コンドームを袋から取り出したときに「向きがわからん!」ってなったこと、ないですか? 裏表を間違えて着けて「全然巻き下ろせんやんけ!」とか…。
部屋も暗ければ、パートナーを待たせるのも気まずい。そんなシチュエーションも相まって、特に経験のない人がやってしまいがちなミスですよね。
この一度向きを間違ったコンドーム…そのまま着け直そうとする人がよくいるんですが、それ、まったく効果なくなっちゃってますよ!
【性の雑学】向きを間違えたコンドームを使うと避妊が不完全に…
まったくその通りで、精子はカウパーのなかに含まれていることがあるので、勃起したペニスに裏返しで着けた時点で、コンドームの表面に付着している可能性があります。
「いや、カウパーそんなに出てないし」という場合でも、精子を侮ってはいけません。そのひとつひとつの大きさは50~60マイクロミリメートルと、とても目で見分けられるものではなく、いつどこに付いているか本当にわからないんです。
さらに一度着け間違えると、ゴムが伸びてコンドームがフィットしなくなる弊害もあるので、途中で外れてしまう危険性も高まります。
性感染症のウイルスはカウパーにも含まれている
もうひとつ考えてほしいのが、HIVなどの性感染症ウイルスは精液や膣内分泌液だけでなく、カウパーにも含まれているということ。
この点を踏まえると、一度向きを間違ったコンドームを使うと避妊だけではなく、性感染症予防の効果も完全ではなくなることがわかります。
風邪を引いている人の使ったマスクをそのまま触るようなものだと考えてもらえば、恐ろしさも実感しやすいでしょう。
もっとも風邪は治っても、HIVウイルスは一度侵入したら治らないので比べるまでもなく怖いのですが…もしエイズを発症すれば合併症で死んでしまうこともありますし…。
要はセックスがそのくらいデリケートな行為で、少しの油断が取り返しのつかないことになりかねないということ。以下の記事で裏表の判別方法も確認してみてくださいね。
雑学まとめ
一度向きを間違えたコンドームを使えば、表面にカウパーが付着してしまい、避妊や性感染症予防は不完全になり、コンドームを着けている意味がまったくなくなってしまいます。
着け間違えたらすぐにゴミ箱へ。もったいないかもしれませんが、避妊に失敗したり性感染症になったりすれば、人生を棒に振ってしまうことだってあるのですから…もったいないのレベルではありません。
正しくコンドームを使って、しっかり自分とパートナーの身を守りましょう!