肉・魚

霜降りがウマすぎる。牛肉の旬は夏と冬、どっち?

牛肉の旬に関する雑学

「牛ってのは草食だろ?だから、牛肉を食えば肉も野菜も食ったってことになるんだ」

(引用:成田良悟『バッカーノ』)

そう、牛肉とは、「野菜」をも凌駕するオールマイティな存在(といっても過言ではない)。美食家達の舌をうならせ、「WAGYU」として世界に名を知らしめる日本の牛肉は、名実共に世界一の道を歩み続けている。

そんな牛肉のおいしさが、肉の質だけで決まるのではないことをご存知だろうか? 牛肉にもおいしい時期、すなわち「旬」があるのである。

知りたい…なんとしても知りたい、そんなあなたのために今回は「牛肉の旬」についての雑学を紹介しよう。

【食べ物雑学】牛肉の旬は冬!

牛肉が最もおいしくなる季節は、なんと冬だった!

【雑学解説】ズバリ、1月~2月上旬がベストジーズン!

ズバリ、1月~2月上旬がベストジーズン!というトリビア

「夏、高い気温・日差しで夏バテになり、食欲減退。もう何にも食べたくない…。」

こんな経験はないだろうか。実は、これと同じことが牛たちにも起こっているのだ!

人間と同じように、牛も暑いときには食欲を失い、食べる量が減ってしまう。食べる量が減ると、その分脂肪が落ちて痩せる。

つまり、牛肉のおいしさの指標「霜降り」が減ってしまうというわけだ。

逆に、こんな経験もあることだろう。

「冬、クリスマスケーキにチキンソテー、年越し蕎麦にすき焼き、もち! おせち!! なんだか食べすぎちゃって、気づいたら体重がめっちゃ増えてる…。」

もともと、牛は寒さに強いといわれているので、冬に食欲が落ちることはない。むしろ、寒さに耐えることができる脂肪を溜め込もうとしてどんどん食べる。そして、太る!

太る、ということは牛肉のロマンである「上質な霜降り」ができるということ。つまり、牛の食欲が増し、脂のり抜群のおいしい牛に出会える時期は、寒さが厳しくなる冬なのである。

特に、1年の中で最も寒いとされる「1月~2月上旬頃」は別格だ。この時期は他の月と比べても、低気温が継続して続きやすい。牛たちは積極的に食事を取るようになり、体温の低下を防ぐという。

なかには、この時期の牛肉を追い求めて肉屋をまわるツワモノまでいるんだとか。その情熱、ぜひとも見習いたいものだ。

とはいえ、本当に牛は寒さに強いのか? たまたま、統計的にそういう牛が多いってだけじゃないの? という方のために、牛の身体に関するトリビアをひとつ

お伝えしたい。

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【追加雑学①】牛が寒さに強い理由は、胃にあった

牛が寒さに強い理由は、胃にあったというトリビア

牛という動物はおもしろいもので、体の中に4つの胃を持っている。そのうちの2つの胃の中には、なんと膨大な量の微生物が生息しているというのだ!

この微生物たちが牛の食べたものを常に分解していて、そのときに生まれるエネルギーで、牛の身体が熱を帯びるのだという。要は、牛は食べることでめちゃめちゃ身体があったかくなる、ということだ。

食べたら食べた分だけ温かくなるなら、「寒いな」と思ったら食べればいいわけで…。うーむ、実に幸せな身体の造りである。

【追加雑学②】それなら、寒冷地方の牛肉の方が美味しい?

では、寒い地方の牛がより美味しいのか? というと、そうでもないらしい。夏の暑さが苦手な牛のために、全国で牛の飼育技術が進化している。

特に、国内最高気温をマークする地域や暖かい地方では、牛の飼育に手厚い暑さ対策が行われているようだ。

たとえば…

  • 駅の入り口などに設置されている、霧状のミスト(近くを通るとひんやりするアレ)を設置する
  • 室温が28℃以上になると自動で冷風装置が起動するようにしている
  • 園芸用のスプリンクラーと送風を牛に当てて冷やす

などなど、地域差や施設のレベルにもよるが、一年を通して変わらない品質を保てるようになっているようだ。

愛媛県では、暑さ対策に取り組むことで、牛の周りの温度を7℃も下げることができた牛舎もある。県をあげて牛肉の品質をあげようと頑張っているところも多く、これからの牛肉にも大きな期待が持てそうだ!

【さらに詳しく!】「和牛オリンピック」優勝は、南国の鹿児島県!

暖かい地方の牛もすごいんだぞ! という証明として、こんなトリビアもご紹介。

おいしい牛肉って「松阪牛」「神戸牛」「近江牛」? いやいや、日本一になったのは南国の「鹿児島黒牛」だ!!

4年に1度行われる「和牛オリンピック」(全国和牛共進会)で、鹿児島チームが総合優勝に輝いた。そんな和牛オリンピックの様子はYOUTUBEで見ることができるぞ!

入賞した牛たち…でかっ!? そして、つやっつやで美しい!!

開催されたのが残暑の厳しい9月なので、ここから冬にかけてまだまだ脂肪が乗るということだろう。いったいどこまで大きくなってしまうのか。そして、いったいどこまで美味しくなってしまうのか…鹿児島黒牛、ぜひとも食べてみたいものだ。

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【追加雑学③】乳牛にも同じことがいえる

さて、これまで見てきたのは肉牛の雑学。もちろん、乳牛にも同じことがいえるぞ!

冬の寒さに強い乳牛たちは、夏場より冬場の方が、脂肪分の多い濃厚なミルクを出すのである。牛の妊娠~出産は一年を通して行われるため、涼しい地方や標高が高い地域の方が乳牛飼育には適しているようだ。

なるほど…北海道に牧場が多かったり、日本より寒いヨーロッパ地方に「アルプスの少女ハイジ」のようなイメージがあることも納得できる。

雑学まとめ

霜降りがウマすぎる。牛肉の旬は夏と冬、どっち?というトリビアまとめ

「牛肉の旬は冬、特に1~2月上旬」、ということで、今回の雑学では牛肉にも旬が存在することを紹介してきた。産地やブランドだけでなく「旬」を意識することで、より美味しい牛肉にたどり着くことができるだろう。

実を言うと、私はまだ旬ど真ん中の牛肉を食べたことがない。『NO MUSIC NO LIFE』ならぬ『NO BEEF NO LIFE』。

この命が尽きるまでに、心も身体も120%満たしてくれる“最高の牛肉”に出会いたいものである…。

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