五輪のスゴい人

第1回オリンピックマラソン優勝者の感動の恋愛話…知ってる…?

雑学カンパニー編集部

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史上初のオリンピック・マラソン優勝者は恋を成就させるためにがんばったという雑学

筆者はマラソンと聞くと小学校の国語で習った、太宰治の短編小説『走れメロス』の話を思い出す。

メロスは話の中で、自分が処刑されることをわかっていても、友情のために走り続けた。あらすじを思い出すだけでも、目頭が熱くなる名作だ。

『走れメロス』はあくまでもフィクションだが、なんと実際のオリンピック史にも、愛する者のために走った人物がいた

オリンピックは世界一を決める大舞台だ。「君のために優勝してみせるよ」と誓った選手も、きっと数多くいるだろう。しかし今回紹介する人物は、オリンピックに優勝することでしかその恋を成就させられない境遇に置かれていたのだ。

今回はそんな、オリンピックにまつわるドラマチックな雑学をお届けしよう!

【オリンピック雑学】史上初の五輪マラソン優勝者は恋を成就させるためにがんばった

マッチョ課長
恋人との関係を反対されたスリピドン・ルイスは、周囲の大人たちを納得させるためにオリンピックで優勝してみせたんだ。
新人ちゃん
愛の力っすねー。でも、いったいどうして恋愛を反対されたんっすか?

【雑学解説】第1回オリンピックマラソン優勝者は、名家の娘に惚れた

スピリドン・ルイスは、名家の娘との結婚を許してもらうため、国の英雄を目指して走ったというトリビア

今回取り上げるのは、オリンピック史上初のマラソン優勝者に輝いた、ギリシャのマラソン選手スピリドン・ルイスだ。

近代のオリンピックは、古代オリンピックをモデルにして1896年に再度復活した。そして第1回大会になるアテネオリンピックから、その復活を祝ってマラソンの競技が新設される。ルイスがその最初の優勝者となったのだ。

ルイスはアテネ郊外の貧しい家庭に生まれ、普段は父親の手伝いでアテネで湧き水を運搬する仕事をしていた。

その境遇から「どうしてオリンピックに?」と思わされるが、ルイスが出場を決めたのには理由があった。彼は同じ村に住む名家の娘と恋に落ちていたが、その関係を周囲から反対されていたのだ。

ルイスは生まれも貧しければ、就いた仕事でも大して稼いではいない。現代なら恋に家柄など関係なくなってきてはいるが、当時の時代背景を考えると、二人はどう考えても結婚できる状況にはなかった

新人ちゃん
身分差の恋…ドラマみたいっすね。

そんな状況の中、ルイスにオリンピック出場の話がもちかけられる。

新しく作られたマラソンという競技は、当時ギリシャの国民から大いに注目を集めていた。マラソンは古代ギリシャの史実「マラトンの戦い」に由来する世界一を決める大会で、ギリシャの象徴のような競技だった。

これに優勝すれば国の英雄となり、彼女との関係を反対する大人たちを納得させることができると、ルイスは考えたのだ。

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ルイスのマラソン優勝に国中が歓喜!

一連の流れからルイスはオリンピックに出場し、そして見事マラソンで優勝を飾ってみせた。これには国中が歓喜。

ギリシャの王族であるコンスタンディノス王太子とイェオリヨス王子にいたっては、感極まって、競技場に一番に戻ってきたルイスと最終ラップを並走する始末だ。

それもそのはずで、マラソンが行われるまで、ギリシャはどの競技でも目立った成績を残せていなかった。ところが国の象徴とも呼べるマラソンにおいては、ルイスに続いて2位、3位とギリシャの選手が続いたのだ。

そんな劇的な状況も後押しして、ルイスは国の英雄となった。当然、恋人との関係は周囲に認められ、二人はめでたく結婚するにいたったのだ。

マッチョ課長
愛の力の勝利だな!素晴らしい!!

ちなみにルイスは競技中に立ち寄った宿で、ワインを飲んでいたという話もある。…意外と余裕だったのか? 現代では考えられないことである…。

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【追加雑学①】マラソン優勝を祝って国中から贈り物が贈られたが…

国中から贈り物が贈られたが、ルイスが受け取ったのは馬1頭だけだったというトリビア

晴れてギリシャの英雄へと成り上がったルイスのもとには、国中から多くの贈り物が贈られた。

なかには「床屋にて、一生無料でヒゲを剃って貰える権利」なんていうものまであったという。まるで子供がプレゼントする「肩たたき券」のノリではないか…。

それは一例として、この他にも高価な贈り物が相次いだ。しかし彼が受け取った贈り物は、馬1頭だけだったという。

新人ちゃん
私がルイスの嫁だったら、『全部貰ってこい!!』って怒鳴ってるところっすよ。
マッチョ課長
新人ちゃん…話がぶち壊しだよ…。

その後ルイスは農夫を経て警察官へ。決して派手とはいえない生涯を、穏やかに過ごした。

彼は国の英雄となって、贅沢な暮らしがしたいわけではなかった。愛する妻が側にいてくれれば、それで十分だったのだろう。

【追加雑学②】ルイスには逮捕歴がある?

実はルイスは一度逮捕されている。しかもこれは、国の英雄として彼の名前が知れ渡ったずっと後、1926年の話だ。

ルイスは公文書偽造の疑いをかけられたのだが、結局は無罪と判定され、1年後に釈放される。姑息な犯罪者のイメージは、恋人のために世界一を獲り、高価な贈り物を受け取らなかったというルイスの人物像には結びつきようがない。

彼を投獄したことは、当時ギリシャの汚点として報道されたという。

第1回マラソン優勝者についての雑学まとめ

恋人への一途な想いでルイスは頑張って走ったというトリビア

今回の雑学はいかがだっただろうか。

スピリドン・ルイスは、オリンピックに出場するまでは単なる一般市民に過ぎなかった。その境遇から国の英雄に成り上がったサクセスストーリーには胸躍らされる。

彼を支えたのは、恋人への一途な想いだ。多くのオリンピック選手たちも、様々な想いを胸に、日々鍛錬に励んでいるはず。

小説の『走れメロス』にしても、同じような想いの強さがあった。想いの強さ…確固たる信念があってこそ、難題は成し遂げられるのだ!

新人ちゃん
ルイス、逆玉に乗れてよかったっすよね。私も玉の輿に乗りたいなー。
マッチョ課長
新人ちゃん、なんか今日すさんでない…?素直にこのドラマチックストーリーに感動しようよ!

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