カップヌードルは夜食の定番。夜遅くまで仕事のときや、定期テストの前日に徹夜で勉強する際などの大事なおともである。カップヌードルは味の種類がいくつかあることでも有名だ。
たとえばシーフードやカレー味などがある。カレー味はその名の通りカレースープのラーメンだが、なんとカップヌードルのカレー味だけ、ほかのカップヌードルより麺が太いらしい。なぜそんなことをするのだろうか。今回の雑学ではこれについて調べてみたので結果を記す。
【食べ物雑学】カップヌードルのカレー味だけ麺が太い理由
【雑学解説】スープの味が濃いため
スープの味が濃いため麺を太くしているとのことだが、麺が太い方がスープが絡みつき、余計にスープの味が強く感じられるのではと疑問に感じた方、それは鋭いご指摘だ。
しかし、実は麺が太い方がスープに絡みづらいらしい。そのため麺を太くし、あの粘りっ気の強いカレースープの麺への絡みつきを抑えているのだ。
その麺の太さだが、シーフードヌードルやカップヌードルの麺が2mmであるのにたいして、カレーヌードルの麺は3mmになっている。
研究に研究を重ねて、口の中でスープと麺がもっともちょうどいいバランスとなるようにした結果、カレー味だけ3mmとしたらしい。
日清食品ではカップヌードルだけでなく、すべての新商品について、もっともいいバランスで口の中に運ばれるよう、ミリ単位で計算しているそうだからすごい根性である。
しかも、スープの味だけでなく麺そのものの味も、カップヌードル味・シーフード味・カレー味でそれぞれ違うというのだから驚きだ。
カップヌードルの麺は醤油とチキン、シーフードの麺はシンプルな醤油味、カレーの麺はポーク味とそれぞれ違いがあるのだ。麺のみを食べ比べる機会はふつうはないので気づかなかった…。
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【追加雑学①】カップヌードルをはじめて購入した大口顧客は「自衛隊」
カップヌードルは発売当初、その値段が高すぎて一般消費者には不評だった。なんとチキンラーメンの4倍もの値段だった。
「何とかしなければ」と思った日清食品は、個人顧客がダメなら団体をターゲットにしようと考え、市場調査も兼ねて、消防隊員や警察関係者など24時間勤務の団体をターゲットに絞り、試験的に発売を開始した。
そして、はじめての大型顧客となったのは「自衛隊」だったのだ!
また、ブレークのきっかけとなったのは1972年に起きた「あさま山荘事件」。あさま山荘に人質とともに立て籠もった犯行グループを捉えるため駆け付けた機動隊員たちがカップヌードルをほおばる姿がニュースで流れたのをきっかけに、視聴者の注目を集め、一気に売り上げが伸びたのだ。
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【追加雑学②】カップヌードルで一番人気の味は?
「YAMA HACK」という山に関するサイトがおこなったカップヌードル人気の味調査によると、一番人気の味はしょうゆをベースとした「カップヌードル」だった。王道が一番強いという結果のようだ…。気になるランキングについては下記の通り。
- 1位:カップヌードル味(4,763票)
- 2位:シーフード味(3,850票)
- 3位:カレー味(3,153票)
- 4位:チリトマト(1,367票)
- 5位:しお(703票)
となった。
公的な統計ではないが、投票数も多いので信頼できる調査といえるだろう。
雑学まとめ
カップヌードルについての雑学を紹介してきたが、いかがだっただろうか。カップヌードルのカレー味だけ麺が太いとは、普段食べている方でも気づかないところだろう。たった1mmの差であるから無理もない。
しかし、麺とスープのバランスをもっともちょうどいいものにするため、麺の太さまで配慮しているとは、さすが日清食品。絶妙な味を実現するために、細かなところまでこだわりをもっているのだ!
これからはそんな開発者たちの努力に感謝の気持ちをこめながら、カップヌードルを食べまくるとしよう。
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