日本のお金には、偽造防止のために世界最高レベルの技術が使われている。たとえば、紙幣の透かしや1万円札のホログラムもその1つだ。
もちろん、これは紙幣に限ったことではない。現在流通している硬貨の中で、一番価値が高い500円玉にも素晴らしい技術が使われている。
今回はそんな500円玉の秘密についての雑学をご紹介しよう。手元に500円玉を用意してから読みすすめてほしい。
【生活雑学】500円玉には「NIPPON」という刻印がある
【雑学解説】「NIPPON」の刻印を見つけられるか?
せっかくだから手元の500円玉を見ながら、ぜひ「NIPPON」の刻印を探してみてほしい。N・I・P・P・O・Nそれぞれは別の場所にあるから注意してくれ!
ではスタート!
…
終了~!
意地でも自力で見つけたいという人はもちろんそのまま続けてくれてかまわないが、肉眼ではかなり難しい。
では答え合わせ。
まず、大きく500と書かれている裏面では、5の部分に「N」と「I」、中央の0の下には「P」が2つ、右の0の下には「O」と「N」、表面では桐の絵柄の中に「NIPPON」の6文字が刻印されている。
答えを聞いてもちょっとわかりにくいと思うので、こちらの動画も参考にしてほしい。
動画でもいっていたが、驚くべきことにこのマイクロ文字の刻印、財務省や造幣局のホームページにもまったく記載がないらしい。すごい雑学だ。
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【追加雑学】500円玉のその他の偽造防止技術
もちろん500円玉の偽造防止技術はマイクロ文字だけではない。簡単に紹介しよう。
側面の斜めのギザ
側面のギザは他の硬貨でも見られるが、500円玉のような斜めのギザは非常に難しい技術らしい。貨幣をねじりながら金型から取り出すことで実現した特殊な技術で、大量生産型の貨幣に導入するのは世界初だ。
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潜像加工
これは有名な技術だが、裏面の500の「0」の中には、斜めからみると「500円」という文字や縦棒が浮かび上がる。
これも世界で数例のみの特殊な技術だそうだ。
微細線と微細点
表面の上下にある「日本国」「五百円」の周りに刻まれているかなり細い線は髪の毛以下の細さらしい。
また、中央の桐の葉の部分にある細かい点も偽造を防止する効果があるものだ。
雑学まとめ
日本の偽造防止技術は世界一といわれているそうだが、本当に驚きだ。
今回の「NIPPON」の刻印は、財務省や造幣局からはまったく紹介されていない。ということは、まさしく国家機密レベルの雑学であるということになるし、もしかしたらまだ発見されていないだけで他にも秘密があるかもしれない。
時間がある人は500円玉をじっと見つめながら、さらなる国家機密を探してみてほしい。
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