「彼のためにと思って我慢しているけど、本当はセックスってあんまり気持ちよくなくて、ちょっと苦手…」こんなことを思っている女性って、意外に多いのでは?
ひょっとすると気持ちよくないのは彼のせいでもあなたのせいでもなく、コンドームの素材のせいかもしれません。
【性の雑学】コンドームの素材と特徴をご紹介!
セックスが苦手…はコンドームの素材のせいかも?
世に出回っているコンドームはほとんどが天然ゴム・ラテックス製で、その割合は8~9割といってもいいでしょう。そしてほとんどの製品がそうであるにも関わらず、ラテックスにはアレルギーがあります。
ラテックスアレルギー(ゴムアレルギー)にはかゆみやじんましんといった症状がありますが、そこまでではなくても「ゴムの感触がなんとなく嫌だ」ぐらいなら、感じたことがある人も多いでしょう。
「なんか痛くて気持ちよくない…」という人も、彼氏のセックスが下手だとか自分が苦手なのではなく、ラテックスアレルギーのせいかもしれません。
このアレルギーは、ゴムの成分であるたんぱく質が溶け出して起きるもの。慣れないものが皮膚から侵入してくるわけですから、決して珍しい症状ではないのです。
「ラテックス製以外を試してみたら楽になった!」という声も実際に多いんですよ。素材を見直してみようかな…? という人のために、以下よりそれぞれの特徴を紹介していきましょう。
伸縮性に優れ・安価なラテックス製
ここまでなんだかラテックス製コンドームの批判のようになってしまいましたが、アレルギーをもつ人以外には非常に優れたコンドームです。
ラテックス製以外の素材だと、合成ゴムのポリウレタンが主流なのですが、このポリウレタンの弱点は材質が硬くて伸縮性に欠けるところ。つまりラテックス製に比べると装着するのにコツがいりますし、サイズの融通も効きにくいです。
行為中の流れを途切れさせないように、コンドームの装着はスムーズに行いたいもの。そういった点でラテックス製は多くの人のニーズに合っているといえます。
またなんといっても、ほかのどの素材と比べて安価。業務用のコンドームなら、1個10円以下なんてものまで…。収入の少ない学生や、コンドームに不慣れで装着に失敗してしまいそうな人には強い味方です。
もちろん安いからといって製品が劣悪ということもなく、しっかり避妊の役割を果たします。「オカモト ベネトン」のようなオシャレなパッケージが多いのもポイントが高いですね!
とにかく薄いポリウレタン製・アレルギーの心配もなし
ラテックス製が苦手という人にまず試してもらいたいのがポリウレタン製のコンドーム。アレルギーの心配もありませんし、材質がツルツルしているので挿入時の感触が好きという人も多いです。
そして一番の特徴はなんといっても薄いこと。もともとは今までにない薄さを実現させるために相模ゴム工業が開発したもので、コンドームで0.03ミリ以下の壁を超えられているのは、現状この素材だけです。
彼と直に触れているような密着感を求める人にはこの上ないコンドームで、体温もしっかり伝わってきます。
商品を挙げると「サガミオリジナル001」「オカモト ゼロワン」など。コンビニでも置いていて手に入りやすいラインナップです
いいとこどりの新素材イソプレンラバー
ラテックス製にはアレルギーがあるし、ポリウレタン製は付けにくいのが難点…うーん、どっちもどっちだぞ? という人にオススメの素材ももちろんあります。それが不二ラテックスから出ている「SKYN」シリーズ。イソプレンラバーという新素材が採用されたコンドームです。
イソプレンラバーは医療用の手袋にも採用されている素材。もともと人体に触れる目的で作られていることもあり、アレルギーがないことはもちろん、伸縮性も抜群で装着もしやすく、まさにいいとこどりなのです!
ちょっぴり高価なことと、薄いコンドームが好みの人には合わないかもしれませんが、肌へのフィット感・優しさでいうと隋一です。
ちなみにSKYNのブランドサイトでは「エリンギと梅の酢漬けの中間」というふうに、その柔らかさが紹介されています。なるほど…いかにも肌に近い質感という感じ。
以下の動画でも、ほかのポリウレタンやラテックスに比べていかに柔らかいかが実験されていますよ。
雑学まとめ
ラテックス製のコンドームは、装着のしやすさやその価格から非常に人気があります。反面、記事内で紹介したようにアレルギーがあることもたしかで、実は軽度の症状が出ているという人も珍しくありません。
コンドームがちょっと苦手だな…という人はぜひ、ポリウレタン製やイソプレンラバー製も試してみてください。