昔ながらの犬の名前の定番といえば「ポチ」だろう。国民的アニメ「サザエさん」の登場人物である伊佐坂(いささか)先生が飼っている犬の名前も「ポチ」だ。
でも、どうして「ポチ」という名前なのだろうか? 何か由来があるのだろうか? そう! 「ポチ」という名前にはちゃんとした由来があるのだ。
犬好きなら知っておきたい、「ポチ」にまつわる雑学を解説していこう。
【動物雑学】犬の名前の「ポチ」の由来は?
【雑学解説】「ポチ」は外来語発祥だった!
「ポチ」という名称が付けられたのは、鎖国が終わって、海外との交流が始まった明治時代ごろだと考えられている。
ある日、フランス語圏の宣教師が小さな犬を見て「Petit.」と言った。これは「プチ」という発音なのだが、日本人の耳には「プチ」が「ポチ」に聞こえたのだ。
そして日本人は「あ、外国じゃ犬のことを「ポチ」って呼ぶんだ!」と思ってしまい、犬の名づけに「ポチ」という名前が使われるようになったという説がある。
ちなみに、フランス語の「petit(プチ)」説以外にも、「ポチ」の由来となった言葉がいくつかある。
- 英語の「pooch(プーチ=犬のこと)」
- 英語の「spotty(スポッティ=ブチ犬)」
- チェコ語の「pojd'(ポチュ=来い)」
どれも外国語由来なので、「petit(プチ)」同様、日本人が「海外では犬をそう呼ぶのか」と勘違いして「ポチ」になったと考えられる。
スポンサーリンク
【追加雑学】猫の名前の「たま」はどんな由来?
さて、犬といえば「ポチ」だが、猫といえば「たま」を思いつく人は多いだろう。「ポチ」同様、国民的アニメの「サザエさん」では、磯野家の飼い猫の名前は「たま」となっている。それほど、「たま」という猫の名前は定番なのだ。
それでは、「たま」の由来はどうなっているのだろうか? 実は、外国語由来の「ポチ」とは違い、「たま」は日本語由来の名前である。由来として挙げられる説は、以下の通りだ。
- 猫が日本に来た当時、珍しかったことから「宝玉(ほうぎょく)」にちなんだ説
- 招き猫発祥のお寺で飼われていた猫の名前が「たま」だったから説
- 丸まって寝るのが「玉」のように可愛らしかったから説
- 霊や魂の意味を込めた説
このように、「たま」という名前だけでも様々な説がある。こういった意味を知ると、猫を飼ったときに「たま」と名付けたくなってしまうのは私だけだろうか?
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。犬の名前として定番の「ポチ」。実は外国語が由来だった!
外国語を聞いて「犬は海外ではそう呼ぶのか」と日本人が思ったところから、「ポチ」の名前が定着していったのだろう。
今となっては「ザ・日本の犬の名前」という感じの「ポチ」だが、当時の人たちにとって「ポチ」はハイカラな名前だったのかもしれない。
おすすめ記事
-
"フランダースの犬"の日本語版にはネロとパトラッシュが登場しない。
続きを見る