アンデルセン童話の「人魚姫」を下敷きにした、人魚姫・アリエルの恋物語を描いた「リトルマーメイド」。
アリエルといえば、赤い髪に、青と緑を絶妙に混ぜ合わせた色の尻尾が特徴的だ。実は、彼女の尻尾の色は「リトルマーメイド」が作られるまで存在しなかった色だったことを知っているだろうか?
今回は、そんな知っているようで知らない「リトルマーメイド」についての雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】ディズニー映画「リトルマーメイド」のアリエルの尻尾の色は「アリエル」
【雑学解説】アリエルのために作られた色
アリエルの尻尾の色は、アリエルのために新しく作られた色だ。よく「エメラルドグリーン」や「アクアグリーン」といわれることもあるが、厳密には「アリエル」もしくは「アリエル・グリーン」という名前の色である。
どうして色を新しく作ったのか? 主役のアリエルは海の中だけでなく、陸地にも上がることがある。そのため、海でも陸でも生える色の尻尾であることが望まれたからだ。
そういった色を生み出すために、スタッフたちは試行錯誤をした。アリエルのために考え出された尻尾の色は、なんと30種類! その中から選びだされたのが、あのアリエル色だ。
それまでは存在していなかったアリエル色。この雑学を聞くと、「色というのは新しく作れるんだ」と驚いた時のことを思い出す。クリエイターの発想力や技術力の広さを感じさせる雑学だ。
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【追加雑学】赤毛になったのは、有名マーメイド映画と差別化を図るため
もう1つアリエルにまつわる雑学を紹介しよう。
アリエルといえば真っ赤な髪色だが、実をいうと、アリエルはもともと金髪で描かれる予定だった。
どうして金髪から赤い髪になったのだろうか? それには、当時流行っていたマーメイド映画が関係している。
「リトルマーメイド」が公開されるより前の1984年、トム・ハンクスが主演の「スプラッシュ」という映画がヒットしていた。
「スプラッシュ」のストーリーとしては、人魚の少女がおぼれていた少年を助けて、その数年後、人魚は陸にあがって少年のいる都会へと行き、再会するというラブストーリーだ。
「スプラッシュ」に出てきた人魚が金髪だったため、アリエルも金髪のままにすると「スプラッシュ」の人魚のイメージと被ってしまう。そのため、思い切って赤い髪にしたというわけだ。
ちなみにどうして茶髪や黒髪ではなく赤い髪にしたのかというと、赤色が緑色の補色だから。補色というのは、お互いの色を目立たせるための色の組み合わせのこと。
そのため、アリエル色と赤色は相性が良かったので、赤い髪色が採用されたのだ。
アリエルのカラーリングは、色々と考えられて組み合わされたことが分かる。だからこそ、ディズニープリンセスの1人として人気のあるキャラクターになったのだろう。
雑学まとめ
リトルマーメイドの色についての雑学、いかがだっただろうか。「リトルマーメイド」の主役・アリエルのカラーリングは、とても考えられたものである。その最たるものが、アリエルの尻尾の色だろう。
海でも陸でも生える色…試行錯誤の末に作られたのが、アリエル色だ。そして、当時ヒットしていたマーメイド映画の影響もあるが、アリエル色と相性の良い赤を髪の色にした。
そうすることによって、アリエルは幅広い世代の人たちに愛されるプリンセスとなることができたのだ。今回の雑学を知ると、色のもつ力について考えさせられる。
もしもまだ「リトルマーメイド」を見たことがなかったら、ぜひ1度見てみてほしい。
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