いまや生活の必需品ともいえる車。都内などの公共の移動手段が充実している場所に住んでいても、一家に一台はもっていたり、地方では一人一台もっているという方もいるだろう。
現在はまだまだガソリン車が主流だが、最近では日産リーフをはじめ、電気自動車の新モデルが続々と発表されており、かなり注目されるようになってきている。まだ十分とはいえないが、電気自動車の充電器も、コンビニや駐車場に少しずつ設置されてもきている。
そんな電気自動車は、今まさに最先端と思われがちだが、意外にもガソリン車以前に普及していた時代があったのだ。今回はそんな、電気自動車にまつわる驚きの雑学をご紹介していこう!
【生活雑学】ガソリンよりも電気自動車のほうが先に実用化された
【雑学解説】ガソリンよりも先!1900年代初頭は電気自動車が主流だった
驚くことに、電気自動車はガソリン自動車よりも先に登場し、主流になっていたという事実がある。電気自動車は、ここ10年ほどで開発・普及してきたものだと思っていたので、この事実を知ったときにはかなりびっくりした。
電気自動車の登場は1830年代。残念ながら誰が最初に作ったかは現在でもわかっておらず、発明者として5人ほどの候補がいるそうだ。
初めはまだまだ実用性はなく、あくまでも初期段階の実験目的として登場した。その後1900年代になると、少しずつ実用性のあるモデルが登場する。
当時のモデルで有名なのが「ジャメ・コンタクト」である。このモデルは最高速度106km/hを記録し、ここから電気自動車への注目が高まっていったのだ。
それまでは馬車や蒸気機関車といった交通手段が主流だったが、この電気自動車は排気ガスなどの臭いの問題がない・振動が少ないといったメリットがあった。
1886年ごろにガソリン車も登場してはいたが、エンジンをかける際にクランクを手で回すため、始動するのに手間がかかるというデメリットがあった。それにより電気自動車を選ぶ人が多かったようだ。
とはいえ電気自動車にも、速度が遅かったり走行距離が短かったりといったデメリットはあった。しかし街中で走るぶんには問題がなく、手軽に乗れるということから、女性人気も高かったそうだ。
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【追加雑学①】ガソリン車が主流になったのは電気自動車の価格が原因
私もそうだが、現在は「車=ガソリン」と認識されており、電気自動車はあくまで「新しい技術をもった車」という位置づけである。
1900年代にはあれほど一般に普及していたのに、いったいなにがあったというのだろうか。
その原因は単純で、一番は価格だった。当時の電気自動車は1700ドルほど。それに対してガソリン車はわずか650ドルほどだったそうだ。
これにはエンジンの大量生産を可能にした、ヘンリー・フォードの功績もある。
また、ガソリン車のデメリットでもあったスタート時の手間が改良され、操作もどんどん楽になると、徐々に電気自動車は市場から減っていくことになったのだ。
そして1935年ごろになると、電気自動車はほとんどといっていいほど見ることがなくなったのである。
【追加雑学②】現在の電気自動車人気は1970年代から始まっていた
自動車に限らず、昔の技術や普及していたものが、現在になって形を変え、新しいものとして復活するのはなんだかうれしい気持ちになる。この電気自動車もそのうちの一つであり、改めて注目されるようになったのは最近かと思っていた。
しかし調べてみると、電気自動車が改めて再開発されるようになったのは1970年代あたりからだという。およそ40年以上前ということになる。この背景には環境汚染に対する意識の高まり、そして1973年のオイルショックが影響している。
1976年には、エネルギー省が電気自動車やハイブリッド車の研究開発を支援するとし、さらに開発に力を入れることになったのだ。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか? まさか電気自動車がそんな昔から存在していたとは思わなかった。昔の人は思った以上にハイテクだったということだ。
こちらは60年前の電気自動車について解説した動画である。かなり貴重な車を見ることができるので、一見の価値ありだ。
現在でも、少しずつ電気自動車へシフトチェンジしている家庭も多いだろう。我が家のシフトチェンジはいつになるのだろうか。
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