに割ることが可能である。

2つめは、包丁を熱し、熱いうちに板チョコレートに押し当てて切る方法だ。これなら少しずつチョコが溶けて、スッと包丁の刃も入るため変な方向にひびが入る心配もない。デメリットはチョコの切り口が少し溶けることだろうか…。

3つめは包丁を使わず、手で折ること。しかし、割り方にコツがある。両方の手のひらで板チョコを左右から挟むように持ち、親指以外の両指を割りたい溝の裏に添えて力を加えるときれいに割れるのだという。

どうしてもきれいに割りたいという方、これらの方法なら割れるはずだ。

【追加雑学②】チロルチョコにも昔は溝があった

チロルチョコにも昔は溝があったという雑学

チョコレートといえば、チロルチョコ。さまざまな味があり、好きな方も多いのではないだろうか?

実はこのチロルチョコも、発売当初(昭和37年発売)は板チョコのように溝があった。イメージとしては現在のチロルチョコを3つ繋げたような形で大きさもほぼ同じ。板チョコのミニ版といってもいい大きさの可愛いチョコだったのだ。

しかし、オイルショックなどが原因で、チロルチョコの原材料の値段も上がり、20円・30円と価格を上げざるを得ない事態に陥ってしまうのである。3連結で30円…値段の3倍になったチロルチョコは売上が激減…。そのピンチを切り抜けるためにメーカーが考えたのが、3連結を切り離し、1粒10円で売るという作戦だった。

手軽さもあってか、一粒のチロルチョコはあっという間に人気になり、現在も変わらず愛されるお菓子として売られているのである。

ちなみに、当時3連結10円という値段で売ることができた秘密は、チョコの中にコーヒーヌガーを入れたことで、チョコの量を減らし、コストを下げていたからである。

雑学まとめ

板チョコの溝は割るためではないという雑学

板チョコレートの溝は製造で必要な溝であり、割るためのものではなかった。

たしかにどの板チョコにも溝は当たり前のようについていたから、自然と「割りやすくするもの」と、思い込んでしまったのだろう。

しかし、上手に割れようが割れなかろうが、チョコが美味しいことには変わりはない。これからもパキパキ割りまくって、美味しく食べよう!

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