ガタンゴトン…。流れゆく景色を見ながら電車でゆっくりと駅弁を食べる。これが旅行の醍醐味といえるだろう。
最近ではスーパーやデパートでも駅弁のイベントが開催され、購入しやすくなっているが駅弁はどこから始まったのだろうか? う~ん、まったく想像がつかない。いったん気になるとどんどん気になるな…。
そんなわけで、今回は駅弁に関する雑学を紹介していこう。これを知れば、今すぐ駅弁が食べたくなるかもしれない。お財布を用意しながら読んでくれ。
【食べ物雑学】駅弁発祥の地は?
【雑学解説】駅弁発祥は宇都宮駅が最有力
駅弁の歴史についての文献が存在していないため、残念ながら正確なことは分からない。というのも、宇都宮駅以外に神戸・上野・大阪駅が「我こそ駅弁の発祥の地だ!」と名乗りをあげているからだ。しかし以下の理由から宇都宮駅が最有力といわれている。
そもそも、日本に初めて鉄道が開通したのは1872年。当時は新橋~横浜間で車内での飲食は禁止されていた。そこから13年後の1885年に大宮~宇都宮間に鉄道が開通した。このときに初めて車内での飲食が認められた。
それと同時に、宇都宮の白木屋という旅館が、駅で弁当を発売し始めた。このとき駅弁を発売したのは、白木屋を経営していた「白木屋嘉平」さん。これが駅弁の発祥といわれている。
当時、日本鉄道の重役がたまたま白木屋旅館に宿泊していた。そのときにその重役が何かをひらめいたのか、白木屋嘉平さんに駅弁を販売してみないかと薦めたのがきっかけといわれている。ということは、その重役が宿泊に来ていなければ駅弁は登場していなかったのかもしれない。
【追加雑学①】日本初の駅弁メニューはシンプルが売り
日本初の駅弁メニュー。その内容は
- 梅干し入りのゴマ塩握り飯2つ
- たくあん2切れ
これを竹の皮に包んで5銭で販売していたという記録が残っている。まさにシンプル・イズ・ザ・ベスト!
ちなみに宇都宮駅以外で駅弁の発祥の地と名乗りをあげている上野・神戸・大阪には、こういった記録は残されていない。これが理由で上記の駅は、駅弁発祥の地ではないんじゃないかという結論に至っている。
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【追加雑学②】日本で一番高い駅弁は15万!?
最近では駅弁もバラエティ豊かで下記の動画のように、駅弁ランキングなるものまである。まずは、どんな種類の駅弁があるのかみてほしい。
思わずごくりと唾を飲み込んでしまうほど魅力的な駅弁ばかりだ。
さて、この駅弁、種類も様々だがそれにあわせて値段もさまざま。少し高級なものになると3,000~1万くらいするともいわれている。駅弁で1万!? と驚いた君。驚くのはまだ早いぞ。
高級といわれる駅弁の中でも最高級、日本で1一番高い駅弁は東武日光駅で販売されており、なんと15万円もするというのだ! 駅弁に15万…。高級旅館への宿泊だって余裕でできる金額だ。
その15万の高級駅弁の名前は、「日光埋蔵金弁当」。うん、名前だけで高級感を感じる。この埋蔵金弁当なんでこんなに高額かというと、高級食材が使われているのはもちろん、弁当箱には日光堀を施した漆塗り・金箔がちりばめられた箸と、食材以外もぜいたくに仕上がっているからなのだとか。
日光埋蔵金弁当。名前もすごいが購入する人もすごい。私のような庶民からすれば、ぜひ購入者の顔をみてみたい。
【追加雑学③】紐付きタイプの駅弁はホカホカで食べられる
駅弁に限らず食事を美味しく食べるコツは、ズバリ、温かいうちに食べること。分かっていても駅弁を温かいままで食べるのは難しい。
しかし、そんなニーズの声に応えて、紐付きタイプの駅弁があるのをご存知だろうか? この紐を食べるときに引くだけで、ほかほかのお弁当が食べられるのだ。これは弁当箱の下に石灰と水が入っており、紐を引くことで両者の化学反応によるものだから。
温かい駅弁が食べたい方は、紐付きタイプのものをぜひ探してみてくれ。
雑学まとめ
今回は旅のお供にかかすことのできない、駅弁についての雑学をご紹介してきた。駅弁の魅力はなんといってもその土地ならではの名産品や、郷土料理を楽しめるところだろう。
最近では弁当箱にも趣向をこらし、新幹線やトーマス・アンパンマンといったデザイン性の高いものもあるから、大人だけでなく子どもまで楽しめるのがうれしい。
日本全国の名物駅弁が掲載されている「駅弁大図鑑」も発売されているから、周りに駅弁の種類についての雑学を披露したい方は、ぜひ購入してみてくれ。
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