よく、関東は味付けが濃くて関西は薄味というけれど、実際のところどうなのだろうか? 少し調べてみると、江戸時代に大きく関係していることが分かってきた。
ちなみに使っている醤油にも差があるのでは? と思い調べてみた。…ふんふん。関東は濃い口しょうゆを使っており、関西はうすくち醤油を使っているとのこと。
誤解を招かないように補足しておくが、うすくちだからといって塩分が少ないわけではないらしい。ただ、地域によっては使っている醤油も違うということだ。ちなみに我が家はどうなんだろう? と思いながら冷蔵庫をのぞいてみた。
…あれ、濃い口しょうゆだ。我が家は関西寄りではあるが、ちょうど関東と関西のあいだ辺りだからかなあ。今回は、なぜ関東と関西では味付けが違うのか? をテーマにした雑学だ。この雑学では歴史もお勉強できる? かもしれない…。
【食べ物雑学】なぜ関東は濃い味、関西は薄味なのか?
【雑学解説】歴史的背景が関係している?
実は今回のこのテーマに関して調べていくと、諸説あるようだ。上記したように、塩分補給という説。これは徳川家康が江戸の街を早急に作ろうとした際、全国からたくさんの労働者が集まった。そして街づくりをするためには重い岩や木を運んだり、体力が必要だ。
そうすると塩分が身体が流れているわけであり、塩分補給のためにも濃い味付けになるわけだ。一方関西は京を中心に栄えており、貴族文化であったため、肉体労働などの仕事が少なかったという説が一つ。
もう一つは丁稚奉公(でっちぼうこう)説。関西は商人が多く住む街であり、多くが丁稚として奉公していた。丁稚奉公は、現在のお給料にあたるようなものは支給されず、住み込みで働きながら、商いなどのノウハウを教わるというもの。
商人側としては、丁稚にたくさんご飯を食べられては困るため、ご飯が進まないようにおかずを薄味にしたということだ。商人はお金に細かいし、シビアなためなんとなく納得ができるような…。
このように諸説あり、こうだった! と断言できるものでもないようだ。私としては江戸の街づくりのためという理由もあり、徳川家康説が有力ではないか? と思う。皆さんはどう思うだろうか?
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【追加雑学①】関西は昆布とかつおの合わせだし、関東はかつおをメインにだしをとる
なんと、関東ではかつおだしで、関西では昆布とかつおの合わせで…と、だしのとりかたにも差があるらしい。その理由は、江戸時代の物流事情により関東には昆布が出回りにくかったというもの。また、関東の水はミネラルが関西より多く含まれており昆布のだしが出にくいらしい。
よって関東ではダシはかつおでダシをしっかりととり、関西は昆布などからとったダシをメインとするようだ。なんだかいろいろと地域によって違うんだなあ。
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【追加雑学②】お手軽簡単!関東風と関西風うどんのかけつゆ作り方
お家でダシからとって…というのはちょっと大変であるため、お手軽簡単だしの素で作る関東風と関西風のうどんのかけつゆの作り方を動画で紹介しよう。今この状態で動画をパッと見ただけでも色の濃さの違いがハッキリと分かる。
関東風かけつゆ作り方
ちょっと醤油の分量と色を見てびっくりした。間違いなく普段私が食べているうどんダシの色は関西風の方だ。
これこれ。こちらの色が普段の色だ。醤油の量が少なくても塩や酒を足しており、塩分が決して低いというわけではないが、私が知っているかけつゆはこの色に間違いない。関東と関西でこんなに違うというのも面白い!
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雑学まとめ
今回の雑学は関東と関西の味付けやおダシについてお伝えしたが、いかがだっただろうか? まさか江戸時代にまでルーツを遡るとは思いもしなかった。普段なにげなく使っているダシや醤油もこのように調べてみると楽しいものだ。
自身が当たり前と思っていることが、他の地域の人からは驚かれることもあるのかもしれない。とりあず今回私は、うどんのかけつゆの作り方がこんなに違うということが面白い発見だった。
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