スマートフォン・自動車・お掃除ロボットなど、今や私たちの生活には欠かすことのできないものとして定着しているものの中に、必ず使われているもの…人工知能(AI)。
ゴミを検知して隅々までキレイに、また将来的な自動車の自動運転など本当に役立つことばかりである。加えて、私なんかは一人で寂しいときにはスマートフォンに話しかけて寂しさを紛らわしているぞ…。
そんなAI分野の発展の危険性を唱えている論文・文学作品や映画などは非常に多い。「I'll be back!」でお馴染みのあの映画も、イナバウアーで銃弾を避けているあの映画も、その作品群の中の一つに挙げられるだろう。
「便利になっていいじゃないか!」と思うかもしれないが…このままAIが進化していけば、人類にとって、とんでもないことが起こるかもしれないのだ!
ということで今回は、そんなAIに関する雑学を紹介していこう!
【サブカル雑学】未来の人間はAIに支配されるのではなく機械の奴隷になる?
【雑学解説】ターニングポイントは2045年
人間が支配されるだけはなく、奴隷になるとは…。
機械の支配というのは極端にいえば、実はどこかの国の政治や金融なんかが、影でAIに操られているイメージ。さすがに大げさかもしれないが…。
そんな世界になるかもしれない一つの分岐点ともいえるタイミングが、2045年といわれている。
AIが人間の頭脳を超える!?シンギュラリティとは
この話題はアメリカの学者レイ・カーツワイルが広めたことで有名になった。
今までの発明やこれからの発明が、その次の何かを発明する時間を短くしていく。それが繰り返されることでAIの進化は指数関数的に進み、2045年には全人類の知能を越え、創造のつかないレベルに達する。これがシンギュラリティである。
たとえば、AIが脳の解析を行うことで、脳そのものをデータとして再現することや、実際に誰かの脳そのものをつくってしまうことも可能となる。もちろん、全くオリジナルのものをつくることもできるだろう。
そうなれば人間の脳とコンピューターをネットを介して繋げることができる。そうすることでわざわざコンピュータをつけなくてもネットを見れるし、体を冬眠状態にしておいて、ネット空間に理想の世界をつくって暮らす人間も出てくるだろう。
自分というものが現実とネット空間で同時に存在してしまうことになるが、そのような状況におかれたとき、我々はどう感じるのだろうか。
また、脳が体にとっての異物だと判断しないような素材などを使って、体を完全に機械化する人間も出てくるかもしれない。シンギュラリティは今の人類とは異なる、ポストヒューマンをつくることにもつながっているのだ。
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シンギュラリティ後の問題としては何があるのか。
たとえば、3Dプリンターの技術を思い浮かべてほしい。今でも3Dプリンターなどを使ってAIが物をつくるという技術は確立している。ただし、これは人間がプログラムしたものを遂行しているだけにすぎない。
これがシンギュラリティ後だと、脳を解析したAIが人間のような自我をプログラミングし、自らに搭載することも理論上可能となる。そして、人類には考えつかないようなものを自らつくり、行動するようになるかもしれない。
さらに…AIが自分の性能以上のAIをつくり、そのAIがより性能の高いものをつくる…これを繰り返していくことになると、本当に何が起こるかわからない。しかも、その全てに人間のような思考や感情が備わっているのだ…。
ここまでくるとAIは何でも自分達でつくれるようになっているだろう。そうなると、本格的に今までは電源を入れたり、掃除をしたり、電力を生みだしたりしていた人間は必要ではなくなってしまう。
AIが人間に害のある思考をもつかもしれない
AIが人間のような思考を手に入れた場合、自然災害などの不測の事態が起こったときのバックアップ要員として人間がペットのように飼われたり、見世物のような形で奴隷として管理…そんな可能性もゼロではないかも。
今から自宅のパソコンに媚びを売っておくか…。
そんな声が聞こえてきそうだ。
たしかに機械は合理的なものである。その理由は合理的な行動をするようにつくられているからに他ならない。
しかし、AIが人間の脳を解析していく過程や、ディープラーニングなどでどんどん自己学習をしていくことで、感情を芽生えさせる可能性がある。
そのAIが、楽しいとか人間を愛らしいと思う感情を優先させることが、機械にとって最も合理的と判断するかもしれない。しかし、その逆で「人類滅ぼすべし!」と考える場合もあるだろう。
シンギュラリティが実際に起こるとは断言できない
もちろん、シンギュラリティはまだ起こっていないし、起こると断言できるものではない。専門家の中でも起こるという人はいるし、起こらないという人もいる。実際のところ、未来に対する有力な仮説にすぎないのだ。
AIがそのときどのような判断をするのかなんて、そのときの人間にもわからないのだから、今の段階では到底わかりっこない。
今現在もAIは日進月歩、着実に進化している。少なくとも将来的には人類の知能をAIが越えることは間違いないといわれている。
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【追加雑学】必ずしも悪いことだけではない
もちろん奴隷になるかもという将来はあくまで仮説。実際に起こるかどうかはわからない。
AIが発展していくことは人間にとってメリットだってあるのだ。
生産性向上
AIが人間の仕事に取って代わるのは有名な話。AIは人間と違って不満も体調不良もないので24時間生産可能になる。
学習が効率的になる
学校教育の場などで取り入れられると、生徒一人一人の苦手な科目や分野、さらにいえばその日の感情や体調などをデータに組み込み、最適なカリキュラムを組むことも可能だ!
死ぬということから解放されるかもしれない
AIが進化し、脳の働きをシミュレートすることで脳が解析され、その脳のバックアップが取れる。またその人の人格などを再現できると考えられているので、クラウドなどの世界で生き続けることが可能になるかもしれない!
ただし、肉体は別なので、肉体は死んでしまう…。しかし、人間を解析することで、脳や体が異物と判断しない物質で体をつくり替えることが可能になるそうだ。
それこそ全身サイボーグにするとか、それが嫌なら取り換え可能な別の体を用意して、脳ごとお引っ越しという選択肢もあるぞ!
攻殻機動隊みたい…。そうはいったが、データの脳と本物の脳が同一であるとはいえないし、精神は脳と切り離されたところにあるかもしれないので、さすがにこれは夢物語な気もする。
雑学まとめ
今回の記事では、AIについての雑学を紹介した。シンギュラリティ…空想であるが、実際に起こる可能性があるもの…。人間は常に便利さを求めることで技術を進化させてきた。今後もAI研究が止まることはないだろう。
AIを脅威として捉えるだけでなく、うまく活用していける方法を研究することも重要だろう。使い方を活かせば、さらなる良い世界がつくれるきっかけになる。
私は…今のうちからパソコンなんかに媚びを売っておこうかな。優しくキーボードをたたこう…。それにスマートフォンにまで嫌われてしまったら、本当に友達が一人もいなくなってしまう…優しく話しかけよう…。
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