虫・昆虫

辞書が間違えた?"ゴキブリ"はもともと別の名前だった

雑学カンパニー編集部

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「ゴキブリ」の当初呼ばれていた呼び名に関する雑学

ゴキブリ。字面を見るだけでイヤ!! という方もいるかもしれないが、ゴキブリに関するトリビアに少々お付き合いいただきたい。

ゴキブリは熱帯を中心に4,000種ほどが生息しており、日本にはそのうちの約50種が生息しているといわれている。

生ごみなどを食べることから、家の中にいる不衛生な虫という印象の強いゴキブリ。しかし、実は家屋害虫となるのは全ゴキブリの1%にすぎないという。多くのゴキブリ森林などに住み、落ち葉や朽ち木をエサとして生きているんだそう。

ある意味知らない者はいないであろうゴキブリだが、実は当初はゴキブリと呼ばれていなかったという雑学を聞いたので調べてみた。

【動物雑学】「ゴキブリ」が当初呼ばれていた呼び名とは?

ライオンくん
『ゴキブリ』って、もう語感からして嫌だよな…。
ウサギちゃん
まあ、あんまりいい響きではないよね…。でも当初ゴキブリは『ゴキカブリ』って呼ばれていたんだ。

【雑学解説】用語集の誤植により「カ」が抜けてしまって「ゴキブリ」になった

語源には諸説あるが、ゴキブリはもともと「ゴキカブリ」と呼ばれていたという。

ゴキは御器(ごき:食器のこと)をさし、御器を被って隠れるから「御器被り」。あるいは御器を齧る(かぶる:かじるの意味)から「御器齧り」という説が有力だ。

呼び名がゴキカブリからゴキブリになったのは、ある一冊の本がきっかけであった。1884年(明治17年)に岩川友太郎が著した『生物學語彙(せいぶつがくごい)』という本である。

日本初の生物学用語集として発行され、ページの左半分には英単語・右半分にその訳語が掲載されていた。この本の中で「Cockroach」の訳語として「蜚蠊」に「ゴキブリ」とルビがふられたものが掲載されたのだ。「」が抜けてる…!

初版しか発行されなかったため間違いが訂正されることはなく、5年後には中等教育動物学教科書にもゴキブリとして掲載されてしまった。以降「カ」が抜けてしまった「ゴキブリ」は脈々と引き継がれ、定着してしまったのである。

ライオンくん
でもまあ、『ゴキカブリ』もあんまりカッコいい響きではないよな。

【追加雑学①】ゴキブリが出現したのは約3億年前

生きた化石(living fossil)」という言葉がある。進化論で有名なチャールズ・ダーウィンが、著書『種の起源』の中で初めて使った言葉だ。

これは、太古の時代に生きていた祖先種の形状を色濃く残している生物をさしていう言葉である。

シーラカンスメタセコイアなど、絶滅したと思われていたが再び発見されたものは「生きた化石」と呼ばれる。ほかにも、アフリカゾウカピバラなど、わりと身近な動物も「生きた化石」だ。

そしてなんと、ゴキブリもそうなのである。ゴキブリが出現したのは約3億年前。その構造は現在も大きく違わないと考えられている。人類が出現したのはおよそ600万年前といわれているので、生存歴的にはずいぶんリードされていることになる。

しぶとさには定評があるゴキブリだが、それが3億年前から続いていたとは筋金入りのしぶとさである。

ウサギちゃん
ちなみにゴキブリが人間と『同居』するようになったのは、人間が火を使い始めたころからっていわれているんだ。

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【追加雑学②】ゴキブリを飼育している人もいる

家の中で見つけてしまったら、絶叫&退治するまで眠れないコンボが発動必至のゴキブリ。

しかし、世の中には、そんなゴキブリを飼育しているという奇特な方もいるのだ。見ても取り乱さない自信がある方は、次の動画をご覧いただきたい。

ライオンくん
なんというか…圧巻だな。
ウサギちゃん
そもそも、生き物を40000匹も飼うっていう発想がただものじゃないよね…。

多すぎて逆に平気かもしれない。こちらの方はエサとしてゴキブリを飼育しているとのことだが、海外ではペットとしてポピュラーなんだとか。ペットとして以外にも、実験動物としてゴキブリを飼育している場合もある。ゴキブリの構造原始的かつ平均的で、純粋な実験結果が期待できるそう。

また、ゴキブリを食用とする国も多くある。そういった国では、食べるためにゴキブリを飼育するのだ。

日本では嫌われがちなゴキブリだが、見方を変えれば魅力的に見えてくるものなのかも…。

【追加雑学③】ごきぶりホイホイは世界初の粘着式ゴキブリ駆除器

ゴキブリを駆除する道具といえば、「ごきぶりホイホイ」だ。

粘着力でゴキブリを捕まえて放さない素晴らしいシステムに、軽妙なネーミング。発売開始とともに大ヒットしたのも納得である。

ウサギちゃん
たしかにネーミングにインパクトがあっていいよね。

ごきぶりホイホイが開発されるまでのゴキブリ駆除器は、プラスチック製の容器にエサを入れゴキブリが入るのを待つものだった。入ると出られない仕組みになっており、箱の中にはゴキブリがたまっていくというわけだ。

この駆除器の問題点は、箱の中のゴキブリが生きていて、それを出さなければ箱を再利用できないところである。ゴキブリが嫌で仕掛けているのに、動いているゴキブリを箱から出して処理するのは非常に苦痛だっただろう。

それに対し、ごきぶりホイホイは世界初の粘着式駆除器である。つかまった時点でゴキブリは身動きがとれなくなっているから、ゴキブリの姿を見ずに箱ごと捨てることができるのだ。

ゴキブリが嫌いな人は感動で泣いたに違いない。

雑学まとめ

今回の雑学はいかがだっただろうか。虫嫌いの方にはごめんなさいな雑学だった。

それにしても、誤植がきっかけで違う名前が浸透してしまったとは驚いた。今ならインターネットなどで簡単に訂正できることも、明治時代では簡単にはいかなかったのだろう。

家に出るゴキブリ全体の1%というのもかなり驚いた。家に出るから気持ち悪いのであって、森の中で見ればただの虫。ゴキブリについてずいぶん詳しくなったし、今ならゴキブリが出ても大丈夫。

かもしれない。たぶん。…ごきぶりホイホイは念のためにとっておこう。

ライオンくん
ゴキブリもある意味かわいそうだな。誤植はほったらかされるし、人間には嫌われるし…。
ウサギちゃん
そうだよね。でもゴキブリの生命力はとても強いし、人間が滅びた後にはゴキブリが世界を支配するっていうウワサまであるし、人間に嫌われていることなんて大して気にしてないのかも…。

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