ロマンティックなプロポーズに憧れをもつ女性は多くいる。その理由は、女性の脳は感情に重きをおくようになっているからともいえる。魅力的で感情に訴えかけるような場所やシチュエーションは、男性よりも女性のほうが、ずっと印象に残るだろう。
世の男性たちは「プロポーズをする!」となると、場所やシチュエーションに相当頭を悩ませるようである。最近では「理想のプロポーズの場所・シチュエーションランキング」が、ネットで話題になるほどだ。
多大なお金をかけてプロポーズの演出をする著名人も多いが、かの発明王で有名なエジソンは、モールス信号でプロポーズをしたという。
なんとも素朴でウィットに富んだプロポーズであろう! 口で告白されるよりも心に響き、一生思い出に残るのではないだろうか。今回はそんなエジソンのプロポーズを、さっそく雑学としてまとめてみたのでぜひご覧いただきたい!
【歴史雑学】エジソンはモールス信号でプロポーズした
【雑学解説】エジソンがモールス信号でプロポーズした理由とは?
エジソンは生涯に二度結婚している。先妻であるメアリーに先立たれたエジソンは、38歳の時に出会った18歳の少女に、電撃的な恋をする。この少女がマイナ・ミラー。
エジソンは難聴だったため、マイナ・ミラーの言葉を聞くたびに、彼女の口元に耳を寄せた。また、顔が触れるほどの至近距離で、熱烈に愛の言葉をささやいたという。
最初は、「年齢が違い過ぎるから」と嫌がっていたマイナ・ミラーだが、エジソンからの猛烈なアプローチに、「なんという情熱的な人!」と徐々に受け止めていったようである。そして、旅行に出かけた時に、エジソンはマイナ・ミラーにモールス信号で告白し、20歳差の年齢差を超えて、無事結婚に至ったのである。
エジソンの娘・マリオンの回想録に「モールス信号でプロポーズしたのを見逃さなかった」と書かれているということは、プロポーズの時には、娘のマリオンがそばにいたということだ。娘の目の前で告白するのは、さすがに恥ずかしかったため、モールス信号という手段を使ったのではないかともいわれている。
だが、情熱的なエジソンなら、娘がいようがいまいが「モールス信号で告白する!」という演出を前もって考えていたと推測するほうが、ロマンティックではなかろうか。
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【追加雑学①】エジソンは「あなたは誰?」と妻に言った!
エジソンの粋なプロポーズ演出に「イエス!」と答えたマイナ・ミラーは、その当時有名な発明家の娘であった。そのため、他の誰よりも発明家であるエジソンのことを理解できたといえる。
発明家というと聞こえはよいが、周りの人たちは大変である。発明に夢中になり過ぎて、結婚式はすっぽかしてしまうし、仕事ばかりして家にはめったに帰ってこない。たまに家に帰ってきて、エジソンに話かけようものなら「あなたは誰だったかな?」と、驚きの言葉が返ってくる始末。
普通の妻なら到底耐えられないが、マイナ・ミラーは平気であった。彼女の父親が発明家だったために、その扱いに慣れていたようである。
妻にべったりで口をいちいち出してくる夫より、はるかに扱いやすく、不満がたまるということはなかったようだ。マイナ・ミラーは、彼女自身の人生を謳歌していたのである。
「亭主元気で留守がいい」というように、夫婦は一定の距離があったほうが長続きするのかもしれない。
【追加雑学②】エジソンを心から尊敬していた!
エジソンとマイナ・ミラーは、とても冷めた仮面夫婦みたいに思えるが、そうではない。
「あなたは誰だったかな?」とエジソンに言われても、マイナ・ミラーが彼と生涯添い遂げることができた理由は、心から彼を尊敬していたからである。
発明といっても、直観的に思いつくものもあるが、忍耐と努力の末にやっと完成することのほうが多い。人より何倍も努力しているエジソンの姿をそばで見ていたからこそ、彼を尊敬し、惚れ込んでいたのであろう。
雑学まとめ
エジソンのプロポーズについての雑学を紹介したが、いかがだっただろうか。発明家のエジソンらしいユニークな発想のプロポーズだが、それに対し「イエス!」と答えたマイナ・ミラーも素晴らしい女性であることが分かった。
ひとつのボタンを掛け違えただけで、歴史は大きく変わる。マイナ・ミラーが妻にならなければ、エジソンの偉大な発明はなかったかもしれない。
エジソンが発明に夢中になっている時に、決して話しかけることはせず、そっと見守っていたからこそ、彼の才能が開花したといっても過言ではないであろう。
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