今や一家に一台はあるのではないかと思われるパソコン。小学生の我が子も学校の授業で使ったり、最近はプログラミングの学習もあったりと、私の小学生のころからは想像もできないほどだ。
パソコンでは文書作成や表計算、もちろんネットなど、あらゆる機能が備わっているのだが、その中にある文書作成ソフトを皆さんも使ったことがあるだろう。
実は昔、文書作成専用の機器が発売されていたことはご存じだろうか。 今回はその、文書作成専用の機器・ワープロについての雑学をご紹介していく!
【生活雑学】日本で最初に発売されたワープロ専用機は?
【雑学解説】1978年に東芝製のワープロ専用機が発売された
さて、このワープロの歴史を紐解くと、世界初の登場は1964年である。はじめはもちろん英文のみにしか対応していなかった。
日本語対応のワープロが登場したのは1978年のことである。東芝が発売し、価格はなんと630万円。
今では当たり前の日本語入力ではあるが、ひらがなで入力したものを漢字に変換するという仕組みは開発が非常に困難だった。
1978年に開発されたワープロの日本語対応は、非常に困難だったひらがなから漢字への変換も実現し、それ以降の電子機器の日本語入力に大きな影響を与えることになる。
ワープロはどういったものだったのか?
30代以上の方や、若い方でも仕事で使ったことがある方もいるだろうが、文書作成と編集に特化した専用機が当時発売されていた。
まずはこの専用機器を知らない人も知っている人も、とにかくこの動画を見ていただきたい。
懐かしさあふれる映像である。ぜひ値段にも注目してみてほしい。かなり高価なところから少しずつ値段が下がって高機能になっていっているのが分かる。
正式名称をワードプロセッサといい、「ワープロ」と呼ばれていた。一時期は一般家庭にも広く普及していた製品だ。
動画を見るとわかるが、ワープロは見た目はノートパソコンのような形で、下にキーボード、その上部にモニター(とはいえ今のように大きな画面ではない)、さらにその上に用紙を入れて印字する部分があるというものだった。
しかも、当時のワープロは持ち運び可能なタイプもあったもののかなり大きく、かなり重たかった。我が家も一台所持していた。当時、私はきっと小学生ぐらいだっただろう。父親が買ってきたワープロだったのだが、そのハイテク具合にとてもワクワクしたものである。
私も父に頼んで無駄に使わせてもらった経験がある。そのときに書いたのは、多分短編の小説だっただろうか。黒歴史である。
自分の文章が印字されて出てくるのがとても嬉しかった。今では当たり前のように使っているPCの機能の一部と同等と感じるかもしれないが、当時はかなり画期的だった。
余談だが、我が家の父は案外そういった電子機器が大好きで、テプラやラミネーターなども早いうちから購入していた覚えがある。
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【追加雑学①】2002年に最後のワープロが生産終了
初めはかなり高価で専門職としての利用が多かったものの、少しずつ家庭用にも普及していく。CMのようにハガキ印刷や住所禄作成、レシピ作成など私たちにとっても身近な存在となっていったのだ。
しかし、1980年代後半になると徐々にパソコンが普及し始めるようになる。そして1990年代にはインターネット利用が一般的にも増えていった。
結局、ワープロはパソコンに取って代わられるようになり、出荷台数も減少。この流れをみた各メーカーも生産を終了するようになる。
そして2002年、シャープから発売されたワープロを最後に「文章作成編集専用機器」のワープロは歴史を閉じることになった。
【追加雑学②】ワープロの前はタイプライターを使用していた
ところで、ワープロ以前はどうしていたかというと、「タイプライター」というものを使用していたのだ。
タイプライターは、入力すると紙に文字が押し付けられて印字していくものである。古い映画などで見たことがある方もいるだろう。
レトロな雰囲気がおしゃれなので、インテリアとして手元にある方もいるかもしれない。
雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回は文章作成専用機器・ワープロの歴史についての雑学をご紹介した。今ではなかなか見ることのできない、貴重なものとなっている。
みなさんの家には、まだワープロが眠っているだろうか。せっかくなので、この機会に私も実家にいって探してみようと思う。