チーズを食べようとナイフ入刀! 次の瞬間、悲鳴が上がり惨劇が目の前に広がった。
ワインのコルクを抜いて、いざアペリティフ(食前酒)という大事なとき、おしゃれな空気がガラガラと崩れ去った…。
「どうして、波打ってるチーズナイフを使わなかったんだぁ~!」
・・・という夢を最近見た。だが、筆者はチーズナイフをもっていない。チーズ用の波打つナイフは普通のナイフと何が違うのか、それを知っていればあのときの惨劇を防げたかもしれない!
【食べ物雑学】チーズ用のナイフが波打っている理由とは?
【雑学解説】チーズ用のナイフが波打っている理由は摩擦
健康を気にする人を中心に、発酵食品が大人気だ。中でもチーズはコンビニやスーパーで手軽に手に入れられる。カマンベール・モッツァレラ・青カビ・ヤギ乳チーズなど、その種類も豊富だ。
包丁でチーズを切った経験のある人は、切るのに苦労したのではないだろうか? 刃にチーズがベットリつき、しかも無残につぶれてしまうのだ。そこで、チーズ用の波打ったナイフの登場となる!
チーズ用のナイフが波形になっているのには、深いワケがある。チーズナイフの波形の刃は、チーズと触れる面が小さくなるので、刃にベタっとチーズがくっつくこともなく、キレイに切ることができるのだ。波形には摩擦を少なくする役目があった。
それに切断面が波打ったクリンクルカットという飾り切りになり、見た目も楽しくお皿にオシャレに盛りつけることができる。
なぜ刃に穴が空いている?
定番のチーズナイフに、刃に穴が空いたタイプのチーズナイフがある。この穴もまた波形のナイフと同じように、チーズと刃の摩擦を小さくして切りやすくするためのものだ。
特にやわらかいチーズを切るとき、空いている穴のおかげで刃の通りがよくなり、キレイにカットできる。
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先端が割れてるのはなぜ?
先端が二股に割れているチーズナイフをよく目にする。この先端が割れているのはどうしてか、どのように使うか疑問に思う人も多いようだ。
この割れている先端はピックと呼ばれ、切り分けたチーズを軽く引っかけて、取り分け用の皿に移すときに使うのだ。
切り分けたチーズをうっかり触ると、ベッタリとくっついたり、崩れたり体温で溶けたりして、せっかくのチーズのおいしさが台無しになりかねない。それを防いでくれるので、しっかり活用しよう。
【追加雑学】様々な種類のチーズナイフ
チーズ用ナイフは、いろいろなチーズに合わせて様々な形状をしたものがある。一種類のチーズごとに一つのナイフがあるのかと思うほどの豊富さだ…というのはいい過ぎか。
こんな分け方はチーズ通には怒られそうだが…ざっくりと大まかに分けると、チーズはハードとソフトの2種類になるので、それぞれに合ったナイフをご紹介しよう。
ハードタイプ用
ハードタイプのチーズには、
- 薄く削るスライサー型のナイフ
- 突き刺して砕く短い刃のナイフ
- 両端に取っ手があるナイフ
- チーズを粉チーズにかえるチーズグレーター
- 花びらのように美しく削れるジロール
などがある。
ソフトタイプ用
ソフトタイプのチーズを切るときは、すでに紹介した波形のナイフがオーソドックスだ。また、刃に穴が空いたナイフもやわらかいチーズをカットするのにうってつけだ。
だが、もろくてホロホロ崩れやすい青カビタイプのチーズなどは、ピアノ線のチーズカッターや鋭角な形の短い刃をしたクロタンナイフ(シェーブルナイフ)がオススメになる。
雑学まとめ
チーズ用ナイフは、チーズの固さや形に合わせて様々な種類がある。その中で、ソフトチーズを切るときは、オーソドックスな刃が波打っているタイプのチーズナイフを使おう。
この波形がチーズとの摩擦を減らし、刃にくっつきにくくするから、テクニックいらずで上手にカットできるのだ。
この波形のチーズナイフがあれば、華麗なチーズのオードブルが作れて、ワインやシャンパンで楽しいアペロ(フランスの軽食パーティー)が楽しめるぞ!