老若男女フィギュアスケートの人気は高く、多くのメディアで取り上げられている。しかし、フィギュアスケートをみていて、誰しもが思ったことがあるのではないか。
「なぜあんなに高速で回っているのに目がまわらないの?」
フィギュアスケートの選手は、4回転ジャンプでも高速スピンをしたあとでもピタッと止まることができる。どの選手も回ったあとにフラフラになっている人は見たことがないだろう。
なぜ、フィギュアスケートの選手は目がまわらないのだろうか? 今回はこの謎について迫ってみたので、雑学として紹介していくぞ!
【スポーツ雑学】フィギュアスケート選手も回転で目がまわる?
【雑学解説】フィギュアスケート選手が回転で目がまわらないようにする訓練
何度もまわる練習をすることが重要だが、フィギュアスケート選手はどのような訓練を行なっているのか? また、目がまわらないようにするコツはあるのか?
回転軸を安定させる
回転軸がブレていると、三半規管内のリンパ液の動きが大きくなり酔いやすくなる。回転軸をしっかり安定させ、なるべくリンパ液の動きを最小限に留めることが重要。
これは、よく乗り物酔いをする人にも使える。できるだけ頭を動かさないようにすることと、進行方向をみてリンパ液の動きを一定に保つと酔いにくくなる。
回転しながらも視点を一点に集中させる=スポッティング
フィギュアスケート選手だけではなく、バレエ選手や円盤投げの選手なども行なっているスポッティングというトレーニング法がある。
①回転をするときに視点を一点に集中させる
②回転させるギリギリまでその視点を見続ける
③体が回転し始め、頭が回転しそうになる限界で一気に頭をまわして再び視点を一点に集中。
①~③の動作を繰り返す。この動作を毎日繰り返すことで徐々に目が回らないようになってくる。世界で活躍する選手も最初は目がまわるが、このスポッティングを取り入れることで目がまわるのを克服する選手が多い。
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【追加雑学①】そもそもなぜ目が回るの?
遊園地のアトラクションでも目が回る人とそうでもない人が存在する。
そもそも人間には、歩く・走るなどの動作をするとき、バランスを保つ平衡機能が備わっている。これは耳の奥にある内耳(ないじ)という場所の三半規管が深く関係している。
三半規管にはリンパ液があり、体の動き(揺れや振動・傾きなど)を瞬時に把握して脳に伝えている。高速に回転すると、目でみた光景が脳に伝わるまでにズレが生じ、脳が「異常」と判断して自律神経が乱れてしまうことで目が回るのだ。
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【追加雑学②】フィギュアスケート選手も目が回る可能性がある
フィギュアスケート選手でも目がまわってしまう場合がある。それは、普段回転している方ではない、逆の方向に回転したときに、訓練効果がされていなければ目がまわってしまう可能性があるのだ。
たとえば、右回りでいつも回転している選手が、左回りで回転すると目がまわってしまう場合がある。
また、長期間練習を休んでいて、久々に練習を再開したりすると回転時に目がまわることがあるようだ。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。1秒間に3~4回転するフィギュアスケート選手。トータルで20回以上回転していても目がまわらないのは訓練の賜物で、日々の練習と慣れである。三半規管の強化や回転を多く経験することで、目がまわらずに4分以上のプログラムを演じきることができるのだ。
もし、自分が酔いやすく目が回まわやすいなら、訓練を行うことで、フィギュアスケート選手のように何回転しても目がまわらなくなるかもしれない。
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