コンドームを選ぶうえで、特にその厚さを重要視している人は多いですよね。1998年に初のポリウレタン製コンドーム「サガミオリジナル」が発売されて以来、とにかく薄いコンドームがトレンドとなったこともあってか、日本には”薄いほどいい”という風潮があります。
しかし単に薄いものがいいなら、そのほかのコンドームに需要などないでしょう。結局はそれぞれの厚さにそれぞれの利点があって、どれがいいかは好みによるのです。それならどの厚さが自分にとって一番しっくりくるのか吟味しておきたいところ。
【性の雑学】コンドームの厚さにはどんな種類がある?
生の感覚を追求した0.01~0.02ミリ
まずは、現状で世界最薄レベルの0.01~0.02ミリから。ポリウレタン製のコンドームで、付けていないのとほぼ変わらないような生の感覚を味わいたいなら、圧倒的にこの厚さです。
薄すぎるのでは? という心配も無用。オカモトのゼロワンなんかは、0.01ミリといっても先端から根元まで限りなく厚みを均一にしており、均等に膨らむことで破れにくさを実現しているんです。
ちなみに0.02ミリと0.01ミリの差でも感度は変わってきます。とにかく密着感を味わいたいなら0.01ミリ、0.02ミリはコスパがいいことや、オカモトのリアルフィットなど、先端に精液溜めのない形状のものが選べたりすることがメリットでしょう。
代表的な商品はやはり「サガミオリジナル001」・「サガミオリジナル002」・「オカモトゼロワン」「オカモトゼロツー」。ポリウレタン製のコンドームでは相模ゴム工業とオカモトの2社がしのぎを削っています。
ラテックス製の限界の薄さ0.03ミリ
0.03ミリは天然ゴム・ラテックス製の限界の薄さ。ラテックス製より薄い製品ないメリットは伸縮性でしょう。装着のしやすさでいえばやはりラテックス製に軍配が上がりますし、伸びる分サイズの融通も効きやすいです。こちらのほうがフィットして気持ちいいという人も意外に多いですね。
有名どころだと「オカモトゼロスリー」ですが、不二ラテックス社の胴を細くした脱落防止の形状が売りの「リンクルゼロゼロ」や、ジェクス社の「ホーネット」のように、内側(男性側)にゼリーが入った変わり種のコンドームも。
特に表記のないコンドームは0.04~0.08ミリ
0.04~0.08ミリの商品はそもそも厚みで勝負していないもので、特に記載もされていません。この辺りの人気商品を挙げると不二ラテックス社の「SKYN」シリーズや、ジェクス社の「グラマラスバタフライ」など。
「SKYN」シリーズは肌へのフィット感を追求したイソプレンラバーを採用したもの、「グラマラスバタフライ」には体温に反応するホットゼリー配合のタイプや、フレーバー付きのものなどがあります。
「最近ちょっとセックスがマンネリ化してきたな…」なんて場合に使うといい気分転換になりそうなものが多いですね!
ロングプレイ・早漏防止を目指した0.09~0.12ミリ
薄いのがトレンドかと思えば、極厚を目指したコンドームだってあります。最厚レベルの0.09~0.12ミリは、早漏で困っている人や長時間楽しみたいという人向けです。
0.1~0.12ミリの厚みを誇るのは、オカモトの「ニューゴクアツ」「スーパーゴクアツ」。レビューでは、早漏が改善したという男性の喜びの声がやはり目立ちます。スーパーゴクアツなんて「もはや何も感じない」という売り文句になっているぐらいですから…。
女性側としてもしっかりしているぶん安心感があるようです!
このほかには相模ゴム工業の「サガミ009」があります。こちらはイボイボのついたタイプもあり、女性側もいつもと違う刺激が楽しめそうです。
雑学まとめ
コンドームは薄ければそれだけパートナーとの密着感を味わえます。しかし分厚いものにも早漏防止や女性の安心感というメリットが。そしてその中間の厚みには変わり種が多く、セックスのマンネリを解消できるという利点があるんです。
コンドームの厚さは使う人のニーズ次第といったところ。自分やパートナーがどんなセックスを求めているのか考慮して、しっかり選んでいきたいですね。