アメリカ、それはあらゆるものがビッグスケールな国。国土の大きさはもちろん、お店の規模や、食べ物のサイズなど、日本のものと比べるとすべてが段違いである。
アメリカは漢字で書くと米の国と書いて、「米国」となる。小麦とか肉が主食の国なのに、どうして「米国」なのか?
今回はそんなアメリカの呼び名の由来に迫るぞ!
【世界雑学】アメリカを「米国」と書く理由とは?
【雑学解説】アメリカは「メリケン」だった
アメリカをその読みのまま漢字で書くと「亜米利加」となる。しかし、Americanの頭の部分、「ア」の部分が非常に聞きとりづらかった。そのため、「ア」がぬけて「メリケン」と聞こえ、明治時代に「米利堅」と書くようになる。
また、亜米利加だと、アジアの漢字表記「亜細亜」と頭文字が被ってしまう可能性がある。それを避けるために「米利堅」と書くようになったともいわれている。
つまり、米国の「米」は、「米利堅」からきているのだ。
【追加雑学①】昔は亜墨利加と書いていたらしい
アメリカの呼び方は16世紀まで遡ると、実は米が含まれておらず、その当時は「亜墨利加」という書き方が主流となっていた。これが変化の兆しを見せたのは3世紀も後となる19世紀の半ば。この時代になると、「米利堅」というアクセントを重視した書き方が主流となっていった。
その結果、亜墨利加の「墨」の字も、流行りの米利堅という書き方に合わせて「亜米利加」に変わっていったようだ。
「亜米利加」と「米利堅」どちらの書き方もあったが、先程も書いた「亜細亜」と分けるために「米国」という表現になっていったようだ。
【追加雑学②】日本以外のアジア各国では「美国」と書かれている。
中国や韓国、ベトナムではアメリカのことを「美国」と書く。美利堅合衆國の略称で、発音は同じくメリケン。
「美利堅」と書くと日本の読みの場合、ビリケン・ミリケンとなってしまうため、日本では採用されなかったようだ。
雑学まとめ
今回は、アメリカの読みの由来について紹介した。国名の書き方ひとつに対しても、長い歴史の変化があるのが興味深かった。
もとが日本語ではないから、読みの音だけを合わせているのでなんだか変な漢字の羅列だ。あてはめたものの「米」って…。原型ないじゃん! と突っ込みたくなる。
中国などのほかの国も漢字でたとえていて、そういう点では似ているがアメリカ以外の読みも同じなのかなと不思議に思った。