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サヨナラ勝ち!高校野球では"インフィールドフライ"で勝敗が決した試合がある

雑学カンパニー編集部

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高校野球ではインフィールドフライでサヨナラになった試合があるという雑学

全国の都道府県の代表校が、約2週間にわたって熱戦を繰り広げる「夏の全国高等学校野球選手権大会」。毎年、高校球児たちがひたむきに白球を追いかける姿は、高校野球ファンにはたまらない光景である。

本大会に出場するには当然ながら予選を勝ちあがり、都道府県代表の座を掴みとらなければならない。その県予選の試合では、本大会にも負けないドラマが生まれている。

この雑学記事では、予選大会と本大会で生まれた珍しい記録をご紹介しよう。

【スポーツ雑学】高校野球ではインフィールドフライでサヨナラになった試合がある

マッチョ課長
2012年7月12日の神奈川大会1回戦…9回裏1アウト満塁のチャンスを迎えた日大藤沢高校は、内野フライを打ち上げてしまい、インフィールドフライを宣告されたんだ…。しかし、相手チームの内野手がマウンドへ集まる隙を突いて3塁ランナーがホームへ帰塁、サヨナラ勝ちを飾ったんだぞ!
新人ちゃん
え?課長、いきなり言われても意味わからないんで、ちょっとゆっくりしゃべってくださいっす…!

【雑学解説】インフィールドフライでサヨナラになった試合とは?

高校球児たちが夏の甲子園の出場をかけた都道府県の予選大会。本大会に負けず、この予選大会でも、人々の記憶に残るような印象深い試合が繰り広げられている。

2012年7月12日、神奈川大会1回戦で、日大藤沢高校と武相(ぶそう)高校がぶつかった試合でのこと。試合は白熱し、両チームが決め手に欠けるなか、2対2で9回裏へと進んだ。

最終回、後攻の日大藤沢高校絶好のチャンスが巡ってくる。9回裏1アウト満塁のビックチャンスを迎えたのだ。サヨナラの絶好の機会に、日大藤沢の1番バッター・伊藤選手に打順がまわった。

しかし、伊藤選手はボールを打ち損じ、内野へフライを打ち上げてしまう。そのボールをショートが難なくキャッチした。このとき、審判は守備チームが故意にボールを落とし、2つ以上のアウトを取ることを防ぐ「インフィールドフライ」を宣告した。

満塁の際などの条件下で、審判によって宣告される特別ルールである。

マッチョ課長
つまり、内野手が捕球する前にすでに審判によってアウトが宣告されていたんだ。

武相高校としては、相手チームに1点を与えない理想通りのアウトの取り方だった。1つのアウトを取ったことで安心したのか、内野手たちはボールを捕球後、マウンドへ集まった。

だが、ここで思わぬプレーが生まれる。日大藤沢高校の3塁ランナーが内野手たちの隙を逃さず、ホームへ生還したのである。武相高校の選手たちは、あっという間の出来事にしばし呆然とした。

この3塁ランナーの帰塁(きるい)が審判によって認められ、日大藤沢高校のサヨナラ勝ちとなった。その際の動画をご覧いただこう。

新人ちゃん
泣き出してる選手もたくさん…この終わり方はつらいっすねえ…

一連のプレーを解説すると、審判によってインフィールドフライが宣告された後は、守備チームは審判にタイムを要求しないかぎり、プレーが継続中とみなされインプレーのままとなる。

日大藤沢の3塁ランナーは、武相高校の選手たちがタイムを要求せず、マウンドに集まっていると見るや、その隙を見逃さずにホームへ生還した。

武相高校の選手たちは、審判にタイムを要求したと抗議したが判定は覆らず、3対2で日大藤沢高校のサヨナラ勝ちとなった。正式記録は、本塁への盗塁(ホームスチール)とされた。

9回裏までもつれた熱戦は、あっけない結末で幕を閉じたのである。高校野球は何が起こるか分からない。その言葉をまざまざと思い知らされる試合だった。

マッチョ課長
この大どんでん返しも高校野球の楽しみの一つなんだよな!

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【追加雑学①】両チーム合わせて41個の四死球を与えた試合がある

高校野球は観客の想像をはるかに超えるドラマチックな試合が多い。だが、ときに審判のジャッジが試合の勝敗を左右することも少なくない。2018年の西東京大会では、通常では考えられない四死球が生まれた試合があった。

2018年の高校野球西東京大会の5回戦。日大鶴ケ丘高校と明大中野八王子高校がぶつかった。この試合で、両チームあわせて41もの四死球が生まれた。とんでもない珍記録である。

新人ちゃん
41ってなかなかスゴイ数字っすね…。

試合は初回から荒れた展開となった。1回表に、日大鶴ケ丘は相手ピッチャーの立ち上がりを攻め、5つの四死球が絡んで7点を先制する。だが、明大中野八王子も負けてない

その裏、ヒット1本ながら、8つの四死球で6点を返した。1回が終了した時点で、両チームあわせて13もの四死球が飛び出す荒れ試合。

4回裏にも明大はヒット1本ながら、6つの四死球で4点を挙げるなど、試合はシーソーゲームの展開を見せる。

劣勢に立たされた日大鶴ケ丘だが、8回・9回の2イニングで計7点を挙げて、4時間を超える大熱戦に終止符を打った。結果、日大鶴ケ丘が19対15で明大中野八王子を下した。両チームあわせて41もの四死球が飛び出す、壮絶な試合だった。

マッチョ課長
これは手に汗握る試合だったな…!

私も野球を長年観てきたが、41もの四死球は、なかなかお目にかかれる記録ではない。両チームの投手の調子が悪かった影響もあるだろう。だが、少なくとも審判のジャッジにも影響された試合だったといえるかもしれない。

【追加雑学②】4つのアウトを取った珍しい試合がある

野球のルールでは守備側のチームが3つのアウトを取れば、攻守が入れ替わる決まりになっている。だが、夏の甲子園大会では、1イニングで4つのアウトを取った珍しいケースがあるのだ。

1982年の第64回大会の第2回戦島根県代表・益田高校と北北海道代表・帯広農業高校との試合でその珍事が起こった。

9回表、帯広農業高校は2アウトを取った後、最後の打者をセカンドフライにうち取った。

本来は3つ目のアウトで攻守がチェンジするはずが、球審が3アウトチェンジのコールを宣告しなかった。そして、益田高校の4人目の打者がそのまま打席に入って帯広農業高校の投手も投球を続けたという。

結果はサードゴロに終わったが、このイニングで帯広農業高校は結果的に4つのアウトを取ることになった。

マッチョ課長
その後、審判員がその事実に気づいて正式記録からは4つ目のアウトが抹消されたそうだぞ。

この珍しい現象が生まれたのはどうやら2アウトを取った時点で、本来はスコアボードに点灯すべきアウトのランプが1つのみしか点灯してなかったことに原因があるとされる。

なお、3つのアウトをとった時点で、両チームの監督はその事実に気づいたという。だが、公式記録員が合図を送り続けにもかかわらず、球審だけが気づかなかったという。

3つのアウトで攻守がチェンジするはずが、4つのアウトを取った珍記録となった。プロ野球はおろか、高校野球でもめったにお目にかかれない珍しい試合。試合を見つめていた観衆もさぞかし驚いたに違いない。

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雑学まとめ

以上、高校野球の試合において、珍しい記録が生まれた雑学をご紹介してきた。高校野球は試合終了まで何が起こるか分からない。それだけ、ドラマチックな試合や、人々の印象に残る試合が数多くある。

インフィールドフライでサヨナラになってしまった武相高校のナインたちには、忘れられない辛い記憶となったに違いない。だがこの試合も、最後まで試合の結末が予想できない、高校野球らしい試合だったといえるのかもしれない。

マッチョ課長
ところで新人ちゃん。高校野球といえば、かつて驚くほど大量得点をしたチームがいるんだぞ。その点数…なんと122得点!
新人ちゃん
え?高校野球は何が起こるか分からないにしてもすごすぎる点数じゃないっすか?

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