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日本では幽霊の足はない。海外はある。その理由は?

雑学カンパニー編集部

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日本の幽霊に足がないのはどうしてか?に関する雑学

幽霊がどんな姿をしているか想像してほしい。その幽霊の足元はどうなっているだろうか? 多くの人はきっと、足の無い幽霊を想像すると思う。

しかし実は、海外の幽霊は足がある。つまり、足の無い幽霊が定番なのは、日本くらいのものなのだ。

どうして日本では、「幽霊=足が無い」というイメージが強いのだろうか? その答えはとても単純なものだったりする。今回は幽霊にまつわる雑学を解説しよう。

【サブカル雑学】日本の幽霊に足がないのはどうしてか?

ゆい
日本の幽霊に足がない理由は、「足が無い幽霊を描いた絵が売れたから」という説が有力みたい…!
ひかり
ぎゃー!幽霊はニガテなんだよぉ…怖い話はダメ!ダメだからねっ!

【雑学解説】有力なのは「足の無い幽霊画が売れたから」

有力なのは「足の無い幽霊画が売れたから」というトリビア

幽霊に足が無い理由については、さまざまな説が挙げられている。

  • お香の煙で見えないから
  • 通行税の代わりに足を取られたから
  • そもそも人じゃないから
ひかり
通行税の代わりに足を取られた…!?なにその説!こわっ!だから怖いのはダメだってばぁ…
ゆい
こ、怖がらせてごめんね…よしよし…

ただ、これらの説は後付けとも考えられている。

現在最も有力な説として考えられているのが、「足の無い幽霊画が売れたから」という、なんとも単純なものである。

江戸時代に、円山応挙(まるやまおうきょ)という絵師がおり、彼が描いた幽霊画がのちの幽霊像に影響を与えた。彼の描いた「幽霊図」には、死装束を着た女性が描かれているのだが、腰から下にかけてすぅーっと消えていくように描かれている。

そして円山応挙が描いた幽霊像を、彼の弟子たちが真似をしたため、時代が流れるにつれて定番の幽霊の姿となったわけだ。

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【追加雑学①】円山応挙の「幽霊図」を題材とした落語が作られている

ちなみに、この「幽霊図」は高い評価を得たために、「彼の描いた幽霊画が見事すぎるので、絵から幽霊が飛び出す」といった落語「応挙の幽霊」まで作られている。

「応挙の幽霊」については、YouTubeに動画があったので、よかったら見てみてほしい。

【追加雑学②】海外の幽霊の足はどうなってるの?

冒頭でも少し話したが、実は海外の幽霊には足がある。実態が無くて、場合によっては透けているというところは日本と似ているが、海外では足があるのだ。

ひかり
足があろうがなかろうが、怖いことには変わりないから!ねぇ…あとどれくらいでこの記事おわる…?もうひかりのHPは0よ…
ゆい
あともうちょっとだから…!ひかりちゃん、頑張って…!

分かりやすい例を挙げるならば、「ハリー・ポッターシリーズ」のゴーストたちだ。機会があったら、ぜひ見てほしい。よく見るときちんと足がある。「賢者の石」・「秘密の部屋」・「炎のゴブレット」あたりが確認しやすいと思う。

ちなみに、中国の幽霊にも足がある。江戸時代の文献「長崎見聞録」では、中国の幽霊について「中国の幽霊は、日本に伝わってる足の無い幽霊とは違う。一身全備(いっしんぜんび)の幽霊で、足音がする」と解説されている。

一身全備の意味は調べてみても分からなかったが、漢字からみるに、「ひとつの身にすべてを備えている=足がある」ととらえて良いだろう。

雑学まとめ

日本では幽霊の足はない。海外はある。その理由についてのトリビアまとめ

今回は幽霊の足についての雑学をご紹介してきた。幽霊に足が無いのは、江戸時代の絵師・円山応挙の幽霊画が売れたから。なんとも単純明快な理由である。

しかし、彼の絵から幽霊が飛び出すという話ができたり、弟子が真似したりしたのだから、円山応挙の幽霊画は当時の人たちにとって大きなインパクトを与えたのだろう。

また、日本人にとっては幽霊といえば足が無いものと思いがちだが、実は海外の幽霊は足があるというのも驚きだ。もしかしたら、日本の幽霊像は世界的に見てもイレギュラーなイメージなのかもしれない。

ゆい
幽霊の雑学を聞いたらお化け屋敷に行きたくなっちゃった…ねぇ、ひかりちゃ…
ひかり
いくらゆいちゃんの頼みでも、それだけはぜーったいムリだから!!

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