暑い夏になると、急に食べたくなるアイスクリーム。特に暑い日には、冷たいカキ氷が食べたくなる。
このアイスクリームとカキ氷、カキ氷の方が冷たいと感じている人が多いのではないだろうか? カキ氷を食べると頭がキーンと痛くなる経験は、誰もが一度はしたことがあるだろう。
ところが、実際はアイスクリームの方がカキ氷より冷たいらしい。しかし、いまいち納得できない。やはりカキ氷の方が冷たいのでは、と疑ってしまう。
今回の雑学記事では、カキ氷よりアイスクリームの方が冷たい根拠について話したいと思う。
【食べ物雑学】カキ氷とアイスクリーム、どっちが冷たい?
【雑学解説】アイスクリームがカキ氷より冷たい理由とは?
最近では溶けにくいアイスクリームなどもあり、カキ氷も純粋な水からの氷ではなく、イチゴを凍らせて作る、削りイチゴのカキ氷など様々な種類がある。しかし今回は、昔ながらのシンプルなカキ氷と普通のアイスクリームについて話したい。
まずは、カキ氷の姿を想像してみて欲しい。シャリシャリと削られた氷、その上にかけられるシロップ。カキ氷のほとんどはただの氷だ。対してアイスクリームはクリームなどが入っていて柔らかく、なめらかだ。
アイスクリームとカキ氷を同時に食べ始めたら、アイスクリームの方が早く溶けていくだろう。これは、カキ氷の方が冷たいから溶けにくいのではなく、アイスクリームの方がより冷たい温度でないと溶けてしまうからだ。
0℃の温度で出来るカキ氷に比べ、アイスクリームは牛乳などの乳製品や卵・果汁など、様々なもので作られる。そのため、約-10℃以下の温度でアイスクリームが出来上がる。つまり、カキ氷は-0℃、アイスクリームは-10℃以上で溶け始めるということになる。
ちなみにアイスクリームは、一般家庭の冷凍庫だと-18℃以下での保存が推奨されている。保管期間よりも保存温度が大切で、日本では消費期限の記載義務はない。
アイスクリームの品質が変わると味も変化する可能性がある。美味しいアイスクリームを食べるには保存温度に気をつけよう。
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カキ氷のほうが冷たいと感じる理由とは?
水から出来ているカキ氷は、口の中の熱を瞬時に奪う。その一方で、アイスクリームは脂肪分などによって、その冷たさが身体へと伝わるまでに時間がかかる。
カキ氷を食べると身体が一気に冷えるので、アイスクリームよりもカキ氷の方が冷たい! と感じるのだ。
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【追加雑学】カキ氷のシロップはどれも同じ味?
カキ氷といえば欠かせないシロップ。しかし、このシロップの味、どれも同じであるという話を聞いたことはあるだろうか。
実際に全て同じ味らしいのだ。
日本ゼネラルフードグループという食品業者が「味付けは全て同じで、違いは着色料と香料」と公表している。カキ氷のシロップの正体は脳の錯覚を利用して、味の変化を楽しませていたものだった。
カキ氷のシロップが違う味に感じる理由とは?
昔ながらのカキ氷のシロップに関しては、色や香料に変化をつけているだけで、味については全て同じ。なぜそれでも違う味に感じることが出来るのか? それには2つの要素がある。
まず1つ目は、人間の目の錯覚を利用するということ。緑はメロン・赤はイチゴ・青はブルーハワイと思い込んで食べると、脳は別々のものだと判断し、それぞれ別々の味に感じる。
そして2つ目は、香りだ。味は同じであっても、人は香りで味を判断してしまう。
ひどい風邪をひいて鼻がつまると、味を感じなくなった経験はあるだろうか。嗅覚を奪われると人は味を見失う。舌だけでなく、香りからも味を感じるのだ。
ただし、最近は様々なカキ氷のシロップが販売されており、果汁入りのものなどもある。販売されている商品によっては、きちんと味が違うものもあるということをお伝えしておく。
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カキ氷とアイスクリーム|雑学まとめ
暑くなると食べたくなる、カキ氷とアイスクリームについての雑学を紹介してきた。
より暑い日にはカキ氷の方が食べたくなる。それなのに、アイスクリームの方が実は冷たいなんて意外である。実際、気温が上がるとカキ氷の方が売り上げは伸びるらしい。
これは、暑いときには瞬時に冷たくなるカキ氷を身体が求めているということ。そして、あっさりしたものが食べたくなるということに関係があるだろう。アイスクリームの方が冷たいとしても、やはりその時に食べたいものを正直に食べるのが良いだろう。