体の真ん中にポケットがあるいきものはな~んだ? ドラえもん?! いやいや、彼はロボットであり、いきものではない。
正解はカンガルー! ピョンピョン跳び回る元気な動物だ。
カンガルーの袋の中には四次元の世界が…広がっているわけがなく、ご存知のとおり子供が入っている。子供はお母さんの袋の中でぬくぬくしているイメージがあるが…あれ? そういえばトイレは一体どうしているのだろう? 今回はカンガルーの子供のトイレ事情についての雑学をご紹介するぞ!
【動物雑学】カンガルーの袋の中の子供はトイレのときどうするの?
【雑学解説】カンガルーの袋は子供のベビーベッド
カンガルーの袋は「育児嚢(いくじのう)」といい、子供はその中で成長していく。
ある程度成長するまで袋の外には出ないので、トイレもそのまま袋の中でしてしまうのである。もしかしてあの中は相当汚いのでは…。
いやいや、お母さんカンガルーはきれい好きなので、定期的に袋の中を掃除している。その方法は…なんと袋の中を舐めるのである! 舐めることで袋の中の清潔が保たれているらしい。
子供の排泄物を食べるなんて…! と思うかもしれないが、子供は母親のミルクしか飲んでいないので、排泄物も量が少ないうえに汚くないそうだ。
では、ここでカンガルーの袋の中のお掃除姿を見てみよう!
一生懸命身体を折り曲げて袋の中をペロペロしている。なんだか首が凝りそうだ。カンガルーにとってこれが辛い体勢なのかどうかは分からないけど、母親の愛情は伝わったぞ!
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【追加雑学①】カンガルーは超スピード出産!
カンガルーは交尾から約33日で出産する。出産時の赤ちゃんの大きさは、なんとジェリービーンズ1粒ほど! 間違えて潰してしまいそうなくらい小さい。
そんな小さい身体じゃ生きていけないのでは…?! そこで活躍するのがお母さんの袋である。
赤ちゃんは小さな身体を頑張って動かして袋の中まで移動し、お母さんのおっぱいを飲みながら成長する。つまり、カンガルーの袋は人間でいう胎盤の役割を果たしていたのだ!
人間のお母さんは約10か月おなかの中で赤ちゃんを育て、痛みに耐えて出産している。それと比べると、カンガルーはなんて省エネ出産なのだろう。ある意味うらやましい。
【追加雑学②】オスや出産未経験のカンガルーには袋がない!
カンガルーの袋は赤ちゃんを育てるのに必要なので、オスには付いていない。ぬいぐるみやイラストで描かれているカンガルーの親子って、全部母親と子供だったのか!
そして驚くことに、まだ出産をしたことがないメスのカンガルーにも袋がないらしい。袋はいざ出産となったときに、皮膚のひだが変化してできるという。
【追加雑学③】カンガルーは袋の中で赤ちゃんの成長を操れる!
カンガルーのお母さんは袋の中で子供を育てているあいだに、新たに妊娠することができる。しかし、袋は先着一名様限定だ。すでに埋まっているぞ! どうしよう?
こういう場合、お母さんはなんとおなかの中の赤ちゃんの成長を止めることができるのだ! そして、無事に袋の中の子が育って外に出たら、おなかの中の子が成長して袋の中に入るという。
子育てをコントロールできるだなんて、これまた羨ましいぞ…!
雑学まとめ
今回はカンガルーの子供のトイレ事情についての雑学を紹介した。まさか袋の中に垂れ流していたとは、知らなかった。
カンガルーの子供は袋が大好きで、外に出ていてもビックリしたりすると、すぐに袋の中に飛び込むそうだ。
お母さんは愛情がたっぷり詰まったポケットで子供を守ってるのである! どこの世界でも「母は強し」って言葉は共通なんだな。
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