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ゴリラがドラミングする理由と意味とは?音がかわいいぞ…【動画】

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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ゴリラはドラミングのときグーではなく「パー」で叩くという雑学

映画『キングコング』などのイメージから、ゴリラといえば、拳で胸を力強く叩くドラミングを思い浮かべる人は多いだろう。

しかし実のところ、このイメージはちょっと間違っている。

ゴリラはグーではなく、手のひらを開いた状態…すなわち「パー」でドラミングしているのだ。「ドンドコ」ではなく「ポコポコ」といった感じ。なんかかっこ悪くないかそれ…。

そしてゴリラのドラミングといえば「なに見てんだコラ!」と威嚇しているように映るが、その解釈も間違っている。

…威嚇じゃなかったらなんなんだ…。「ええ音鳴るわー!」みたいなことか?

というわけで今回は、ゴリラのドラミングについての雑学をご紹介しよう!

【動物雑学】ゴリラがドラミングする理由と意味とは?

ライオンくん
ゴリラのドラミングは、オレでもビビるかもしれないな…。
ウサギちゃん
怖がる必要はないんだよ。ゴリラのドラミングには威嚇の意味もないし、パーで叩くからかわいい音がするんだ。

【雑学解説】ゴリラのドラミング…実際の音とその意味とは?

ゴリラがドラミングする理由と実際の音についてのトリビア

ドラミング…それは動物界でしばしば見られる行動で、鳥類が翼の音でコミュニケーションを図ったり、キツツキが木をつついて音を出したりすることもこれに当てはまる。

要は、動物がなんらかの意図をもった音を立てることを、ドラミングというのだ。まるで太鼓(ドラム)を叩いているみたいだというところから、そのネーミングは来ている。

そしてみなさんご存知のように、ゴリラの場合は立ち上がって大声を出し、両手で胸を叩く行動を表す。

映画のなかだけではなく、実際にゴリラは頻繁にドラミングをする。しかしその際の手の形は私たちのイメージとは違い、「パー」である。

…筆者も小学生のころ、「リアルなゴリラの真似」が得意だったが、その際は手を「グー」に握って胸を叩いていた。友人ももれなくグーだった! あのモノマネは全部間違っていたというのか!?

しかしよく考えてみると、ゴリラがパーで胸を叩いていることがいかに理に適っているかは、すぐにわかる。

ボンゴやコンガ、ジャンベなど、素手で鳴らす打楽器の演奏シーンを思い浮かべほしい。

どの楽器もパーで叩いている様子が浮かんでくるはずである。グーで叩く人は太鼓の皮を破りたい人か変人かだ。動画で確認してもらえばよりわかりやすい。

このように、打楽器はパーで叩くほうがずっと音を遠くまで響かせやすいのだ。

ゴリラだって、ただ見た目のためにドラミングをするわけではなく、音を遠くまで響かせる必要がある。グーで叩いていてはなんの意味もないのだ。

ライオンくん
たしかに!グーでドラミングしたら音が響かなそうだ!

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【動画】ゴリラのドラミングはどんな音がする?

実際にどんな音がするのか、ゴリラのドラミングを動画で確認してみよう。

マッチョな身体に似合わず、意外と可愛らしい音が鳴るぞ!

ライオンくん
高速ポコポコじゃねえか!全然怖くねえ!

すげえ! これってまるっきり、コンガとかそっち系の打楽器の音じゃないか! 試しに筆者も胸をパーで叩いてみたが、こんな音鳴らないぞ…。

これはこれで、パーカッショニストみたいでいい感じである。

どうしてこんな派手な音が鳴るのかというと、ゴリラは胸に大きな袋があるからだ。大きく息を吸って胸の袋をふくらませ、手のひらで胸を叩く。中身が空洞になった胸の袋は、太鼓とまったく同じ原理で響きの良い音が鳴るのだ。

グーでドンドコ叩くイカツイイメージが、一気に陽気なイメージに変わってきた!

【追加雑学①】ゴリラはなぜドラミングをする?

ゴリラが胸を叩く(ドラミングする)意味と理由についてのトリビア

ゴリラがドラミングをするのは、威嚇ではないと前述した。

その証拠に、ゴリラはほかのゴリラにぶつからないよう、距離を取ってからポコポコと胸を叩く。叩くうちに興奮しすぎたゴリラがいれば、仲間が近づいて軽く体を叩いて落ち着かせる。

うん…明らかに威嚇ではない。敵への威嚇であればこんなことはお構いなしのはずである。

では、なんのためにゴリラはドラミングしているのか? そのほとんどはコミュニケーション手段で、以下のような意味がある。

  • 戦いを避けるための交渉
  • 仲間に居場所を知らせる
  • 求愛・遊びの誘い

ウサギちゃん
いろんな意味があるね。

それぞれ具体的に見ていってみよう!

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戦わず引き分けにしようという交渉

ひとつめは無駄な争いを避けるため、周囲に自分の存在をアピールするという理由だ。

ゴリラは複数頭の群れで過ごし、縄張り意識が非常に強い動物である。群れのリーダーを務めるゴリラは、ほかの群れのゴリラが近づいてくると「これ以上入ってくるな!」といわんばかりにドラミングをする。

これは「戦いで無駄な血を流すよりも、引き分けで決着をつけないか?」という交渉をしているのだ。

ゴリラはとっても力が強いため、ケンカをすれば自分がケガをすることもよくわかっている。余計な戦いを避けることは、群れの仲間を守るためのリーダーの役目である。

そのため周囲によく聞こえる音でドラミングをし、衝突を避けようとするのだ。見た目に寄らず平和主義である。

ライオンくん
そうなのか…。ゴリラのこと誤解してたぜ…

自分の居場所を仲間に知らせる

ゴリラのドラミングの音は、約2キロ離れたところまで届く。それ、かなりの爆音なんじゃないか…?

しかし単に音量の問題ではなく、特徴的な音だから目立つということもあるだろう。これにはエサを見つけた報告や、自分の身に危険がおよんだときなどに仲間を呼び寄せる信号の意味がある。

求愛・遊びの誘い

ゴリラのドラミングに関する雑学

ドラミングは、要は自己主張だ。メスに自分のことをアピールするためにオスが派手なドラミングをする場面もある。

また、子どものゴリラがドラミングをして「遊ぼうよ!」と仲間を誘うこともあるのだとか。子どもは身体がまだ発達していないため、胸ではなくお腹を叩く。

誰が一番いい音を鳴らせるか競争していたりして…。これはカワイイ!

ゴリラはIQも高く、かなり人間に近い生き物。どことなく人間っぽい仕草をすることも多いのだ。

そういえば人間が音楽を演奏することにだって、コミュニケーション手段の部分がある。動物たちがドラミングをするように、音楽は本来、本能からくるものなのだろうな。

ウサギちゃん
ゴリラがかわいらしく思えてくるよね!

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【追加雑学②】ゴリラのドラミングが威嚇だと思われていた理由は?

ドラミングが多くの人に威嚇だと誤解されているのは、19世紀にアフリカで初めてゴリラを発見した探検家が、大きな身体で立ち上がってドラミングをする姿に圧倒され、「威嚇してきた!」と広めたためである。

1933年に制作された、巨大なゴリラがニューヨークを舞台に暴れ回る映画『キングコング』も、このイメージから制作されている。

以下がその動画だが…こんな恐ろしい描写では誤解されるのも仕方ない。ドラミングもグーでしてるし。

ウサギちゃん
風評被害がスゴい…

危険だと思い込めば、そもそも近付こうともしない。最初に見た人の勘違いが、人間のドラミングへの理解を遅れさせたのだ。

実際、あの「ポコポコ」という陽気な感じの音は、威嚇にしてはちょっと迫力に欠けるし、ゴリラに脅かす意図などまったくない。

そのことがはっきりとわかったのは、生物学者のジョージ・B・シャラーと、マウンテンゴリラ研究の権威であるダイアン・フォッシーによって初めて実地調査が行われた20世紀後半のこと。

なんと100年以上ものあいだ、ゴリラは凶暴な生き物だと誤解され続けていたのだ!

両者が実際にドラミングを目の当たりにした際も、危険を感じる場面はまったくなかったという。

【追加雑学③】ゴリラは温厚でガラスのハートの持ち主

ゴリラは凶暴だというイメージがついてしまった理由についてのトリビア

ドラミングが威嚇だと誤解されているように、ゴリラを凶暴な動物だと思っている人は多いだろう。イカツイ顔に筋肉ムキムキの身体…。たしかに見た目は怖そうだ。

しかしここまででも触れたように、彼らは案外大人しい動物である。

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ゴリラの性格は?

ゴリラの性格は、おおまかにこんな感じだ。

ゴリラの性格

  • 温厚で優しい
  • 群れを全力で守る一家の大黒柱
  • 痛みに敏感なため、非常に怖がり
  • 神経性の下痢になる
  • ストレスを強く感じると鬱になり、最悪の場合死にいたる
ライオンくん
めちゃめちゃいいやつかよ…

見た目に反して心優しい。しかも何かあるとすぐに落ち込んじゃうガラスのハートの持ち主なのだ!

グーでドラミングしているという誤解に対しても、「俺、パーで叩いてるのに…」と気にしているかも。

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「ゴリラのドラミング」の雑学まとめ

「ゴリラのドラミング」の雑学まとめ

今回は、ゴリラのドラミングについての雑学を紹介した。

ドラミングは威嚇ではなく、コミュニケーション手段。しかも当の本人は優しくて傷つきやすい。凶暴なキングコングのイメージは完全な誤解である。

そうなると、動物園での印象も随分変わってくる。派手なドラミングをぜひ生で見てみたい!

ライオンくん
オレも実際に高速ポコポコドラミングが聞きたいぜ!
ウサギちゃん
ギャップ萌えだよね〜!

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