子供の時、「身体にいいから、牛乳を毎日飲みなさい」と親から言われた人も多いだろう。牛乳を飲むと身長が伸びると聞いて、女の子にモテたい一心で一生懸命飲んだ記憶がある人もいるかもしれない。
小学校の頃、給食で毎日必ず牛乳は飲んでいたが、同級生の中には身長が高い子もいれば低い子もいた。牛乳を飲むと本当に身長が伸びるかどうかは謎ではある。
それでもやはり牛乳は身体に良いこと尽くしのイメージが強い。しかし、中には牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人はいないだろうか?
今回は、なぜお腹がゴロゴロするか?そんな疑問を解消する雑学をご紹介しよう。
【食べ物雑学】日本人は牛乳との相性が悪い
【雑学解説】日本人に牛乳が合わない理由とは?
「乳糖不耐症」という言葉をご存知だろうか?
乳糖不耐症とは、乳離れをしたあとに、牛乳の糖質である「乳糖」に対する耐性が減少してしまうことだ。日本人のおよそ85%が該当するというから驚きである。
また牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロする・膨満感の症状が起きるという経験をしたことのある方も少なくないだろう。このような諸症状を乳糖不耐症と呼ぶ場合もある。
私は以前めっきり免疫力が低下した時期があり(歳なのか!?)、全国でも有名な漢方の先生のところに通っていた時期があった。
その時に言われたのが、「乳製品を控えるように」ということだった。発酵食品を摂りたければ味噌やぬか漬けを摂れば良いとおっしゃる。
日本人が牛乳を飲むようになったのは、ここ5~60年の話。元々は牛乳を飲む習慣はなかったため、適した身体の作りになっていないとのことだ。
なるほど。はるか昔より受け継がれた食事のほうが、やはり我々日本人の体質に合っているのだ。だから日本人には牛乳が合わないことが多いのか、と思うと妙に納得ができる。
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【追加雑学①】乳糖不耐症の人へおすすめの牛乳の飲み方
日本人の体質に合わないことが多いとはいえ、牛乳が大好きだー!!という人もいるだろう。では、少しでも乳糖不耐症の症状を緩和しながら飲むことができないか、調べてみた。
- 少しずつ飲む…少量なら乳糖が分解されやすくなり消化不良が起きにくくなる。
- 温めて飲む…冷たい飲み物は腸を刺激し、腹痛を引き起こす。人肌程度に温めて飲もう!
- 乳糖が入っていない牛乳を選ぶ…市販の牛乳の中には、乳糖不耐症の人の為に予め乳糖を分解し、80%程カットされている牛乳がある。世の中本当何でもあって便利だね…。
以上が乳糖不耐症の人へおすすめの牛乳飲み方だ。では女性が大好きなチーズやヨーグルトなどの乳製品はどうなのか?チーズ系の食べ物はインスタ映えすることもあり、女子からチーズを取り上げることはできまい…。
喜ばしいことに、チーズは製造過程で乳糖がある程度除去されており、ヨーグルトは乳酸菌が一部の乳糖を分解してくれているためお腹がゴロゴロなりにくい。これは嬉しいぞ!
乳糖不耐症についての動画をご紹介!
こちらの動画では、なぜお腹がゴロゴロしてしまうかのメカニズムを詳しく説明してくれる。乳糖の分解酵素について、乳糖は分解されるとどのような物質になるのかまで丁寧に説明してくれるぞ!
こちらの動画では牛乳を飲むことによって下痢になると、せっかく食べたものまで身体から出てしまうからもったいないという見解を示している。そうか…もったいない精神…そこまでは考えられなかった。
【追加雑学②】牛乳の代わりにカルシウムを補給できる食材は?
牛乳が大好きなのに飲めないのも辛いと思うが、それ以外にも栄養面で牛乳を飲みたい!という人もいるかもしれない。
牛乳といえば、やはり一番思い浮かぶのはカルシウムだろう。しかし牛乳から必ずカルシウムを摂らないといけないということはない。骨ごと食べられる小魚・ヒジキ等の海藻・豆腐や豆乳等の大豆製品・チンゲン菜やブロッコリーなどの緑黄色野菜からもカルシウムは摂取できる。
先ほどお腹がゴロゴロしにくいとお伝えしたチーズにもカルシウムはしっかり入っているので安心してほしい。要はバランスよく食事しよう! ということだ。
「日本人と牛乳」の雑学まとめ
今回は「牛乳は日本人と相性が悪い?」について雑学を紹介した。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするとは聞いていたが、実に多くの日本人があてはまることが分かった。牛乳大好きな人が、牛乳でお腹を壊す体質だったら辛いはずだ。
たとえ乳糖不耐症でも上手に付き合って牛乳を楽しんで欲しい。少しでも今回のトリビアが役立つことを祈る。
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