言葉・語源

間違ってない?"カリスマ"の本来の使い方はコレだ!

雑学カンパニー編集部

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カリスマ店員などの「カリスマ」の使い方は間違っている?についての雑学

ワイドショーや雑誌などで、時たま「カリスマ店員」「カリスマモデル」といった言葉を目にすることがある。意味としては、「とてもすごいレベルの人」といったぐあいだろうか?

しかし、厳密にいうと「カリスマ店員」や「カリスマモデル」といった使い方は、「カリスマ」本来の意味から考えると間違っているのだ

それでは、「カリスマ」とは本来どんな言葉なのだろうか? 今回はそんな雑学を紹介していこう。

【生活雑学】カリスマ店員などの「カリスマ」の使い方は間違っている

「カリスマ」の使い方は間違っているという雑学

孫ちゃん
最近この人よくテレビに出てるな~。今ってショップのカリスマ店員からタレントになる人多いよね。

おばあちゃん
カリスマ店員ねぇ…。「カリスマ」ってもともとどういう意味か知ってるかい?
孫ちゃん
え?カリスマ?う~ん、その分野でものすごい人とか?ものすごく成果を上げる人とか?
おばあちゃん
いやいや、「カリスマ」ってのはね、もともとキリスト教が由来の「非日常的な力をもった人間」のことを指す言葉で、本来は英雄や教祖、あとは預言者に対して使われるものだったんだよ。

【雑学解説】「カリスマ」はもともとキリスト教が由来の言葉

「カリスマ」という言葉は、聖書の中に記載されている。語源自体は「カリス」というギリシャ語なのだが、この言葉が変化して、聖書の中に取り入れられたのだ。

聖書の文脈によってさまざまな意味があるが、簡単にいうと「神様からの贈り物」といった感じだろうか。このことから、神様のように超自然的な力をもった人物を「カリスマ」と呼ぶようになったのだ。

具体的にどんな人物かというと、英雄・預言者・教祖が「カリスマ」にあたる。たとえば、イエス・キリスト神がかり的な力をもって、多くの人々を魅了した。こういった人物が、本来「カリスマ」と呼ばれるのにふさわしい人物なのだ。

孫ちゃん
超簡単にいっちゃうと「もう人間じゃないレベル!」ってことか~。
おばあちゃん
まぁそういうことかね…。

そして「カリスマ」と呼ばれる人物が、時代の流れによって政治家や軍人に対しても使われるようになり、次第に現代のように店員やモデルなどにも使われるようになったというわけだ。

現代では本来の意味から離れた使い方をしているが、どのような身分であっても、多くの人たちを魅了する才能をもっている人に対して「カリスマ」という言葉を使っているように思える。

非日常的な力をもっていなくても、多くの人を引っ張ることのできる魅力をもっているということは、ある種の神様からの贈り物なのかもしれない。

孫ちゃん
ショップ店員が全員「カリスマ店員」としてテレビに出られるわけじゃないし、話題になったりテレビに出たりするってことは、何か天性の魅力みたいなもんがあるってことだもんね。

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【追加雑学】「アイドル」も本来の意味と今の意味で違う

「アイドル」の本来の意味に関する雑学さて、本来の意味から変わった使い方をされている「カリスマ」。その言葉と同じように、本来の意味とは違う使い方をされている言葉を、追加雑学として紹介しよう。

それが、「アイドル」だ。「アイドル」というと、AKB48やジャニーズといった人たちを想像するだろう。しかし、「アイドル」の本来の意味は違う。

「アイドル」という言葉は、英語の「idol」からきている。その意味は、「偶像(ぐうぞう)・崇拝の対象」といったものだ。

偶像とは、神様や仏さまの姿をかたどったものを指す。分かりやすくいうと、仏像がそれにあたる。そう、「アイドル」を本来の意味で表すなら、仏像のことになるのだ! つまり、奈良や鎌倉の大仏も「アイドル」ということになる!

孫ちゃん
え~!大仏様がアイドル!というか、そっちが本来の意味なんだ!?……プププ。大仏様が歌って踊ってるのをちょっと想像しちゃった…。

この「崇拝される対象」という意味が転じて、「あこがれの的」や「人気者」といった意味になり、今のような「アイドル」の使い方になったのだ。

よくネットなどで「アイドルの熱狂的なファン」のことを「信者」と呼ぶことがあるが、そう考えると、現代のアイドル達も本来の「アイドル」の意味に当てはまるのかもしれない。

孫ちゃん
信者!よく聞くよく聞く!…あ、今ふと思い出したけど、車の運転中とかに「アイドリングストップ」っていうじゃない?あれも「アイドル」って言葉だよね?
おばあちゃん
それは読みは一緒だけど、スペルも意味もまったくの別物だよ。その「アイドル」は「何もしていない状態」って意味の言葉だね。

雑学まとめ

「カリスマ」についての雑学まとめ「カリスマ店員」など、とても魅力的な人物のことを指す「カリスマ」についての雑学をご紹介してきた。本来は、超自然的な力をもった人物のことを指す言葉だった。

しかし、言葉というのは時代の流れによって変化するものだ。最初は英雄や預言者などに使われていたのが、現代では店員やモデルなど身近な存在にも使われるようになっている。そういうところは、とても興味深い。

孫ちゃん
たしかにもともとの意味に比べて身近にはなってるけど、でもやっぱりものすごい魅力がある人じゃないと「カリスマ〇〇」とかいわれないもんね。
おばあちゃん
まぁ言葉ってのは、時代に合わせてどんどん変わっていくもんだからねぇ。

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