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ゾウは仲間が死ぬと"埋葬"する。弔う動物たちをご紹介!

雑学カンパニー編集部

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ゾウは仲間が死ぬと「埋葬」する?に関する雑学

動物は死を理解できるのだろうか? 実は鳥類や哺乳類は仲間が死んだときなどに、悲しんでいるように見える行動をとることは珍しくない。

死んだ仲間を埋めたりする動物の行動は長いあいだ確認されなかったため、埋葬は人間特有の行動だと考えられていた。

ところが、ゾウ死んだ仲間を土の中に埋めていることが明らかになり、わずかながら埋葬を行う動物が確認されるようになった。今回は、ゾウは埋葬を行うという雑学をご紹介しよう。

【動物雑学】ゾウは仲間が死ぬと「埋葬」する

ゾウは仲間が死ぬと「埋葬」するという雑学

ライオンくん
オレ、ゾウが死んだ仲間の体に草をかけるところ見たことがあるんだけど、珍しいよな?

ウサギちゃん
珍しいことではないんだ。ゾウは仲間が死ぬと葬儀のような行動をとるんだよ。

【雑学解説】ゾウは仲間が死ぬと弔うような行動を取る

ゾウ埋葬を行う動物である。ゾウが死んだ仲間に対して葬儀のような行動をとるのは、ゾウが身近に存在する国の人にとってはよく知られたことだという。

死者を埋葬することは人間特有の行動と思われがちだ。チンパンジーやゴリラなど、一部の霊長類死を理解して悲しむことも分かっているが、死んだ仲間を埋葬したりはしないという。

ゾウのように、人間以外にも埋葬に近いような行動をとる動物が存在する。多くの動物にとって、穴を掘ってからその穴を埋めるのは難しい。それでも、体に草や砂をかけるなど埋葬に近い行動をとるのだ。

死んだ仲間の体を鼻でなでるなどの行動をとることが多く、知らないゾウの死体を見つけたとしても全く同じ行動を取ることもある。ゾウには群れの仲間ではなくても、同じゾウの死を悼む気持ちがあるようだ。

ゾウは死んだ仲間の体に草や砂をかけるだけでない。死骸の一部を運び、別の場所に埋めるという。大きなゾウの体をそのまま運ぶのは無理であるようだが、埋葬を行っているのである。

ライオンくん
自分の仲間以外のゾウの死も悼むのか…優しいんだな…。

ゾウの墓場は存在する?

アフリカのサバンナには、死んだゾウの骸が集まったゾウの墓場が存在するという伝説がある。象牙目当ての密猟者が、ゾウの牙が大量にあるゾウの墓場を見つけるという映画のシーンも存在する。

ゾウの墓場は本当に存在するのだろうか? ゾウの体は大きいため、死んだゾウを仲間が運ぶことは不可能だ。

しかし、死期を悟ったゾウが自力で移動するのだとしたらあり得ない話ではないだろう。ただし、ゾウの墓場は存在しないというのが定説だ。ゾウの墓場があるという伝説は、ゾウの死体が発見されにくいことから生まれたと考えられている。

実際にゾウの死体が発見されない理由は、死んでしまうとライオンやハゲタカなどによってすぐに食べられてしまうからだ。骨だけになったゾウの死骸が発見されることは珍しくない。

ただ、ゾウは仲間の骨を埋めることはたしかなようなので、そのことからゾウの墓場の伝説が生まれたのかもしれない。

ウサギちゃん
ゾウは他の動物の骨には興味を示さないともいわれているんだ。

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【追加雑学】ゾウ以外に埋葬を行う動物とは?

ゾウ以外に埋葬を行う動物に関する雑学ゾウ以外にも仲間を埋葬する動物は2種類いる。それはカササギである。

カササギ

カササギは日本にも生息しているサギの仲間だ。鳥類では最も大きな脳をもつという。下の動画はカササギを撮影したものだ。

ウサギちゃん
パンの耳を水で浸して柔らかくするなんて発想、よく思いついたよね!

鏡に映った自分の姿を自分のことだと、認識できないこと動物は非常に多い。そのため、鏡に自分の姿が映ることを理解できることは、知能の高さを測る目安にされている。

カササギは、鏡に映った自分の姿を理解できる唯一の鳥類と考えられているのだ。カササギは仲間が死ぬとその周りに集まる。

くちばしでは穴を掘るのが難しいので、埋めるわけではないが拾ってきた草を仲間の体にかけるという。これは、ゾウの行動にそっくりであり、埋葬に該当すると考えられている。

また死んだ仲間を囲んで、しばらくじっとしている姿は祈っているようにも見えるという。

犬は、文字通りの埋葬を行うことが知られている。母犬が子犬の亡骸を埋めた話が、話題になったこともある。下の動画は、実際に埋める様子が撮影されたものだ。

ライオンくん
オレ、涙が出てきたぞ…。

他の動物が穴を掘るのが難しいということもあるが、犬は完全に埋葬を行っているように見える。母犬が子犬を埋葬したという動画は複数投稿されているので、それほど珍しくない行動のようだ。

ただし、こういった行動が報告されているのは母犬が子犬を埋葬するという場合。ゾウやカササギのように、親子以外の関係で埋葬が行われるのかはわかっていない

シャチとゴリラ

埋葬を行うわけではないが、シャチ子供が死ぬと亡骸を背負って泳ぎ続けることが知られてる。仲間が死ぬと、悲しんでいるように見える動物は多いのだ。

手話を覚えたことで有名になったココという名前のゴリラがいる。下の動画はココの姿を撮影したものだ。

ウサギちゃん
こんなに可愛がっていたネコをなくしてしまったら悲しいよね…。

ココはネコと仲良くなり、ネコを子供のように可愛がる姿も確認されている。しかし、そのネコが交通事故で死んでしまう。ココはネコが死んだことを聞かされて、泣き叫んだという。

さらに、俳優のロビン・ウィリアムズと仲良くなったことも知られており、ロビン・ウィリアムズが亡くなったときも悲しんだ様子を見せている。

ココは手話ができるため、悲しみを人間に伝えたことも分かっている。仲間が死ぬと悲しいと感じる動物は多いようだ。

雑学まとめ

ゾウは仲間が死ぬと埋葬するという雑学まとめゾウは仲間が死ぬと埋葬するという雑学をご紹介した。ゾウは絵を描くことができると考えられるほど頭の良い動物であり、埋葬を行う数少ない動物だ。

狂暴なアフリカゾウは、縄張り争いで同じアフリカゾウを殺してしまうこともある。また、ゾウは仲間を人間に殺されると忘れることはなく、復讐するような行動に出ることもあるのだ。

埋葬は人間特有の行動と考えることが多かったが、仲間の死を悲しんで埋葬を行うのは人間だけではないようだ。

ライオンくん
そういえば、カラスも葬儀みたいなことをしてないか?
ウサギちゃん
そうだね。でもあれは『仲間の死を悲しんでいる』という訳ではないんだ…。

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