Twitterで募集した「あなたの雑学教えてください!」企画。
編集部のちぶりが、独断と偏見で気になった雑学を記事にしちゃうという企画だ! さて、今回ご紹介する雑学は…
昆虫のナナフシはメスだけで産卵する事が出来るのでオスは殆どいない
— v(^ω^)v (@d_iovoi_b) August 23, 2019
「v(^ω^)v」さんからいただいたこちらの雑学。それでは記事本文をどうぞ。
ナナフシを初めて見たとき、あなたはどんな感想を持っただろうか? 筆者が子供の頃、ナナフシに遭遇したときは「木の枝が動いた!」と思った。それくらいナナフシは木の枝のように見える。
英語名も「Walking Stick(歩く枝)」と、人類共通の感想のようだ。
そんな擬態のプロフェッショナルのナナフシだが、スーパー女性社会ということをご存知だろうか。男尊女卑ならぬ女尊男卑。それには、生物的な観点からどうしてもそうなってしまう理由があった。
【動物雑学】昆虫のナナフシはメスだけで産卵できる
ナナフシはメス単独で子孫を残すことができる。
【雑学解説】独力で子孫を残せるナナフシ
ナナフシは世界に約2500種類もいるとされている。基本的に両性生殖(人間のようにオスとメスの交配が必要な生き物)だ。
しかし、なかにはナナフシモドキという単為生殖(受精せずに単独で新たな個体をつくれる)のナナフシもいる。
単為生殖は、いわゆるクローンとは違う。クローンの場合、両者はまったく同じ遺伝子を持つ。それに対し、単為生殖は遺伝子の変更があるため、親と子で遺伝子が僅かに違う。
動画を見れば見るほど枝にしか見えない。これが木に張り付いているのか…。それは、わかんないよなぁ…、まさに擬態の王者の風格が漂うといった印象を受けた。
なんだかジャンプして、ほとんど進んでいないような…。
スポンサーリンク
【追加雑学①】ナナフシモドキの単為生殖
単為生殖のメリットは単純明快。一人で子孫を残せることだ。相手を探す必要もなければ、クリスマスに一人むせび泣くこともない。
ナナフシはメスがメスを基本的に産むため、オスの数が少なく非常にレア。過去数匹しか見つかっていないらしい。
ではなぜオスが生まれる必要があるのか。それは環境の変化が関係してくる。
単為生殖は、親の遺伝子の影響をモロに引継ぐため、強みと弱みが何世代も同じになっている。人間的に表現するなら、病気に強い・足が速い・髪が薄いなどの特性がずっと引き継がれていく。そのため、現状では対応できないような環境変化が起きた場合、環境に適応する子孫を残すためにオスを生むのだ。
単為生殖と比べ、よく知っているオスとメスの交配は、遺伝子に劇的な変化をもたらすため、その結果環境に適応する子孫が誕生しやすい。単為生殖のデメリットもしっかり対策が出来るので、手間はかかるが良いのかもしれない。
【追加雑学②】昆虫界最長のナナフシ
ナナフシはとあるジャンルで世界一の称号を持っている。それは長さだ!
チャンピオンの名は、「フリーガニストリア・チャイネンシス・ツァオ」。世界最長のナナフシだ。
中国の四川省成都にある華希昆虫博物館に展示されており、その大きさなんと62.4センチ。これは、現在までに確認されている約81万種の昆虫のなかでも最長だという。
雑学まとめ
筆者が小さいころは、ナナフシは産卵するのではなく、枝から枝が生えるように体から子どもが生えてくると考えていた。流石に違ったが、独力で産卵できるあたりそれに近しいものを感じる。
また、昆虫のなかでも最長だとは意外だった…。将来的には1mを超える個体とかが出てきて、名前も「メートルナナフシ」とかになったりして。
そんな妄想してみるのもおもしろいかも。