青い瞳の人はどこか神秘的でエキゾチック。映画で青い瞳のキャラが出てきたら、すごい特殊能力をもっていて大活躍するイメージがある。そんなかっちょいい青い瞳だが、いいことばかりではないみたいだ。
なんと青い瞳の人はアルコール依存症になりやすいようだ。それが本当なら、お酒好きで青い瞳をもつ人にとっては手痛い代償だといえる。この噂を検証したので、雑学としてご紹介しよう!
【人体雑学】青い瞳の人はアルコール依存症になりやすい
【雑学解説】アルコール依存症には「遺伝子の位置」が関係している
2015年7月、アメリカの科学雑誌に「青い瞳の人はアルコール依存症になりやすい」という研究成果が発表された。
研究をまとめたのはバーモント大学のウェイ・リー助教授らのチーム。以前からアルコール依存症の患者に青い瞳が多いことに注目していたそうだ。
リー教授はアルコール依存症やうつ病、統合失調症などの精神疾患をもつ患者のデータベースを作成し、そのなかの1,200人のアルコール依存症患者を抽出し、瞳の色と疾患の関係を調べた。
その結果、瞳の色が明るい人は、瞳の色が暗褐色の人と比べ、アルコール依存症率が高かった。なかでも瞳が青い人の発症率が高かったそうだ。
この理由として、リー教授は「瞳の色を青に決める遺伝子と、アルコールの過剰な摂取に関係ある遺伝子が近い位置に存在するためではないか」と述べている。
遺伝子レベルで起きている問題だとしたら、本人にはどうしようもできないので可哀想な話である。
ちなみに、アルコール依存症は怖い病気である。どのような症状が出るか、下記の動画に紹介されているのでご覧いただきたい。
ひどいと幻覚まで見えてしまうのだから、れっきとした精神疾患である。ここまで来るとただの飲んだくれ親父では済まされない。
アルコール依存症になりやすい体質というのもあり、それは「飲んでも顔が赤くならず二日酔いにならない」「気持ちよく酔える」といった性質だ。
つまり、お酒に強くお酒が好きな人のほうが、アルコール依存になりやすいのだ。
アルコール依存症になってしまうと、自分の力だけではお酒を断つことはほぼ不可能だ。医療機関できちんとした治療が必要になる。
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【追加雑学】悪酔いを防ぐためにはどうする?
お酒を楽しむうえで気を付けたいのは、悪酔いにならないことだ。悪酔いになると気持ち悪くなるしふらふらするし、最悪嘔吐までしてしまい楽しい宴会の場を凍り付かせてしまいかねない。
悪酔いの原因は、アルコールの血中濃度が急速に高まることによる。そのため、アルコールの吸収を遅らせることができれば悪酔いになりにくい。
アルコールは胃でも吸収されるが、そのほとんど、割合にすると95%くらいは腸で吸収される。だから、できるだけアルコールを胃に長く滞在させされれば、吸収を遅らせることができる。
食べ物によって胃の滞在時間は異なる。すなわち、アルコールと一緒に摂取する食材は、胃に長くとどまるものを選ぶと悪酔いしにくくなるのだ。
どういった食材がいいかというと、ずばり油。油は胃での吸収に時間がかかるのだ。100gのお米では消化に2時間程度しかかからないのに、50gのバターでは約12時間もかかってしまうらしい。
そのため、酒を飲む前に油を摂取すると悪酔いにはいいのだ。油単体を摂取するのは難しいと思うので、唐揚げやポテトなど脂っこい食品で摂取してみよう。オイルファーストをこころがけ、悪酔いにならない生活をゲットだ!
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雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか? 青い瞳の人はアルコール依存症になりやすい。これは大学教授が正式な調査結果をもとに発表した、れっきとした事実である。
その理由は、アルコールの過剰摂取に関係する遺伝子と、瞳を青くする遺伝子が近い位置に存在するからだと考えられている。
瞳の色によって、病気になりやすいとは少し驚いたし、可哀想だなと感じる…。