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"エッチ"の語源とは?学術書から明石家さんまへ…!【変態とHentai】

「エッチ」は「変態」の頭文字からきているという雑学

「ドラえもん」といえば、のび太がお風呂をのぞいて「のび太さんのエッチ!」と、しずかちゃんにお湯をかけられるシーンがお馴染みだ。

この場面で使われている「エッチ」という言葉は、もちろん「イヤらしい」とか「エロい」という意味で使われている。

だが、待ってほしい。「イヤらしい」・「エロい」という言葉を短縮したのならば、「エッチ」じゃなくて「アイ(I)」とか「イー(E)」なのではないだろうか?

そこで今回の雑学では、「イヤらしい」という意味の言葉がなぜ「エッチ」なのか? その語源を探っていきたい。

【面白い雑学】「エッチ」の語源とは?

秀吉くん
僕、女の子から『秀吉さんのエッチ!』って言われるの好きなんっすよね~!
信長さん
お前って本当に気色悪いな。ところで、『エッチ』は高尚な学術書が語源だったということを知っていたか?

【雑学解説】「エッチ」の語源は学術書だった!

結論から先にいうと、「エッチ」という言葉は「変態(Hentai)」が語源とされている。だが、「変態」とはそもそも「虫などが成長によって姿を変える」という意味であり、「イヤらしい」という意味はなかったのだ。

「変態」の意味に変化があったのは大正時代のこと。1913年(大正2年)に、ドイツの医学者であるリヒャルト・フォン・クラフト=エビングの著書『Psychopathia Sexualis』が、日本で『変態性欲心理』というタイトルで翻訳されたことがキッカケだ。

この『変態性欲心理』は性的倒錯に関する真面目な学術書であったが、フェティシズムやサディズム・マゾヒズムを扱うなど、当時の日本人にとってはかなり性的刺激の強い内容だったらしい。

秀吉くん
僕この本読んでみたいっす!!

そのため、「変態性欲」という言葉が独り歩きして「変態=性的な意味」として認識されるようになったそうだ。

そして、戦後になってから、女子学生のあいだで「変態(Hentai)」の頭文字「H」「イヤらしい人物や態度」という意味の隠語として使うことが流行した。さらに新聞小説で「エッチ」という言葉が使われたことで「エッチ=イヤらしい」という意味が一般的となったようだ。

このように、もともとは学術用語だった「変態性欲」が、いまや少し下品な言葉として定着しているのはとても不思議だ。クラフト=エビングがこのことを知ったら、きっと驚くに違いない。

信長さん
大真面目に性を研究した人からすると、微妙な心境かもしれないな…。

【追加雑学①】「エッチ」の語源にまつわる異説

ここまで「エッチ」の語源は「変態」だと説明してきたが、実はこれ以外にもさまざまな異説がある。かんたんに紹介しよう。

軍隊の隠語から

旧日本海軍で使われていた隠語が由来とする説。この説によると、「助平」を英語にすると「助=Help」であり、その頭文字から「助平=エッチ」となったとしている。

「Husband(夫)」の「H」から

明治時代、女学生が性的な隠語として「夫=Husbund」を使っており、そこから「エッチ」になったとする説。

それって、結婚した男性とならエッチなことしても大丈夫…という発想だったのだろうか?

アルファベットの並び順から

アルファベット順に並べると、「H」は「自慰(G)」の次にあり、「愛(I)」に繋がるからという説。だが、これだと「H=性行為」という意味に限定されそうなので、単なる「上手いこといってやった」的な後付けのように思われる。

秀吉くん
僕、最後の説嫌いじゃないっす!座布団一枚っすよ!!

以上、3つほど紹介したが、「変態」が由来という説ほどの説得力はなさそうだ。やはり「H=変態」でファイナルアンサーとしておきたい。

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【追加雑学②】「エッチする」を使い始めたのは明石家さんまだった!?

冒頭の「ドラえもん」での使われ方のように、ふだん「エッチ」といえば「少しイヤらしい」程度のニュアンスだろう。だが、これを「エッチする」と動詞にした瞬間、いわゆる「性行為をする」の意味となり、かなり過激になるのはご存知の通り。

いまとなってはかなり定着している「エッチする」という表現だが、この使い方を始めたのは、大物お笑い芸人・明石家さんまらしい。

秀吉くん
ここでまさかのお笑い怪獣の登場っすか?!

テレビ番組などでは、エッチな話で盛り上がることは多いが、さすがに「性行為=SEXする」とそのまま口にするのは過激すぎる…と考えた明石家さんま。

そこで、1980年代にバラエティ番組で「エッチする」という表現を使い、それが世間一般に浸透したそうだ。

なお、「エッチする」の創始者としては、明石家さんまではなく島田紳助を挙げている書籍もあるが、いずれにしても大物お笑い芸人が関わっていることは間違いない。その感性こそが、大物お笑い芸人たるゆえんなのだろう。

【追加雑学③】海外でうかつに「Hentai」を使ってはいけない!

日本国内で「変態」という場合、その意味は人とは少し変わった性癖のことであり、そこまでハードな内容として使うことは多くない。

しかし、「Hentai」という言葉を海外で使うのは注意しよう。海外において「Hentai」という言葉は、日本のアダルトアニメや成人漫画・18禁ゲームなどを意味する言葉であり、いわゆる「2次元のエロ」全般を網羅するアダルトジャンルの1つとして確立しているのだ!

信長さん
まさか『変態』がこのような形で世界に知られていたとは…。

しかも、「Hentai」は「Tsunami(津波)」や「Mottainai(もったいない)」のように、日本語がそのまま通じる言葉なので、「I am Hentai(私は変態です)」などと言おうものなら、「私は2次元のエロが大好きです」と自己紹介するようなものである。

ちなみに「Hentai」で動画を検索すると過激なエロアニメがたくさん出てくるので要注意。海外では、軽い気持ちで「Hentai」を使うのは禁物だ。

秀吉くん
へぇ…過激なエロアニメっすか…。
信長さん
お前…今夜絶対に動画検索するだろ。

「エッチの語源」の雑学まとめ

今回の雑学では「エッチ」の語源について解説してきた。ふだんから何気なく使っている「エッチ」という言葉。どちらかというと軽い気持ちで使うことが多いだけに、「変態」とは真逆な印象だ。

とはいえ、ライトなイメージだからといって、異性に対してエッチなことばかり発言するのは控えよう。現代社会では、軽い気持ちの発言や行動がセクハラとして訴えられる危険性もあるのだから…。

信長さん
秀吉、お前本当に気をつけろよ?いつ訴えられてもおかしくないことしか言っていないんだからな?
秀吉くん
『しか』って何っすか?!僕、名言のかたまりみたいな人間っすよ!!

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