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乾燥地獄…!"アタカマ砂漠"には500年雨が降らなかった地域があった

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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チリのアタカマ砂漠には、500年間一度も雨が降ったことのない地域があったという雑学

アタカマ砂漠

2018年の世界の降水量は、基準値(1981年から2010年までの平均)と比べて多かったという指標が出ている。「いきなり難しいことを言うな…」と思われるかもしれないが、簡単にいえば雨が多かったということだ。

日本でもゲリラ豪雨に大型台風と雨に関係するニュースが多く、世界的にみても異常気象と呼ばれるようなことが多かった。降水量が増加しているといわれても納得だ。

そんな世界的に雨が多くなっている昨今において、他の地域と比べて、急激に雨の量が多くなった地域があることをみなさんはご存じだろうか…。なにせそこは…500年以上雨が降ったことがなかったのだから…。

ということで今回は、雨に関する雑学を紹介していこう!

【自然雑学】チリのアタカマ砂漠には、500年間一度も雨が降ったことのない地域があった

チリのアタカマ砂漠は500年間降水を観測していなかったが、2015年に記録的な豪雨に見舞われた。

【雑学解説】乾燥の理由はアンデス山脈

乾燥の理由はアンデス山脈についてのトリビア

アタカマ砂漠

500年…。2015年の500年前となると、日本は室町時代真っ只中。

織田信長すら誕生していない…。そんな前から雨が降っていないなんてことがあるのか…。

実は「アタカマ砂漠」は500年もの長い間、雨が降っていないという記録が残っている。さらに1万5000年前からずっと乾燥状態にあったともいわれているのだ! 1万5000年前って、縄文時代だぞ…。

そんなに昔から雨が降っていない可能性があるとは…。恐ろしすぎる…。

では、なぜここまでアタカマ砂漠が雨が降らないのだろうか?

「砂漠なんだから雨が少ないのは当然では?」と思うかもしれないが、砂漠の主な死因第1位はなんと…溺死なのだ! そう、砂漠は雨が少ないかもしれないが、降らないということはないのだ!

それにしたって溺死なんて突拍子もないと思うだろう。砂漠は最初から今の状態だったわけではなく、大昔は川が流れるようなところだったのだ。

川はその流れで大地を侵食するため、砂漠は他よりも低い位置にある。この地形は今も変わらない。

木がない砂漠では、降った雨が何かに吸収されることなく、その低い位置に集まってくる。つまり、そこを歩いている人はその濁流に飲まれて溺死してしまうわけだ…。

もちろん少量の雨ならこんなことにはならない。しかし、急な大雨のときには特に注意が必要だ! これから砂漠にいく機会がある人は浮き輪をもっていった方がいいかもしれないぞ!

砂漠の中でも、雨が降らない砂漠「アタカマ砂漠」

砂漠の中でも、雨が降らない砂漠「アタカマ砂漠」についてのトリビア

アタカマ砂漠に雨が降らない主な理由はその立地にある。

アタカマ砂漠は、アンデス山脈と海岸沿いにある山地の間にある。この2つの山々の間にある、いわゆる盆地に属するものだ。

雨が降るためには雲がいる。そして、その雲ができるには上昇気流が必要だ。

まず、山に水蒸気を多く含んだ風がぶつかるとそれが山を駆け上がる。そうすると半ば強制的に上昇気流ができ、雲が作られる。地球は標高が高くなれば気温も下がるので、雲の中の水蒸気が冷やされ、山で雨が降る。

そうなると、砂漠側にその風が来るころには、雨を降らすだけの水蒸気が残されていない。結果として雨が降らないということになってしまう。

こんなことがアタカマ砂漠で起こっているのだ。アンデス山脈は大きいので、砂漠側にくるころにはカラカラの風になっている…。

「海に近いのに乾燥するのか…」という声もあるだろう。アタカマ砂漠の近くにはペルー海流が流れており、これは寒流で知られている。

雨が降るために雲が必要なのは変わらないのだが、上昇気流は空気を暖めないと発生しない。しかし、寒流は当然字のごとく寒いので、上昇気流は発生しにくい。だから海に近くても、そもそも雲が発生しにくい寒流なので乾燥しているというわけなのだ。

そうしてアタカマ砂漠は、500年も雨が降らないという記録を作り上げた。

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【追加雑学①】記録的な豪雨その結果…

記録的な豪雨その結果についてのトリビア

雨上がりに珍しく咲く花

そんなアタカマ砂漠だが、2015年に記録的な豪雨に見舞われた。

待望の雨! アタカマ砂漠の生き物たちも、もしかしたら初めてみる雨に驚いたり、存分に渇きを潤したのかもしれないな!

と、言いたいところではあるが、アタカマ砂漠にとって雨は破滅への使者だったのだ…!

アタカマ砂漠はその極度の乾燥のせいで、独自の生態系が存在していた。といっても、動植物はあまりおらず、微生物の話ではあるが。

乾燥に適した進化をしていたが、急な降水に対応する進化をしてこなかった微生物たちは、その大半が豪雨によって絶滅してしまったのだ…。極端な可能性ではあるものの、もしかしたら1万5000年くらい、まともな雨を経験したことのない乾燥した地域なのだから、進化できなくても当然か…。

実はアタカマ砂漠は火星に似た環境ではないかといわれており、アタカマ砂漠をモデルに火星環境のシミュレーションをしていたほどだ。この教訓を活かして、火星に人類がいくときは、水などのその環境には存在しないものには、細心の注意を払わなければならないな…。

【追加雑学②】乾燥がもたらす意外なものとは…

砂漠は熱いしのどが渇くし、ネガティブなイメージばかりが先行していないだろうか? 実はアタカマ砂漠、こんな劣悪といっていい環境にもかかわらず、観光名所でもあるのだ!

その理由は…星空! 雲が発生しにくい乾燥した地形なので、年中満天の星空が楽しめるぞ!

では…見上げれば星空いや、もう目の前が星空の景色をご堪能いただこう!

いや…これ合成だろう…。こんな星空があるのか…。アタカマ砂漠の星空が世界一という人もいるのだが、納得できる美しさだな…。

雑学まとめ

アタカマ砂漠にまつわる雑学をご紹介してきたが、いかがだっただろうか。ここまで極端に雨が降らない地域が存在していたとは…。日本のように毎年毎年豪雨に見舞われるところもあるのに。改めて地球は広いということを思い知らされた。

それに雨が降るということは、必ずしも恵みをもたらすということではないのだな…。いろいろと考えさせられる。

私もアタカマ砂漠の素晴らしい星空を観にいきたいものだ。そのときは私のカラカラに乾いた心を潤してくれる人と共にいきたい…。現世では叶いそうにないな…。

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