筆者の育ちは大阪だが、生まれは長崎。心も長崎県民である。
長崎にはおいしいものがたくさんある。しかし有名なものといえば、「長崎カステラ」ではなかろうか? 家庭でおやつに食べる二流ブランドから贈答用の一流ブランドまで、県内至るところに様々なカステラ屋が点在し、観光客から地元民まで多くの人に愛されているお菓子だ。もちろん、筆者はカステラに目がない。
そんなカステラ、実は江戸時代には大根おろしをかけて食べていたのだという。え、大根おろしは焼き魚にかけるもんじゃなかとね?
今回はそんな、カステラにまつわる驚きの雑学を紹介していこう!
【食べ物雑学】江戸時代、カステラに大根おろしをかけていた
【雑学解説】江戸時代のカステラはおかず的存在
カステラの材料は、実にシンプル。卵・砂糖・小麦粉がベースとなっている。そんなカステラは甘い。渋いお茶やコーヒーとの相性は抜群である。
筆者は夜中に突然食べたくなって手作りをしてしまうほど、カステラが大好きだ。レシピはいろいろあるが、通常は小麦粉100gに対し1.5~2倍近い砂糖を使うものである。さらに、それにはちみつやザラメを加えるレシピも多い。食べるのを躊躇してしまうほどの糖分だが、あの食感と甘味の魅力には抗えない。
しかし! 江戸時代、砂糖は貴重で高価な食材であった。そのため、今のように砂糖をふんだんに使ったカステラはそう簡単に作れなかった…そう、江戸時代のカステラは、今のように甘くなかったのだ。カステラは「お菓子」というより、「おかずや酒のあて」的な存在だったのである。
ちなみに、江戸時代のカステラのレシピは、「卵18個・砂糖約600g・うどん粉約720g」と砂糖の量は控えめ。はちみつもザラメも加えない。
「カステラ=お菓子」のイメージが強い筆者は、カステラに大根おろしをかけて食べる勇気はない。しかし現代の甘いカステラに大根おろしを合わせて食べるという強者も、ネット上には多数存在する。
彼らに言わせると、「甘いカステラが、大根おろしでさっぱりいただける」のだそう。まじか…。
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【追加雑学】カステラはお吸い物の具材にもなっていた
現代の固定概念にとらわれた筆者は、カステラに大根おろしというだけでも発狂しそうになったが、さらにハイレベルな食べ方も江戸時代にはあったのだという。
「カステラをお吸い物の中に入れる」という食べ方だ。
あのふんわり黄金色のカステラを…汁の中に沈める…とな?! しかも出汁…。食感台無し! いくら甘さ控えめでもカステラはカステラばってん、お天道様が許しても私は許さんとよ!
やはりこれも筆者は試す度胸が今のところない。しかし、強者たちによると「お吸い物+現代のカステラ=伊達巻」っぽくなるらしい。うーん…なんかわかるような…いや、わかんない。
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「江戸時代のカステラ」の雑学まとめ
カステラについての雑学、いかがだっただろうか。砂糖が高価だった江戸時代、カステラは今より甘くなく、大根おろしやお吸い物などと合わせて、おかずのようにして食べられていた。現代の糖分たっぷりのカステラでも、これらの具材の相性はよく、けっこうイケる味なようである。
今晩のおかずに試してみてはいかがであろうか?
筆者は大阪生活が長いので、エセ長崎弁になっているかもしれない…ばってん、郷土愛とカステラ愛には溢れているけんね!!