鬼太郎という少年が妖怪退治をする漫画「ゲゲゲの鬼太郎」。その鬼太郎に、必ずといって良いほど付き添っているのが「目玉おやじ」。目玉だけが付いた頭部は、1度見たら忘れられない姿だ。
実は目玉おやじは、もともと誰かの目玉だったのだが、誰の目玉だったのかご存じだろうか? たまに「髪の毛に隠れてる鬼太郎の左目」と答える人がいるのだが、残念ながら鬼太郎の目玉ではない。
今回は、そんな目玉おやじに関する雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじは、亡くなった鬼太郎の父が蘇生した姿
【雑学解説】目玉だけになるほど強かった父の愛
目玉おやじが目玉だけになるのは、「ゲゲゲの鬼太郎」より過去の話を描いた「墓場鬼太郎」という漫画やアニメで見ることができる。
「墓場鬼太郎」1巻1話には「幽霊一家」という話が掲載されており、そこに目玉になる前の目玉おやじや、生きていたころの鬼太郎の母親が描かれている。
そこに描かれていた目玉おやじは、まるでミイラ男のように包帯でぐるぐる巻きになった姿だった。「鬼太郎誕生」によると、当時の目玉おやじは「溶ける病」という病気に侵されており、登場した時点であと少しの命という状態になっている。
そして病気のため、目玉おやじは妻と一緒に亡くなってしまう(妻も何らかの病気にかかっていた)のだが、1人生まれた鬼太郎のことが心配で、魂を自分の目玉に宿らせた!
すると死体から目玉が落ち、そこから体が生えてきたのが現在の目玉おやじというわけだ。1度は死んだものの、目玉おやじとして生き返ったのだ。
目玉おやじは、愛情深い父親キャラクターである。鬼太郎のために姿を変えても生き返ったというのは、彼の愛情深さを強く感じさせるエピソードだろう。
おすすめ記事
-
マジか!?"ぬりかべ"には妻と子供がいる【ゲゲゲの鬼太郎】
続きを見る
スポンサーリンク
【追加雑学】鬼太郎の左目は墓にぶつけてつぶれてしまった
さて、それでは鬼太郎の左目はどうなのだろう? 髪の毛で隠れている鬼太郎の左目はすでになくなっている。どこでなくしたのだろうか?
これについては、漫画版「墓場鬼太郎」の「おかしなやつ」、アニメ版「墓場鬼太郎」1話の「鬼太郎誕生」にて描かれている。
鬼太郎が生まれる前に、「鬼太郎の両親が売った血液を輸血した人間が幽霊になってしまう」という事件が起こっており、その調査にやってきた「水木」という人間の男と鬼太郎の両親は知り合っていた。
そして数日後、水木は亡くなった鬼太郎の両親を発見し、母親を墓場に埋葬した。(父親を埋めなかったのは、体が腐敗していたため)
すると、地中から赤ん坊の声が聞こえ、さらにそこから赤ん坊が出てきたのだ! これが鬼太郎である。
地中から這い出てきた鬼太郎を「化け物」と恐れた水木は、なんと鬼太郎を放り投げてしまう…。そして、鬼太郎が転がった先には墓石があり、そこで鬼太郎の左目がつぶれてしまったのだ…。
それでも水木のもとに来た鬼太郎、情が沸いた水木は鬼太郎を育てる。もちろん目玉おやじも鬼太郎と一緒だ。
鬼太郎の左目は事故によるものだが、その原因は突き放した人間にあった。ある意味で怖いのは、人間なのかもしれない。
「ゲゲゲの鬼太郎」6期OPに鬼太郎と目玉おやじ誕生の瞬間が!
ちなみに、「ゲゲゲの鬼太郎」6期オープニングでは、曲の冒頭に一瞬だけ鬼太郎と目玉おやじ誕生の瞬間が映っている。土から出てくる手のシーンは鬼太郎誕生のもので、目玉が落ちてくるシーンは目玉おやじになる瞬間のものだ。
一瞬だがこのシーンを初めて見た時、「おっ! 墓場鬼太郎のシーンだ!」と過去へのリスペクトに感動を覚えたものだ。
雑学まとめ
目玉おやじの雑学を紹介した。目玉おやじは鬼太郎の左目と思うかもしれないが、「目玉おやじ」という名前だけあって、鬼太郎の父親の目だったのだ。
目玉おやじが今の姿になったのも、鬼太郎を思ってのことだ。小さくなっても父親としての愛情は大きなものとなっている。
おすすめ記事
-
目玉おやじは目を閉じることができる。どうやって…?【ゲゲゲの鬼太郎】
続きを見る