Twitterで募集した「あなたの雑学教えてください!」企画。
編集部のちぶりが、独断と偏見で気になった雑学を記事にしちゃうという企画だ! さて、今回ご紹介する雑学は…
寿司のレーンの形って、ババ抜きのようにトランプを扇型にした形からレーンの形ってなっているそうです😋
あのグーグル先生にも載ってない雑学なんですよ!🍀— ぴかいち (@mapi0119) August 4, 2019
「ぴかいち」さんからいただいたこちらの雑学。それでは記事本文をどうぞ。
おいしそうなお寿司がクルクルと回る回転寿司。自分でお皿を取って食べるスタイルが気楽で、家族や友達と楽しむにはもってこいである!
ところでこのお寿司を運んでいるレーン…あなたはじっくり見たことがあるだろうか? 実は回転寿司のレーンには、「扇形」にパーツが連なっている特徴がある。
ベルトコンベアーのような形にしても良いと思うのだが、なぜあのような形をとっているのだろうか? 今回は、そんな回転寿司のレーンに関する雑学を紹介するぞ!
【食べ物雑学】回転寿司のレーンが扇形になっている理由
扇形に連なった形になっているのは、カーブのしやすさから。
【雑学解説】試行錯誤の末に誕生した効率の良い形!
回転寿司のレーンを最初に生み出したのは、大阪にある「元禄寿司」だ。当初は立ち食い寿司のお店で、安さも相まってとても繁盛していた。しかし問題がひとつ…。お客の多さに対して寿司職人が少なく、お店がうまく回らない状況に陥っていたのだ…。
創業者・白石義明(しらいしよしあき)も、これにはどうしたものかと頭を悩ませていた。そんなある日、地元の飲料組合で行った、アサヒビールの工場見学にて転機は訪れる。ビールがベルトコンベアーで運ばれる様子を見て、白石はこうひらめいたのだ。
「そうだ! お寿司もベルトコンベアーに乗せて運べばいいんだ!」
この方法なら、少ない職人でも多くのお客さんにお寿司を提供することができる。善は急げ、すぐに白石はお寿司のベルトコンベアーの開発を開始した。…しかし大きな問題がひとつあった。ベルトコンベアーではカーブをうまく曲がれないのだ。
想像してもらえばわかるように、お寿司はシャリとネタでバランスがすごく難しい料理である。少しでもバランスが崩れれば、とても提供できるような状態ではなくなってしまうのだ…。
扇形に広げた名刺からアイデアを着想!
試行錯誤を重ね、その打開策が見つかったのはなんと10年後のこと。白石が何気なく名刺を扇形に広げていたところ、ある考えが脳裏をよぎったのだ。
「レーンを扇形にすれば、うまく曲がれるのではないか?」
この案を試した結果、見事、カーブを問題なく曲がることができたのだ! こうして、今の回転寿司のレーンが生まれたのである。10年もよく考え続けたものだ…。
あの三日月が連なったような扇形のパーツは、お寿司がグルグルと問題なく回れるように考えた結果のパーツだったのだ。白石のひらめきがなかったら、回転寿司は夢の発想に終わっていたのかもしれない。
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【追加雑学】回転寿司のレーンは、右から左に回る
実は回転寿司のレーンには、どこのお店でも共通していることがある。それは、右から左に回ることだ。なぜ右から左に回るように作られているのかというと、単純に右利きの人が多いからである。
カウンター席のように、レーンに向かい合う形で座っている様子を想像してみよう。右利きの人は右手にお箸を持っているので、お寿司を左手で取ることになる。その際、右から流れてきたほうがお寿司を取りやすいのである。
レーンの回り方は、お客側の効率を考えてのものだったのだ。安くて好きなネタを取ることができるのが回転寿司の魅力だが、こういうちょっとした気配りが隠されているのもまた、人気の秘密なのかもしれない。
雑学まとめ
立ち食い寿司屋だった元禄寿司が、お店をうまく回すために考え出した回転寿司のレーン。このレーンを完成させるのに、10年もの歳月がかかっていることにも驚かされる。
もし回転寿司のレーンが生まれなければ、お寿司は「お高い食べ物」というイメージのままだったかもしれない。今私たちが気軽に楽しめていることを考えると、回転寿司のレーンはまさに大発明だったといえるだろう!