コンドームの魅力は、避妊具のなかでも手に入りやすく装着が簡単なことですが、実は使い方をちゃんと理解していない人も多いです。
コンドームを正しく使えば妊娠の確率を2%まで下げられますが、使い方を間違った場合、その確率も18%まで跳ね上がってしまうことを知っていますか?
使い方を間違っていれば、コンドームをしていてもまったく意味がないといっても過言ではありません。
【性の雑学】コンドームをしてるのに避妊に失敗してしまうのはなぜ?
コンドームを付けるタイミングが間違っている
まず勘違いしている人が多いのは、コンドームを付けるタイミング。これは必ず挿入する前に行ってください。
「膣内で射精しなければOK」と言う人がいますが、これはもってのほかです。射精前の先走りのなかにも精子は含まれていることがあって、中に出していなくても妊娠してしまう例は多くあります。
もっといえば、性器の付近に先走りがついてしまったぐらいでも、精子がなかまで泳いでいってしまう可能性があるほど。挿入より前に付けるのは当たり前。なるべく早めの段階で付けておくのをおすすめします。
コンドームを正しく付けられていない
正しくコンドームを付けられていなくて、途中で外れてしまうパターンもあります。特に初めて使う人は、空気抜きがちゃんとできていなくてコンドームがフィットしていない失敗が多いですね。
以下のような動画があるので、本番の前に正しい付け方をしっかり練習しておきましょう。
またコンドームのサイズが合っていないことも、外れたり破れたりする原因になるので、「正しく付けているのにぴったりフィットしない」「ちょっとキツイような…」という人はサイズを見直しましょう。
女性の濡れが不十分なのに挿入しようとする
女性があまり濡れていない状態だと、コンドームがつっかえて挿入がうまくいかないことがあります。そのまま無理に挿入しようとして、摩擦でコンドームが外れたり、破れたりということもよくあるんです。
これについては女性が十分に濡れてから挿入するのが一番ですが、そうはいかないこともやっぱりあります。その場合は潤滑ゼリーたっぷりのコンドームか、別売りの潤滑ゼリーを使ってみましょう。
ちなみにローションは主に皮膚に塗る用途のもので、潤滑ゼリーとは別モノです。きちんと「潤滑ゼリー」と銘打っている製品を選ぶようにしましょう。
例を挙げると「オカモトゼロワン潤滑ゼリー」「サガミオリジナルゼリー」などが有名です。
相模ゴム工業から出ている「Jelly Push」のような、潤滑ゼリーを注入できるタイプのコンドームも出ていますね。以下はそのプロモーション動画です。これは便利そう!
射精後にすぐに抜き出さない
射精したあと挿入したまま、余韻に浸るかのようにパートナーとくっついている人もいますが、これもNGです。
精液の溜まったコンドームを長い間膣内に放置していると、隙間から漏れ出してきたり、ペニスが小さくなってコンドームが外れたりといった失敗に繋がります。射精が終わったらすぐに膣から抜き出し、コンドームは手早く処理するようにしましょう。
コンドームだけじゃ不安な場合はピルを併用すると◎
ここまでで、コンドームによる避妊の失敗は決して珍しくないことがわかっていただけたでしょう。正しく使うのはもちろんの話ですが、それも結局男性次第なところがあるので不安に思う女性は少なくないはずです。
そういう方はコンドームを使うのと同時に、ピルの服用も考えてみてはいかがでしょうか。
ピルは産婦人科で処方してもらう必要があったり、初期には妊娠中のつわりによく似た副作用があったりしますが、1日1錠を常用しているだけで、妊娠率を0.2%まで抑えることができます。
費用にしても月々2,500円ほどと、コンドームとさほど負担は変わらず、イメージほどハードルの高いものでもありません。
コンドームを正しく使うのは男性の責任ですが、万が一使い方を失敗しても、それをカバーできる準備をしておくことが女性にできる避妊方法といえますね。
雑学まとめ
コンドームを付けていたのに避妊に失敗する例の多くは、付けるタイミングが間違っていたり、付け方が悪いなどのアクシデントで精液が膣内に漏れてしまうことによるもの。使い方を理解していなければ誰にでも起こり得る話です。