荷物の梱包をするには、ガムテープが欠かせない。何か物が壊れたときなどの応急処置にも使えたり、マジックで文字を書いてメモ代わりに使えたりと、その使い方にも際限がない。
こう見てみると、ガムテープは本当に便利なアイテムだ!
…え? お前が言っているのは「粘着テープ」のことで、「ガムテープ」じゃないだと? だってみんなガムテープって呼んでるじゃないか…なんて思っていたが、いつも使っているガムテープはガムテープじゃないって、本当なの!?
というわけで今回は、ガムテープに関する雑学をご紹介しよう。
【生活雑学】日常で使っている「ガムテープ」は「粘着テープ」という
【雑学解説】本来のガムテープってどんなもの?【動画】
現在、一般的にガムテープと呼ばれているものは、正式には「粘着テープ」というもので、本来「ガムテープ」と名付けて発明されたものより、後発で登場したものだ。
しかしガムテープという名称が呼びやすかったのかなんなのか、後に登場した粘着テープを総称してガムテープという言葉が使われるようになったのだ。
では本来のガムテープはどのようなものかというと、紙のテープに水溶性の糊材を塗布して乾燥させたもので、水を吹きかけることで粘着力を発生させ、貼り付けるようになっている。切手と同じような原理といえばわかりやすいだろう。
なんか粘着テープに比べてすごい不便そうだぞ…? と思うところだが、そんなことはない。
以下に本来のガムテープを使っている動画を紹介しておこう。水を吹きかけるのに専用の機械を使っていて、一瞬で使える状態のガムテープが出てくる。機械が大きいのはやや難点かもしれないが…。
本来のガムテープは、粘着テープより粘着力も強く、一度貼れば剥がれないという。また表面が紙材のため、重ね貼りしやすく、貼ったままリサイクルに出せる利点もあるぞ!
スポンサーリンク
【追加雑学】ガムテープは和製英語
ガムテープはかの発明王エジソンが開発し、日本に入ってきたのは1923年のことだ。アメリカからやってきたということで、当然その名前も英語由来なのかと思いきや、「ガムテープ」は日本ならではの呼び方だという。
英語の「gummed」には「ベタベタする」という意味があり、粘着性のテープということで、当時の日本人はそう呼び始めたのだろう。アメリカ人にガムテープと言っても通じないぞ!
ちなみにアメリカでは、粘着テープのことを「ダクトテープ」と呼ぶ。「Duct」は「導管」の意味で、その名の通り、アメリカでは水道管の修理に使えるぐらい、強力なものが主流なのだ。
以下の動画では最新のダクトテープが紹介されている。テープの強度を証明するため、わざわざボートを真っ二つに切ってしまう辺りがなんともアメリカらしい…。
ガムテープの雑学まとめ
あなたが普段使っているガムテープは、恐らくガムテープではなく、粘着テープだったはずだ。本来のガムテープは水を使って貼り付けるまったく別のもの…しかも意外と便利そう。
テープが機械から飛び出してくる様子には快感すら覚える。今となってはあまり一般的ではないため、見かけることは少なそうだが、一度その使用感を味わってみたいものだ。