地球の果てに位置し、最後の秘境ともいえる極寒の地「南極」。一生に一度は行ってみたいと思っている人は多いことだろう。南極というと雪と寒さとペンギンのイメージしかないが、なんと南極で海水浴ができるらしい。
南極で海水浴?! まさかヨーロッパの方でたまに見る寒中水泳みたいな感じだろうか。南極でやったら死にそうだが…
というわけで、今回の雑学では南極での海水浴について調べてみたぞ! 極寒の地なのに、実は寒さに凍えることなく海水浴が楽しめるのだ。ついでに南極での不思議な現象についても紹介させてくれ!
南極に行って実際に体感したくなること間違いなし。
【自然雑学】南極でも海水浴ができる場所がある
【雑学解説】南極で海水浴ができるのは温泉が湧いているから
南極で海水浴ができるのは、「デセプション島」という島だ。南極海のサウス・シェトランド諸島の南西にある火山島であり、火山の影響で雪が解け、南極では珍しく地表がむき出しになっている。デセプション島は南極付近では唯一の温泉が湧き出る場所であり、世界最南端の温泉地でもある。
デセプション島には冠水したカルデラがあり、そこには船でそのまま入ることができる。その海浜には数カ所から温泉が湧き出ており、そのままだと熱すぎるが、海水と混じり合うことで入浴するのにちょうどいい温度になるそうだ。
そのため天候などの条件が合えば、極寒の南極なのに水着に着替えて海水浴が楽しめる。南極で泳げたら一生の思い出になるだろう。しかし、当然だが島に着替えられる施設はないので水着を下に着て上陸しよう。
ちなみに、デセプション島で海水浴をすることを旅行会社などでは「ポーラー・プランジ」と呼んでいる。ポーラー(polar)は「南極または北極の、極地の」という意味で、プランジ(plunge)は「(海・プールなどへの)飛び込み」だ。
南極半島に行くクルーズなどでは、ついでにサウス・シェトランド諸島を船で巡るような日程を組んでいるところが多いので、クルーズで南極に行くとデセプション島で海水浴できる可能性が高いぞ。
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【追加雑学】南極で風邪を引かないのは寒さが理由ではない
マイナス89.2度を記録した世界で最も寒い場所である南極だが、意外なことに南極では風邪を引かないという。
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南極が寒すぎるため、風邪の原因となるウイルスや細菌が生きていけないからだといわれているが、実際のところは南極に人がほとんどいないからだそうだ。
ウイルスや細菌は人を宿主にして活動する。しかし宿主となる人間がいないとそもそもウイルスや細菌は活動できず、感染も広まらない。南極は人が少ないので、空気中にウイルスや細菌が漂っていることもないうえに、風や鳥が病原菌を運んでくることも考えにくい。
そういうわけで、南極では非常に風邪を引きにくいのだ。
しかし、南極に到着時点で風邪の引き始めだったりすると、南極にいても当然風邪は引くぞ。
雑学まとめ
今回は南極の驚きの雑学をご紹介した。
極寒の地なのに意外と温かい海水浴が楽しめそうだ。一度は体験してみたいものである。
南極という極地でも温泉が湧いていることにはびっくりだ。イギリスの探検隊がデセプション島の地熱によって海水が温められていることを発見したそうだが、温泉を見つけた当時はさぞ驚いたことだろう。
南極に行けたら、風邪を引かないか実際に試してみたいものである。だが、ウイルスや細菌がいない状態だと抵抗力が落ちるので、南極から帰ってきたら風邪を引く人が多いそうだ。
帰国したら我々の生活環境にはいかに病原菌が多いかを体感することになるのだろう。それはそれで辛い…。
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